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Posted by ブクログ
白河三兎は凄い。ぐいぐい進む展開に全身で惹き込まれてしまう。
実際にはあり得ない設定やシーンの連続なのだが、妙なリアリティがあり、バラバラのことと思っていたエピソードや人物がストーリーが進むに連れてどんどん結び付いて収斂していく。その思いがけなさに、ハッとして、ますます惹かれてしまう。相当緻密に構想を練って書かれたのだろう。
こんな白河三兎は、もっともっと注目されていいと思う。純文学というよりエンタメ小説という位置付けだから評価されないのだろうか。エンタメっぽい突拍子のなさもあるが、登場人物の語る言葉の中には、物事の本質を突くような哲学的な鋭い知見が含まれていて、人生とか世界とかを語らせても十分世の中に通じると思うのだが。
とにかく、多くの人に読んでみてもらいたいと思う。ただ、本書は、ラストがちょっと分かりにくかった。作者は余韻を残したかったのかもしれないが、それまで主人公の感情の一つ一つまで言葉で表されていたのが、最後だけ、それが省かれていて戸惑った。そこが少し残念。
Posted by ブクログ
白河さん初読み。
表紙もタイトルも観覧車に憑いた幽霊という設定も、どれも魅力的でわくわくしながら読み始めたのだけど……。
うーん。
登場人物の誰も好きになれず、ゆえに話も楽しみ切れず。
銀杏の猪突猛進さは若さゆえと羨ましく思うより、もう少し落ち着けーと思っちゃうし、柴崎の飄々さとヘンな一途さはカッコイイと思うより、こういう男子ってズルイよなぁと思ってしまう。
だめんずの銀杏の元彼やコメのほうがまだ理解できるし、好感も持てる。
ああ、うん。誰も好きになれずと書いたけれど、コメは割と好きかも。
裏返せばそれは、やっぱり銀杏と柴崎が好きになれないということと同義になるのだけど。
(ネタバレになるので理由が書けないのがもどかしいっ)
時折こつんと心に響く言葉や表現があり、また、観覧車に憑いた千穂の設定や、かぐや姫をはじめ周りの人物たちとエピソードが観覧車に集束されていくところは面白かったしうまいなと思う。
この1作だけで合わないと判断せずにもう1~2作は読んでみたい。
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