ケータイ小説は文学か

ケータイ小説は文学か

660円 (税込)

3pt

なぜケータイ小説はウケたのか? ケータイ小説を文学として認め、その構造を徹底的に分析する刺激的な試み。リアルとリアリティー、二項対立の構造、作られた「本当」の気持ち、ホモソーシャル、セックスは軽いか……。小説の「読み」「書き」に起こる異変を解き明かし、現代文学の新しい境地を見出す。

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ケータイ小説は文学か のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年02月16日

    ケータイ小説についての考えがあって、とても深かった。1度ケータイ小説を読んだ事があるので興味深く読んだ。

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    いろんなケータイ小説本が出ましたが、やっと大人が読んで納得できる本が現れました。
    テクストとして、つまり文学作品として、ケータイ小説を読むと、こうなる、ということです。
    今後、ケータイ小説について語る際には、この本を読んでいることが大前提となります。
    もう、不毛な議論は、今後はないでしょう

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    「誤配」「ホモソーシャル」「二項対立」などなど。石原先生お馴染みの用語で、ケータイ小説を構造分析していく。
    ケータイ小説を「ポストモダン小説」と位置づける理由は、「性的な言説が真実の言説である」近代社会の前提を、「性的な言説」を過剰にもちいることで乗り越えようとしている(かに見える)点にある。

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    Posted by ブクログ 2011年06月29日

    ケータイ小説についての評論を読んでみたその2。

    こちらは、恋愛構造というか、社会の構造からケータイ小説を読み解いている。

    ホモソーシャルな考え方というのが、おそらく「大きな物語」なんだろう。
    それを打破しないと、「新しい物語」にはなり得ないんじゃないかと思う。

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    Posted by ブクログ 2010年08月20日

    感想。

    ケータイ小説を文学とは、あんまり認めたくない。磨かれていない、良くも悪くも『少女的』文章と、悲劇のバーゲンセール的なストーリー展開は個人的に大嫌い。でも、そう言うものを一度忘れたうえでケータイ小説について考えてみると、この本と同じ考えに行きつくと思う。
    ホモソーシャルについてのくだりが面白...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年12月25日

    ホモソーシャル、ロマンティックラヴイデオロギーが近代家族を支えていた時代だったんだね、10年前って...。

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    Posted by ブクログ 2015年07月05日

    910

    ケータイ小説は読んだことはなかったけど、この機会に書籍化されたケータイ小説を読んで論じてみました、という本。
    ケータイ小説は文学でない、という言われ方をするし、文壇からは無視される存在だけど、こういう形をとっているから、もうこれは文学だという立場でスタート。
    さらに、ケータイはケータイで読...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年11月10日

    漱石研究の第一人者が、文学テクスト論を駆使して、ケータイ小説の構造を読み解いた本です。取り上げられている作品は、Yoshi『Deep Love』、Chaco『天使がくれたもの』、美嘉『恋空』、メイ『赤い糸』の4作品です。

    デリダの「誤配」や「ホモソーシャル」の問題といった分析装置が駆使されており、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年04月01日

    代表的なケータイ小説を例にとりながら、その共通項を明らかにして、結果、文学といえるかどうかを検証する。何となくチープな感じがして、ほとんど手に取ることのないジャンルだけど、この本の中から共通項が見えてくると、なおさら興味を惹かれない自分に気付いた。読者対象を限定すれば、文学ってことになるんでしょうか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年06月04日

    テクスト論の大御所、漱石研究なんかで有名な石原千秋の新書。日文の基礎演習で読む『大学生の論文執筆法』(ちくま新書)の著者と紹介した方が分かりやすいという人もいるかもしれん。

    さてさて、非常に刺激的なタイトル。もはや完全に一時期の勢いはなくしたものの、なんだかんだで息の続いているケータイ小説。プロの...続きを読む

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