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Posted by ブクログ
なんというか、いろんな意味で読んでおいた方がいい本だと思った。
宅間守の根本的な問題は、
・自分に対する理想と自分の現実の不一致
・その不一致を自分ではなく他者や社会に帰責しようとする心性
の2つ、要は「分不相応な高望み」と「自己中心的な他罰性向」ということだ。
しかし、この2つをまったく持たない人なんているだろうか。「自分がうまくいかないのは、◯◯のせいだ」とまったく考えたことのない人など、ほとんどいないに違いない。であれば、誰もが、大なり小なり宅間守になる素質があるのだと思う。
それにしても、読んでいて「とんでもないモンスターだな」と思いつつも、誰かがどこかの時点で掛け値なしに彼を愛してやることはできなかったものだろうか、というような、すこし哀しい感じも受けた。最終的に、彼はもうどうしようもないくらいに歪んでしまったわけだから、極刑も妥当だとは思うけれど、やはりそういう哀しさみたいなものは拭えなかった。
Posted by ブクログ
2001年6月、大阪教育大学附属池田小学校で児童・教諭を殺傷した宅間守の精神鑑定書。
家族歴、本人歴、本件犯行、現在症、診断、鑑定主文から構成されています。
この本を通して、精神鑑定の道すじについて、初めて知りました。
医療観察法についても思いを馳せながら、読みました。
責任能力の有無に関わらず、やはり、自ら犯した罪については、償ってほしいという思いが、私の中にあります。
それが刑務所の中なのか、病院とのつながりの中なのかの違いがあるだけだと、私は受け取りたいです。
この犯罪行為自体は、絶対に許せないものです。
死刑が確定し、刑の執行に至るまでの間、この罪を償う気持ちを抱くことができていたのだろうかと、そんなことを思いました。
精神科医療、刑事司法、学校教育(宅間氏も、かつては学校に通う子どもであったのですから)の角度から、それぞれの「できること」を考えていけたらいいな、と思います。
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