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かたや体重0.1t、こなた日常歩数400歩。出不精で不健康な書評家2人が、なぜか東海道五十三次を歩くことに。吉原宿では猛烈な暴風雨に全身ずぶ濡れ、舞坂宿の真夏の国道では暑さに意識朦朧、凍える鈴鹿峠で雪に見舞われ、濃霧の箱根峠であわや遭難!? 日本橋~三条大橋までの492kmを1年半かけ全17回で踏破した、汗と笑いと涙の道中記。
Posted by ブクログ
おおよそ運動とは縁のなさそうな書評家二人が東海道を歩く、という本。各宿場ごとにちょっとした歴史と、縁のある書籍に触れられているのが、書評家らしい。気楽に読めます。知り合いが出てきてびっくりしてみたり。
書評家二人(+編集や担当の方複数名)の東海道旅。 少し前に読んだ『野武士、西へ』や宮田珠己さんの四国めぐりと同じように、行っては戻って行っては戻っての歩き旅。めっちゃ羨ましい。いや、歩いている方はそれどころじゃないんだろうけど。 著者二人の執筆スタイルは完全に別で、松江さんは場所場所に関連した文芸全...続きを読む般を取り上げ、藤田さんは旅日記のような文章だ。どっちがいいかは好みだろう(私は後者)。
杉江さんと藤田さんの書評を参考に読む本を選ぶことも多い俺。せやけど、この2人が長距離歩行するってイメージは全く湧かなかった。なんちゅう取り合わせや! と興味本位で読んでみた。杉江さんは書評家らしく、ところどころの宿場や観光地が出てくる書籍や文豪を紹介しつつ、歩いていくのに対して、藤田さんのダラけた...続きを読む歩きっぷりといったら、実にタルンでる、情けないったらありゃしない。そんなにイヤならこんな仕事受けなければいいのにと思いつつ… 実は藤田さんサイドの方が面白かった。俺も歩き始めたころはこんなんやったよなぁと懐かしくて、へこたれる事も股ずれも寄り道を厭う気持ちも、全部経験してきた。 「なんでこんなことしてるんやろ」と思いつつ、意地でやり通したら良い思い出が残る。そして懲りずにまたやってまた後悔する…これを繰り返すうち「なんでこんなことしてるんやろ」って思わなくなる。その一線を越えると、本当の意味でハマるねんなぁ。長距離歩行も山もランも全部そんな気がする。 久々に長距離歩き旅やりたくなった。山もカベもジョグも飽きたら、そこに戻ってみようかな。いつ飽きるか全く予想がつかないけど(笑
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