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Posted by ブクログ
パスティーシュ(文体模写)の名手・清水義範さんが書いた、万人向けの文章指南の本。 文章の基本から、手紙・実用文の書き方、紀行文・随筆の書き方まで、具体的なコツが書かれています。 文章を書くときは読み手を意識しないと、うまく伝わりません。伝わる文章を書く際に気をつけるべきことは何かを、本書は教えて...続きを読むくれます。
さすが文章教室と銘打っているだけあり、文体が軽妙で分かりやすい。けっしてアカデミックではなく文章作成ワンポイントエッセイ的内容で読みやすい。 ≪著者の言う、文章を書く時の二つのバランス≫ ①言いたいこと、伝えたいことが曇りなく読み手につたわるかどうか。 ②この文章を書いている私が利口そうにみえるかど...続きを読むうか。 … 美しい日本語として紹介されている谷崎純一郎、丸谷才一を読んでみたくなる。 『品格のある文章を書く人というのは、人間性に品格があるのだと思う。知性があり、人格に嫌味なところがなく、利口ぶろうとするところもなく、純粋に感動できるという人が、素直に文章を書くとそこには品格がにじみ出るのだ。』 ということで小生には品格のある文章を書くことはどうやら無理のようだ。
文章をうまくかけるようになりたくてこの本を読んだ。 読み始めてみるととにかく文章が面白い。文章を書くということでここまで面白い本になるのかと信じがたいくらいに面白い。 そのおかげで、文章を書くということは面白いのだと認識することが出来た。 そもそも文章をうまく書きたいとは思っているものの、それ自...続きを読む体にあまり面白みを感じていなかったのだと思う。ここまで文章を書いてみたいと思ったのは初めて。 すこしずつ文章を書いていこうと思う。
内容に刺激されて、文章が書きたくなった。このレビューも少しはましに書けるようになりたいと思うようになった。恐れず、いろいろ書いてみよう!
著者はパスティーシュと呼ばれるパロディ小説で名を馳せた作家。私もかれこれ15年くらい前に学生だった時分、初期の作品である「国語入試問題必勝法」、「蕎麦ときしめん」、「永遠のジャック&ベティ」、「アキレスと亀」などなどを読みましたし、最近ではサイバラとの共著が目を引いたことがありましたが、とても久し振...続きを読むりに読んだ気がします。 最初は、文章の書き方指南の本はあまたあれど、どれも五十歩百歩なんだろうから、気に入った作家が書いた本ならばちょっとは気休めになるだろう、とか考えてましたが、意外や意外、期待してた以上に良い内容の本でした。子供相手に文章指導なんかしてるからか、説明が平易で上手でしたし、相手に伝えるための基本的な心構えやちょっとした技術など、考えさせられる内容も多くて、文章上達願望ある方にオススメの一冊です。
面白かった、いつかまた読もう、と思わせる文句なしの星5つ。 接続詞の語彙が乏しいと、文章がチープになる。いきなりガツンと打たれました。 句読点の使い方、しゃべくり文(口語みたいなもんか)などの書き方と、前半はテクニックを説明。 後半は、ビジネス文書や紀行文などの書き方の表技裏技。裏技とあるものの、...続きを読む小生には全部表技に思えた。 著者は、パスティーシュなる他の作家の文体を真似る手法を用いるとのこと。歌や仕草の物まねではなく、文章を真似るのだから、そりゃまた高度な遊び。そんな知的なことをやってみたい。それには、たくさん読書せねば。 もちろん、文章の上手に書くためには、たくさん読書する必要があるんだけどね。 この著を読んで、これから作る文章のレベルが少しでも上がれば、という思いもあるが、こんな楽しい文章を書く著者の他の著書を読んでみたいなぁ、という思いが強かった。
いわゆる文章読本とは少し異なり、正直な物言い。 文章を書くのは、自分をよく見せたい、そして相手を同意させるため。わかりやすく書くのが一番よく、一番難しいことでもある。
変に気取らず、プロのマネをせず、相手にわかりやすく書くこと。多く書くこと、できれば仲間内で文章を見せ合うことなど、一般人が文章をわかりやすく書くためのヒントが紹介されています。著者は実際に文章教室を開いているそうで、文例も生活に沿った具体的なものでわかりやすかったです。
・ちゃんと伝わる文章は修練で身につけられるが、名文にある品格はトレーニングでは身につかない。それは文章力の話ではなく、人間性の問題なんだから ・依頼する文章を書くときは、なぜ依頼するのかを説明する。それが人を動かすコツである。そういうことを書けば、お世辞っぽい言葉が並んでしまい、かえって相手は気を悪...続きを読むくするんじゃないかと心配になるかもしれない。だが、その心配は無用である。お世辞を言われて気を悪くする人などほとんどいない。大概の人はいい気分になる。人にものを頼むなら、お世辞のひとつも言うのがあたりまえ ・謝罪文を書くコツは、すべての事情を長々と書くこと。文書の長さで、深くおわびしたい気持である、ということを伝える ・紀行文の初めのほうに「まだわからない」を書く。それは、ここに謎がある、ということを示す暗号でもあって、興味深く読める ・日本人にとっての随筆の二大お手本は『枕草子』と『徒然草』 ・文章がうまくなるためには、人に読ませるという意識を明瞭に持ちながら、一度長いものを書きあげてみること ・接続詞…だから、それで、それゆえ、ゆえに、したがって、そこで、すると、だが、が、しかし、けれど、けれども、だけど、でも、それでも、ところが、とはいえ、とはいうものの、それなのに、それにしても、さりとて、そして、それから、また、かつ、および、その上、それに、あわせて、さらに、なお、つまり、すなわち、たとえば、なぜなら、なんとなれば、ただし、もっとも、または、あるいは、もしくは、それとも、ないしは、さて、ところで、ときに、次に、では
清水さんの、気負わず力が抜けた語り口が好きだ。 それだから、ふふっと微笑みながら素直に頷ける。 小学生の作文を指導されていた経験から、素人が陥りやすいミスを熟知されていて、 とにかく分かりやすく面白く、文章のコツを解説してくれる。 伝わる文章を書きつつ、うまいなぁと思われたい「スケベ心」に共感。 こ...続きを読むんなに著名な作家でもそういうこと気にするんだなぁ。 久しぶりに読んだら、ほのぼのとした文体がクセになりそうだ。
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