甘粕大尉 ――増補改訂

甘粕大尉 ――増補改訂

990円 (税込)

4pt

4.0

関東大震災下に起きた大杉栄虐殺事件。その犯人として歴史に名を残す帝国陸軍憲兵大尉・甘粕正彦。その影響力は関東軍にもおよぶと恐れられた満洲での後半生は、敗戦後の自決によって終止符が打たれた。いまだ謎の多い大杉事件の真相とは? 人間甘粕の心情とは? ぼう大な資料と証言をもとに、近代史の最暗部を生きた男の実像へとせまる。名著・増補改訂。

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甘粕大尉 ――増補改訂 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    あくまで己が何を求められているかを常に考えていたのだろう。軍から求められる役割、満州の地で求められる役割、それぞれ様々な場所で応えてきた。だから人格がはっきりしない分恐ろしくも見えるし、生真面目にも見えるし、時に人間味のあるようにも見える。
    近代が求めて完成させた、ひとつの人間類型がある。人格と役割

    0
    2013年05月09日

    Posted by ブクログ

    大杉事件で有名な甘粕正彦の伝記。

    彼が大杉事件について黙秘を貫き、不遇のフランス留学時代を経て、後半生は満州国建設に力を注ぐ姿が描かれている。
    彼の悲運な人生もあることながら、この時代の背景について描かれているので、興味ある方にはお勧め。

    0
    2016年12月12日

    Posted by ブクログ

    時代の梟勇、満州の裏の帝王、謀略の士。
    満州の時代を彩る『甘粕正彦』のイメージは常に『闇』に充ち満ちている。

    満州モノを読み進める上で、甘粕は多かれ少なかれ必ず登場する。しかし、どれもこれも闇を動く甘粕の信条と心情を深く掘り起こすモノには遭遇できなかった。
    したがって、本書を読むまでのボクの甘粕に

    0
    2015年04月09日

    Posted by ブクログ

    甘粕という人に関心があるというよりは、著者の評伝が好きなので手にとった一冊。私にとって甘粕といえば「大杉栄殺害事件の人」ですが、冒頭をその事件の描写から、そしてその事件に残る謎からはじめ、一人の人間を周囲の証言から照らし出していく手法はいつもながら読んでいて面白い。フランス時代の甘粕の驚くほどの弱さ

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    関東大震災のドサクサ時に、社会主義者であった大杉栄と連れの子供を含めた3人を絞殺したとされる甘粕正彦が、刑期を全う後、フランスから満州へ渡って戦中を過ごした経緯。

    初出が昭和49年ということもあり、少々堅苦しくて読みづらいところもあるが、話をひっくり返したりすることもなく、必要位以上に自分の意見を

    0
    2021年03月19日

    Posted by ブクログ

     合理的思考を実践しながら、人情に厚い人間でもある甘粕大尉。大杉栄を殺害した人間として糾弾されつつ、満州では合理的かつ人間味ある甘粕大尉の魅力に魅せられた者も少なくない。こうした、人間甘粕を伝える本として秀逸であると思います。
     が、甘粕の満州における工作活動がほとんど触れられていなかったのはかなり

    0
    2010年08月26日

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