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原発行政をはじめ、年金や教育、生活保護、公共投資、治安、成長戦略等々、あらゆる場面で少数の利権集団が官僚や政治家をうまく使いこなして政治を動かしている。また、日本の多数派は「もの言わぬ多数派」であり、少数派が流す誤った情報に左右され、彼らの意見に消極的に賛成する存在になってしまっているという問題もある。少数派は富を集中させるため、非効率な社会をそのままにしておきたいのだ。多数派よ、目覚めよ! そうすれば事態はすぐにも変わる。この国で何が起こっているのか、それを止めるにはどうすればいいかを国会議員を務めた理系ビジネスマンが論じる。
...続きを読むPosted by ブクログ 2020年11月08日
そういえば、この本が出版された7年前にはまだ民主主義の可能性が信じられていた。その時の気持ちを思い出した。
導入が原発問題の議論が長かったので、この本のタイトルに期待した内容とは少し外れるかも、と心配したが、いろんな各論の議論にも触れていて説得力があった。
自分はマクロ経済学には明るくないので、...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年09月26日
いい加減こうした論調の体制批判論はお腹いっぱいの感があるが、これだけ多くのまとまりのある主張が出ているのであるから、そろそろなんらかのカタチで実体化してしかるべきではないかと思う。この種の提案は抽象的な理念で終わってしまうことも多いが、本書は具体的な方法や数字を示すことによって実現性を期待させてく...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年02月05日
メディア論の本かと思って手にしたが、政策決定過程における官僚たちの果たす役割(ネガティブな意味で)を、政治家の視点から描いた本だった。
論の展開は「小さな政府」志向で筋道が通っており読んでいてスカッとする。気持ちいい。が、政府機能の受け皿となる地域共同体をどう構築するのかという点や、社会的弱者の包...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月04日
禁原発を謳う平氏の考えには電力安定供給の選択肢を狭める点、資源獲得の際の交渉カードを一枚失う点でも日本にとって大きな損害だと思う。何かと官僚による国民詐欺だとか利権団体による搾取だとかの論で議論が進められるのは残念な点である。しかしそれら問題がないわけではなく国民目線の政治を行える優秀な方だと思うの...続きを読む
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