ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
5pt
秘かに待望されてきた幻の完全版ついに刊行。名著のほまれ高い『中国の大盗賊』で割愛されていた150枚を完全収録。陳勝や高祖から毛沢東まで、縦横無尽に活躍する「盗賊」の姿を活写する中国史の決定版! (講談社現代新書)
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
あるブログで紹介されていたので購入。 「大盗賊」というインパクトあるタイトル。 朱元璋、李自成、洪秀全、毛沢東、名前は見たことあっても、実は何やった人か知らない部分だったのでおもしろかった。 割と固い内容だと思うけども、文章が親しみやすくて読みやすかった印象。 作者の方、最近亡くなられたようで、...続きを読む読むタイミングに何か縁を感じた。
マルクスの考えた革命というのは、資本主義が高度発達した国で、大きな企業がたくさんでき、そこで働く大量の産業労働者が生まれ、それが組織されて、資本家の権力を倒しみずからの権力を打ち立てる、というものである。革命が行われるのはもちろん、大企業・大工場の集まる大都市である。 これと毛沢東の革命とは、どこ...続きを読むからどこまで全部反対である。 毛沢東の「井岡山の道」は、、、中国の歴史上の盗賊たちの道にそっくりのままである。
中国にはコソ泥はいないらしい。いるのは群れをなして襲ってくる盗賊。 広大な中国の国土に、耕作に適した土地はそう広くはないのだそうだ。 だから、農村に人が余る。仕事のない人があふれる。 そうするとどうなるか。 気が弱い人たちは乞食になり(こちらも集団)、血の気の多いのは盗賊になる。 だから、いつの時代...続きを読むも中国には盗賊がどこにでもいたのだそうだ。 ちなみに盗賊は正義や悪とは無縁である。 国や地方のお金で武装しているのが官軍、民間の武装勢力が盗賊なんだって。 やってることは変わらないらしい。 だから盗賊から皇帝になった人もいる。 略奪する官軍より、金持ちから奪ったものをふるまってくれる盗賊の方が民衆の支持を得たこともままあるそうだ。 この本で紹介されている盗賊は 陳勝・劉邦(漢の高祖) 朱元璋(明の太祖) 李自成(明を滅ぼし順王朝をつくるが、40日で清に北京を追われる) 洪秀全(太平天国の乱を起こした人) 毛沢東(ご存知の) 要するに、異民族に襲われるわけではなくして王朝が変わった時、政権を奪取した人を大盗賊と呼ぶということらしい。 この本を読むまで全く知らなかったこれらのことを、するする読みながら理解できるのだから高島俊男の本は素晴らしい。 一生ついていきます。
目から鱗が落ちる それも 何枚も ときには 「あっ そうだったのだ!」 と つい声に出てしまう 高島俊男さんの 中国モノを手に取るたびに つくづく思ってしまうことです ずいぶん前に 「中国の大盗賊」(1989年発行版) を 読んでいた記憶がかすかに残っていて その時に 「あとがき」に(本書では)...続きを読むずいぶん割愛しましたよ ということが書かれてあったのを すっかり失念していました それで、今一度 この「完全版」を手にしたのですが いゃあ これが もう 面白く 興味深く 古代の中国の歴史上に登場する 有名盗賊たちを再確認するとともに 前書では すっかり骨抜きになってしまっていた 第五章「これぞハワメツケ最後の盗賊皇帝ー毛沢東」 の章の抜群に面白いこと その当時(1989年当時)の諸事情の編集が「物足りない状況に」させてしまったわけでしょうが… 本書のあとがきに 前書を読んだ未知の読者から 「もとの原稿を見たい」という依頼があれば その「もとの原稿」を(資料がつまった)ダンボールごと 送られた高島さん、 そして、そのダンボールをちゃんと 送り返してこられた読者の方、それも何人もの方たち、 それらの存在が本書につながっていることを思うと なにやら感慨深いものを感じてしまいます。
これまで中国の歴史に対して、思っていたことを高橋先生が見事に整理してくれたという印象。 先生の中国に対する見方は、全く同感です。特に毛沢東や周恩来に対する評価は実に的確。 中国支配層は、秦に始まり、北朝諸国・隋・唐・元・清など、ずっと異民族に支配され、異民族を同化してきた歴史なので、もし日本の大...続きを読む陸の植民地化政策に成功したら、中国が倭朝になって、今頃、日本も支配層にある代わりに、日本列島も中国の一部になっていたかもしれない。
どの盗賊も盗賊皇帝も面白い。劉邦、朱元璋の天下取り。中でも毛沢東が一番メチャクチャやっている。インテリで盗賊で好戦的で、国民だったら迷惑すぎる。
中国の歴代王朝の発生起源は盗賊に遡る。王朝の創始皇帝の劉備や朱元璋、なりそこなった李自成、洪秀全等の盗賊人生が簡潔に述べられている。 一口に盗賊と言っても日本とは同じ常識で量れない。兵士も盗賊に近い種類であることや、劉邦が若いころしていた吏といわれる末端役人までほとんどやくざ者であるところなど説明が...続きを読むないと全く異なる理解になってしまうであろう。 まず中国を学ぶには中国常識学のようなものが必要ではないかと思った。日本人の常識で理解するから狂ったような左翼学者も多いのかもしれない。 また毛沢東や共産党も発生、成長過程において盗賊皇帝・王朝と変わらないことがわかる。とはいえスケールが大きく情報量も多いのでここのところはある程度分厚い他本を参照したいと思う。
中国における社会主義革命の本質がわかる、目からウロコの一冊。もちろん高島先生の著作なので読物としてたいへん面白い。
これ、すごく面白い本です。 タイトルにある「大盗賊」とは単なる泥棒のことではなく、もう大物中の大物で、皇帝にまで成り上がった人、あと少しで皇帝だったけど惜しくも戦いに敗れた人、革命を成功させた人という、そういうレベルの「大盗賊」です。 こんな中国史のヒーローをしれっと盗賊呼ばわりしてしまう、そん...続きを読むなドライなでユニークな視点が本書の面白さです。ちなみに本当に彼らはもともと盗賊だったので(史実です)、侮辱や中傷が目的の本ではありません。 一介の盗賊が成り上がって支配者になり、そして没するまでのエピソードが、一歩引いた視点からわかりやすく語られていて、歴史に詳しくない人でも十分に楽しめます。
[ 内容 ] 昔、中国に「盗賊」というものがいた。 いつでもいたし、どこにでもいた。 日本のどろぼうとはちょっとちがう。 中国の「盗賊」はかならず集団である。 これが力をたのんで村や町を襲い、食料や金や女を奪う。 へんぴな田舎のほうでコソコソやっているようなのは、めんどうだから当局もほうっておく。 ...続きを読むところがそのうちに大きくなって、都市を一つ占拠して居坐ったりすると、なかなか手がつけられなくなる。 さらに大きくなって、一地方、日本のいくつかの県をあわせたくらいの地域を支配したなんてのは史上いくらでも例がある。 しまいには国都を狙い、天下を狙う。 実際に天下を取ってしまったというのも、また例にとぼしくないのである。 幻の原稿150枚を完全復元。 共産党の中国とは盗賊王朝である。 劉邦から毛沢東まで伝説の完全版がよみがえる。 [ 目次 ] 序章 「盗賊」とはどういうものか 第1章 元祖盗賊皇帝―陳勝・劉邦 第2章 玉座に登った乞食坊主―朱元璋 第3章 人気は抜群われらの闖王―李自成 第4章 十字架かついだ落第書生―洪秀全 第5章 これぞキワメツケ最後の盗賊皇帝―毛沢東 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
中国の大盗賊・完全版
新刊情報をお知らせします。
高島俊男
フォロー機能について
「講談社現代新書」の最新刊一覧へ
「学術・語学」無料一覧へ
「学術・語学」ランキングの一覧へ
漢字と日本語
漢字雑談
漢字と日本人
「最後の」お言葉ですが…
「高島俊男」のこれもおすすめ一覧へ
▲中国の大盗賊・完全版 ページトップヘ