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9年連れ添った年下のイギリス夫から、突然離婚を迫られ、傷心と勢いで旅立ったスペイン。目指すは聖地・サンティアゴ。失業中のバックパッカーから巡礼オタク、果ては白馬連れの女子まで、国籍も目的も多種多様な旅人達と、ビール&トルティーリャをお供に歩いた44日間。男がなくても、旅がある! 傷心を吹き飛ばす、スペイン横断巡礼エッセイ。
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年01月24日
ランナーズハイならぬ巡礼路ハイで最初は文章が読みにくいと感じます。
でも段々自分も同じように旅してるような錯覚に陥り、意味のわからないダジャレも笑えるようになりました。
「ふさわし人はしかるべき時にきっと現れる、そういうものなの」
旅で出会ったおばさまの言葉がとても印象に残りました。
世界の遠い...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月28日
離婚と失職のダブルパンチに直面した女性が、思い立って900キロに渡る徒歩巡礼の旅に出る。ピレネー山脈を越え、乾いたスペインの大地を直射日光を浴びながら歩き、安宿ではダニやシラミ、他巡礼者のイビキに悩まされる。とてもハードな旅である。
巡礼の過程で、いろいろな国の巡礼者に出会うのだが、どの方もそれぞれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月17日
巡礼の道と言えば、日本ではまず四国のお遍路さんだが、世界に目を向ければスペイン・サンティアゴを目指す巡礼の道だ。著者は失業の危機と離婚の傷心を携え巡礼の道に立った。
無信心で土地勘のない当方は、巡礼旅の記録というより、単にロングトレイルのエッセイとして読み始めた。書かれている内容も宗教色は薄く...続きを読む
「おもしろうてやがて悲しき」という松尾芭蕉の句があったが、それを思い起こさせるような話である。著者がややから元気なほどに饒舌なのは、沈んだ心を引き立てようという意図があるのだろうが、読んでいてちょっと可愛そうになる。巡礼を始めて出会う人々との交流がこの作品のメインテーマなのだろうな。
Posted by ブクログ 2020年12月08日
いやー、こんな軽い読みものを読むのにえらく苦労してしまいました。
イギリス人夫に離婚を言い渡された作者が傷心、結婚破綻、仕事なしの状態で挑んだ900キロの旅は、信者にとってはそれなりに崇高なものであるはずの巡礼のイメージをひっくり返してくれた笑。作者も作者まわりの登場人物も割といい加...続きを読む
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