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Posted by ブクログ
小学生のころ、皇室アルバム(?だったと思う)というTV番組があって
見るでもなく何となく見ていた覚えがある。
天皇皇后両陛下が御用邸でご静養 だとか
○○殿下がどこそこでご挨拶された とか
そこで見かける天皇(昭和)陛下は いつも穏やかで
ふくよかで優しげな皇后陛下とご一緒にいらして
理想のおじいちゃんおばあちゃんを見るようで大好きだった。
そういう人って多いんじゃないかと思います。
戦後70年ということで いろいろと意識される中で
あの戦争のことを知りたくなりました。
中高と歴史を勉強したけど、正直、江戸末期以降は授業もぐだぐだ…
(学期末で)時間もなく、やっつけ仕事状態だったように思う…
そして以降、自学するでもなく
日本の近代史については、恥ずかしながら全く無知な私です。
でも、だからこそ、少しづつ日本を知りたいなぁと思います。
この本は、賛否両論ある小林よしのり氏による「昭和天皇」論です。
正直、小林氏の主観も大いに入っています。推論もあります。
でもそういうことを差し引いても、読むべき本だと思いました。
漫画だけど、すっごく文字も多いし、情報がぎっしり。
2度ほど通読しましたが、いやいや、手ごわいです。
あと5回は読まないとなぁ、と感じます。
そしてきっと、読むごとに
昭和大帝の偉大さと有難さを知るんだろうなぁ。
あの頃の日本の時代背景とか、民衆の心情とか、
文字だとピンとこないことも、漫画が補ってくれるので
実にありがたいです。
私のように、歴史背景分かっていない人には、
戦後史入門に最適な1冊だと思います。
Posted by ブクログ
昭和天皇が崩御された時、私はまだ小学生で『あ、そう』と仰るおっとりとしたおじいさま、という印象しかなかった。その後歴史を学び、天皇の政治関与の度合いにびっくりしたものだったが、この本を読んで、私の知っていたことがいかに浅いものだったのか‥今までのイメージを大きく変えた一冊でした。
終戦からサンフランシスコ講和条約までの大きな役割はもちろん、特に各地での御巡幸のくだりは涙が止まらなかった。ご崩御の際、日本じゅうがものものしい雰囲気に覆われていた意味がやっと理解できた気がする。著者の強い主張を差し引いても、日本人として知っておかなければならないことが、マンガというわかりやすく親しみやすい形で表現されている。読んで良かった一冊でした。
Posted by ブクログ
昭和20年9月9日、昭和天皇から皇太子殿下(今上天皇)へ宛てた手紙「手紙ありがたう しっかりした精神をもつて元気で居ることを聞いて喜んで居ます 国家は多事であるが 私は丈夫で居るから 安心してください 今度のやうな決心を しなければならない事情を早く話せばよかつたけれど 先生とあまりにちがつたことをいふことになるので ひかへて居つたことを ゆすしてくれ 敗因について一言いはしてくれ 我が国人が あまりに皇国を信じすぎて英米をあなどつたことである 明治天皇の時には山縣 大山 山本等の如き陸海軍の名称があつたが 今度の時は あたかも第一次世界大戦の独国の如く軍人がバツコして大局を考へず 進むを知つて退くことを知らなかつたからです 戦争をつづければ 三種神器を守ることも出来ず 国民をもころさなければならなくなつたので涙をのんで 国民の種をのこすべくつとめたのである 穂積大夫は常識の高い人であるから わからない所があつたら きいてくれ 寒くなるから 心体を大切に勉強なさい 九月九日 父より 明仁へ」
実に冷静且つ的確に敗因を分析されている、そして子への、国民への愛情を強く感じる事ができる手紙と感じたため抜粋した。
現在の日本国民の自国の歴史・国体への理解の薄さは愕然とするものがあるが、自身もこの本を読んで改めて自国の歴史・君主の奥深さに気付けた。
Posted by ブクログ
昭和天皇すごすぎる。はっきり言って格が違う。どの日本人とも違うし、マッカーサーなど「おこちゃま」だ。戦争始めたはいいが、にっちもさっちも行かなくなって終わらせられなくなった、日本人とアメリカ人を止めたのが昭和天皇だった。一番苦しい決断を、憲法から逸脱してはいけないと心がけている立憲君主に委ねることになった日本国民が情けない。本書は本来ならば不親政であらねばならない天皇が、日本とアメリカにも絶大な影響力を与えたことを立証する漫画といえる。その際いわるゆる人間宣言や昭和天皇の戦争責任、また天皇は沖縄を売ったなどの誤解、もとい昭和天皇に対する難癖を正している。昭和天皇の実像は作者名付けて「徹底したリアリストの政治家」。終戦の詔書に残虐なる爆弾で使用して、しきりに無辜を殺傷し、明記し読み上げた。原爆での虐殺を明確に非難した文章を入れたのは昭和天皇で、日本人はおろか人類の文明そのものが滅びてしまう、だから戦争を止めたのだ。国民の命は二の次だったなんてのは全くの捏造である。忍び難きを忍び、の部分だけで知ってて全文を読んだことのない人の方が多いだろう。実際核戦争の危機は今でも現実味を帯びており、核をチラつかせて他国を恫喝したり侵略したりしてる国が今でも猛威を振るっているのを見ると、人類の文明そのものが滅びるのではないかという昭和天皇の予見は当たっているといえる。徹底抗戦を唱える国民も軍部も多い中での、陸軍大臣阿南惟畿と無私の行動も忘れてならない。ほんと天皇とはなんなんだろうか。国が、民がにっちもさっちもいかなくなったとき、天皇が無私の立場から決断を下し国と民を救う、そういうシステムを日本人は気づいたら構築していたのだろうか。よく狂信的な軍部だけが徹底抗戦を望んでいたと言われるが、これははっきり言って無知と結果論の合わせ技である。武装解除して占領されて約束と違う統治をされても何も文句を言えなくなるではないか、という懸念があった。そしてこの阿南の懸念は見事的中した。現在日本は占領国で恒久的な立法を行ってはいけないというハーグ条約違反をかまされたあげく、平和憲法という名の無防備憲法を押し付けられて何も文句が言えない状態である。昭和天皇の二度目の聖断、自分の身はどうなってもいい、国民の命を助けたいという発言は教科書に載ってもおかしくないが、無私されている
いわゆる人間宣言は日本のカミ観を一神教の神のような独裁者と誤解したGHQがそのような意図を持って昭和天皇に迫ったのは事実である。しかし、この企ても昭和天皇が換骨奪胎してしまい、国民への激励と、日本には昔から民主主義があり、別にアメリカのおかげでもたらされたのではないという宣言と、人類みんなが仲良くできるという昭和天皇の昔からの願いに変えられた。だいたい天皇が神じゃないなんてそんなことは分かってる。偉大な人物や祭祀者を神として敬ってただけだ。現在でも神ゲーだの神漫画だの神アニメだの普通に神を連呼してるじゃないか。手塚治虫は漫画の神様だし、サッカーのキーパーや野球のストッパー選手は「守護神」とか呼ばれてみんな受け入れてる。そのくせ、昔は天皇は神扱いされてたんだって?北朝鮮みたいっすねwとか言ってる現代人の傲慢さったらないね(前作の天皇論の話)
昭和天皇が沖縄を救ってた話はすごい。米軍に屈辱を与えられたが、現実に沖縄を守れるのは米軍だと認識したのはリアリストだと思う。アメリカとしても沖縄併合や委任統治はできなかった、しかし、東アジアが赤化して沖縄の重要性が非常に高まった。そこでそういう事情を知っていた昭和天皇は主権を日本に残したまま租借方式の擬制に基づいて軍事占領するのが双方にとっていいだろうとアメリカに伝えた。結局このメッセージの構想とほぼ同じ形で講和条約は結ばれた。当時ここまで日本を守るための手段を打てる政治家はいなかった。政治からは遠ざかってたのが歴代天皇なのに、なぜこんな名君が生まれたのだろうか。シナの皇帝など英明なのは初代と二代目ぐらいまでで、三代目四代目になると政治のせの字も興味なくなり後宮の女にしか興味がなくなるボンボンになって王朝が亡ぶの繰り返しなのに
これも天皇は国を支配するのではなく知らす(お知りになる)という日本独自のありかたのおかげだろうか。というのも戦後の昭和天皇の全国巡幸こそこの知らす天皇という姿に一番合致しているからである。古代の天皇の国見からなる伝統だが、昭和天皇の巡幸こそこの知らすの完成形と言っていいだろう。歴代天皇の中で一番知らすを体現したいたと言っていい。国民がどんな窮状なのか、どんな生活してるのか、天皇ならば知らなけれならない。宮中でしか通用しない専門用語を廃止して、国民がどんな言葉を使ってるのか情報収集してる昭和天皇は本当に楽しそうだ。日本人と皇室の繋がりなんか知りもしないGHQの誤算。漫画なので絵がついているからか、この時の天皇は本当に生き生きとしていた。というか正直読んでて泣いた。漫画読んで泣くのはいつ以来だろう。こんなひねくれクソ野郎を泣かすとは・・・
作者は最終的に昭和天皇はアメリカに勝利したと結論付ける。有名なマッカーサーとの写真も見方を変えれば昭和天皇の勝ちといえる。不親政を貫かれた天皇が類まれな政治センスを持っていて、奇跡を何度も起こし日本の危機を救ったことは特筆されるべきだ。そして今まで読んだ小林よしのりの著作で一番面白かった
Posted by ブクログ
天皇家は、約2650年ほどの歴史があるといわれている。しかし、実際に存在や皇位が確認できるのは、1300年ほど前までらしい、天皇は現在、約130代目で世界に類を見ない。この事実が、日本人のDNAに、しっかりと刻まれているのだ。正月の皇居一般参賀で「天皇陛下万歳!」と旗を振るなど・・・国民が群れをなしどこからともなく集まる。天皇家の人気(ちょっと言葉が違うかもしれない)は尋常じゃない。
日本国民が、天皇家を忘れていた時代においても、時の権力者は、この一族を滅ぼそうとはせず、彼らの権威の上に国を治めていたのである。現代にいたっても、天皇家が存在しない日本国はイメージしずらい。戦後、戦勝国の天皇制廃止の思惑はかなわなかった。マッカーサーは、その意味では日本に敗れたわけである。
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