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Posted by ブクログ 2022年05月10日
あとがきを読んで知ったんだけれど「刺青」は処女作ということで、才能が「開花」してますね。
谷崎には「開花」という言葉が相応しいように思える。
あまり谷崎文学に触れてこなかったけれど、彼の小説の見方がぐっと変わりました。
最初に有名な「痴人の愛」を手に取ったのですが、沼に落とされた感と、またこれから谷...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月12日
再読です。言わずもがな有名な「刺青」「少年」を収録し、なにゆえ谷崎文学が耽美派と呼ばれているのか、その作風が大体わかる一冊になっています。私の場合、谷崎はこの本からのめり込んでいったので、非常に思い入れのある話が多いです。「刺青」や「秘密」は大好きな話ですが、谷崎文学では異色の「異端者の悲しみ」や、...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月25日
六つのストーリー別に簡単に述べた後、最後に全体の感想を書こうと思います。
「少年」
学校では目立たない信一は、ある金持ちの家の次子であり、家では姉や馬丁の子である仙吉をいじめて遊んでいた。「栄ちゃん」も、その仲間に加わって遊ぶようになるのだが、あるきっかけを機に姉と信一の立場が逆転する。マゾヒステ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月11日
先日鑑賞した作品に『刺青』が引用されており、「そう言えば谷崎潤一郎は読んだことがなかったな」と手にとってみた。
知識としてどういう作風かは知っていたつもりだったけれども、想像以上に耽美な世界観だった。サディズムとマゾヒズムがふんだんに織り込まれている。情景としてはおぞましいはずの場面も、滑らかな筆致...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月03日
「刺青」
短いお話ですが、冒頭の一文から引き込まれ、最後女の背中の刺青が朝日に照らされる一文まで読み終わると、ずっしりと妖しい空気感が残るような感じ。
「秘密」
素性を隠して自分を夢の中の女としてみせることで男を繋ぎ止めておこうとするなんていじらしくて可愛いと思ったけど、この主人公にはそんな平凡な...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月08日
刺青
話自体は展開の予想がついたが、いろんな後世の作品がオマージュにしているんだろう。そういうところではなく、言葉の美しさ(なんて言えるほど学はないが)を浴びるよさ。短さもあって音楽を聞いてるよう
少年
幼さからくる残酷さ、無邪気さ。普通そうはならんやろと思うが、閉鎖的で、階級が存在する社会ならあ...続きを読む
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