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Posted by ブクログ 2022年04月24日
この論考が世に出たのは1978年。物語や歌謡がいかにして古典になるかを論じた本書は40年以上の歳月に耐えている。既に古典の仲間入りをしたと言ってもいいのではないか。最も印象に残ったのは次の一文。
「文学的表現は物件ではなくて、現象である。書いた人から読む人へ、ある記号表現が移るプローセスにその生命が...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年01月30日
原典主義や作者至上主義といったものがある。あるテクストの解釈は「著者の意図」という神聖にして唯一のものしか有されないといった主義のことだ。そしてこれらの主義において「異本」――読者が理解することで生じる表現の変化――は忌み嫌われる立場にある。「あるがまま」に作品を読むのが理想であり、それに反駁する...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年08月15日
文学、さらには芸術全般、より大きく言えばコミュニケーションにおいて、「異本化」は必ず生じうるものであるし、生じないものは表現ではありえない。
「あるがまま」読む、解釈することは有り得ないし、誤解(異本化)することによって、文学作品となり、古典となる。
原稿至上主義に価値を置くことは、却ってそのおもし...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年11月22日
テクスト論。
今までは作者が本ぜんたいの権威を持つとされていたが、読者の解釈によって決まるとした。
歴史とおなじように、本は時間を置かなければ真の評価ができない。例えば宮沢賢治のように、生きている間は見向きもされなかったが、その後再評価されることはよくある。逆に、流行するものの、10年後には忘れられ...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年05月21日
・情報を整理して過去を知るだけでなく、伝えられていることに疑問を持ち、 その問いを突き詰めていく姿勢は、まさに、思考の整理学
東大・京大で2年連続売上1位!になった「思考の整理学」の著者、外山 滋比古 先生の著書。
読者に媚びることなく、ご自身の思考を整理する。だからと言って、読者を意識して...続きを読む
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