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名門高校から東大、そして経済産業省へ。連日のように浴びせられる官僚批判によって、霞が関を去っていく優秀な官僚があとを絶たない。「三十路の官僚のブログ」で給料を公開して話題騒然の著者が、真実の官僚像を知ってもらうため、そして仕事への意欲を失う若手官僚を増やさないために、等身大の想いで問題提起を行なう。
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Posted by ブクログ
元経済産業省の官僚であった筆者が、まだ在職中から書き溜めた文章を本にまとめたもの。現場の実情や、公務員として働いていたからこその意見に重みを感じる。大多数の、真面目に国のために働こうとしている公務員のモチベーションを削いでしまう現在の制度により、長い目でみて国民に不利益を被ることになるのではないかと...続きを読む思われた。
官僚として働くことの喜びや悲しみ。 また、どんな人が官僚にむいているか。 など、多くの知られざる現状が記されていて、最後には提言も含まれている。
・簡単な背景を説明しますと、当時は安倍政権下で、小泉政権の新自由主義的な政策の反動からか、地域と都市の経済格差に対する批判が激しくなってきたころでした。また、次の年に参院選を控えていたため、経済産業省としても政治的に何らかの地域活性化策を打ち出すことが求められるようになり、急きょ政策の検討が始まった...続きを読むのです。 →省庁で政治的に政策を打ち出す必要性を感じるんだ!なるほど。 ・平成23年度末に決まった公務員給与の一律大幅な削減の決定は、若手官僚が霞が関から離脱する一つの契機になりそうです。これまでは、政治家が官僚のバッシングに加わることがあっても、労働条件に直接に手を出すことはありませんでした。 …公務員の給与を減らすという決定そのものよりも、この決定の際に「公務員の仕事とはかくあるべし」というような骨太の議論がまったくなされず、はじめから給与の一律削減ありきでことが進められた状況のほうが僕はショックでした。 ・国のお金の流れの大部分を占める平成24年度の一般予算案の規模は90.3兆円です。その内かろうじて5割を超える46.1兆円が税収を中心とする自前の財源、44.2兆円が国債。 歳出の比率は、社会保障関係費26.3兆円(29.2%)、国債の元利払い21.9兆円(24.3%)、地方交付税交付金16.6兆円(18.4%)で政治的融通が利かないこの3種類ですでに約7割を占める。 その他は文教および科学振興費5.4兆円(6.0%)、防衛関係費4.7兆円(5.2%)、公共事業費4.6兆円(5.1%)。 最も伸びが顕著なのは社会保障関係費で、2000年に16.7兆円(19.7%)だったものが、10兆円近く拡大している。年々1兆円程度(2025年ころまで)自然増が見込まれている。 ・行政改革に必要な視点は、 ①行政改革の目指す姿はインフレ誘導、殖産興業、歳入改革の一体的な推進を可能とする政府である。 ②縦割り行政の打破を目指すのではなく、むしろ縦割り行政を前提として、財政再建における重大な課題について行政機関同士の連携の必要性が最小限で済むような行政機構の再編を図る。 ③殖産興業の方向性は「社会保障関係費」の削減に直接的に資することを目指す。 ①→建設事業や研究開発など投資に限定される国債を作り、日本銀行による赤字国債への強い懸念への積極的回答とする。 ②→100億円超などの大規模プロジェクトは省庁の予算から切り離し、5~10年でマネジメントから産業化までの責任を持った別個の組織を作る。キャリア官僚の人事ローテーションからも切り離す。 ③「農業だけで食べていける専業農家を育てる」方向の農政事業を、削減した年金とセットつまり兼業での農業を支援する事で、農業のすそ野拡大+社会保障費の負担軽減を目指す。そのための高齢者産業創出庁を創設する。 ブログで経済産業省での自身の給与を公開して話題に。 本書でも平成24年6月の給与、基本278,000円、超過勤務手当103,000円、手取り332,000円と載せられている。「30歳8年目の職員の給料としては妥当な範囲かな」とあるが、大半の大手企業の同級生よりは低水準だ。 日々の仕事の内情や、提言もとても説得力があり興味深い。財務省や文科省、外務省など各省庁の同じ趣旨の本を読みたいくらい。またそれ以上に著者の謙虚さと、日本全体の事を考えている志に、感動というか驚嘆を覚えます。
労働環境はやはり良くない。 肉体の余裕は失われ、健康も損ねる先にあるものはなにか。 それまでしてもやることなのか。 私心を殺して折衷案を作る究極の調整仕事。 いかに大臣や副大臣が省庁をこえた調整を主体的にするかが大事。 ただ、あまり労働環境をよくすることについての具体的なことは書いてなかった。
1.個の前に国がある。国を支える歯車として役割を果たさなくてはならない。「自分は批判されてもいい。それでも少しは社会の進歩になるのなら」の公共精神。 2.これからの官僚は、未来を開拓する勇気を持った国民に対して、情報提供や実行面でサポートする「重要な脇役」である。 3.自分の意志で何かをするよりは、...続きを読む与えられた枠組みの中で、国の方向性を社会に実装するための機械集団であるべき。 4.「尊敬できる先輩とは?」「信頼を保ちながら、相手に不利な条件を呑ませられる人」 5.縦割りの前提は認めるべき。必要であるなら、省庁再編等により省庁の役割分担は不断に見直していけばよい(現実の社会問題と各省庁のミッションにズレが生じないように)。その次善策として、政治家のリーダーシップのもとで縦割りを超えた連携をすべき。 6.立法が必要かどうか=戦略論→キャリア組。改定方針の確定=戦術論→キャリア組+ノンキャリ組。個別の専門知識=技術論→ノンキャリ組。 7.政治主導とは・・・議員の政治的感覚(大きな方向性、現場意識)⇔官僚の実行可能性議論(頭でっかち、具体的)(→縦割りによる問題は残る) 8.新産業のイノベーションは農業・医療のような「政府との関わりが深くて多くの問題を抱えた業界」で起きることが期待される。そのときに制度改革が必要で、官僚OB(天下り)の能力・ネットワークが活躍するはず。 9.H24年度一般会計予算案90.3兆円。うち、社会保障関係費26.3兆円、国債費21.9兆円、地方交付税交付金財源16.6兆円。すなわち、政策的な融通が効かない3種類で歳出全体の約7割。公共事業関係費が4.6兆円。
制度の弁護などもありつつ、建設的な提案がなされている印象。 そして官僚の仕事の醍醐味が少しだけ伝わってきた気がする。
元経産官僚の書いた体験記や提言。 内部にいた人の観点から天下りや採用制度、人事制度などの制度面についての記述が特に参考になった。我が国の官僚制に興味がある人にとっては面白いと思う。
この人がブログでいろいろと発信し始めたとき、けっこう話題になったよなぁと懐かしく思う。書いてあることはだいたい間違っていない。公務員の良さというのは、批判ばかり受けるけれども、あくまで実行者として予算にしろ法律にしろ、決めることができるということだと思う。そういう意味でも、辞めたあとに同じ業界で評価...続きを読む者として生きていくのはどうなんだろうか。楽しいのかな。どうしても売れるためには過激な方向に行かざるを得ないし、けっこう大変そうだ。
東大経済→経済産業省キャリア 仕事内容、政治とのからみ。特に民主党政権時 キャリア官僚制と天下りの必要性、功罪
まさにタイトルの通りの内容でした。 この年代のキャリア官僚の回想本はなかったので、貴重な一冊かと。 官僚の役割や仕事、キャリア制度や天下り制度など、かなり率直に語っており、興味深く読ませていただきました。 著者のブログもあるそうなので、お邪魔してみようかと思います。
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宇佐美典也
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