老猿

老猿

942円 (税込)

4pt

5.0

定年を目前に妻子と別れ、ひとり軽井沢の陋屋(ろうおく)に移り住んだ中里太郎。寂寞に包まれた生活が揺れ動きだしたのは、向かいに暮らす変わった年寄りを「老猿」と名付けたときからだった。老猿、そして瀟洒な別荘で愛人生活を送る中国女の正体は。奇妙な隣人と共にいつしか日常を逸脱した中里は、思わぬ地へと向かう。(講談社文庫)

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老猿 のユーザーレビュー

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2013年06月23日

    物凄く生々しく、グロテスクに感じる小説でした。いや、別にそういう内容でもそういう表現が出てくる訳でもないです。
    ただ、人間の純真と諦念、男女の必然と打算、生きる希望と惰性、そういったものがまるで匂ってくるかのような。
    勿論、舞台についてさしたる知識もないからこそフィクションを素直に楽しめただけっての...続きを読む

    0

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