認知症 「不可解な行動」には理由がある
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認知症 「不可解な行動」には理由がある

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認知症の人の数は、2010年時点で226万人、2015年には262万人に達すると言われている。高齢者社会の日本では、もはや認知症は特別なものではなく、ごく当たり前のものとなっている。誰もが認知症の人になったり、認知症を介護する人になる可能性があるのだ。「認知症の人は、なぜ、あのような行動をとるのだろうか?」「介護する人は、どのように行動すればよいのだろうか?」──こうした疑問に答えるために、認知症の人と介護する人の心と行動を、豊富な事例をもとに、心理学・人間行動学の観点から読み解いていく。

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認知症 「不可解な行動」には理由がある のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    普段何気なく実践していることを疾患の特徴を踏まえながら記されてあり、より理解が深まった。
    ケアとコントロールを履き違えてはいけないと思ったが、「現状無理でしょ」と言われることも多々ある。
    対人間と関わっているわけでそこが医療の面白さでもあるから、私は追求していきたい。

    個人的に、水戸黄門の話は驚いた。「お年寄りみんな好きなんだ」としか考えていなかったが、まさかそんなメカニズムがあったなんて…

    0
    2026年05月17日

    Posted by ブクログ

    不可解を「理解」に変える。心理学が教えてくれるケアのヒント。

    介護の現場に身を置いて長く経ちますが、
    利用者様の行動に「どうして?」と立ち止まってしまうことは今でもあります。

    本書は、そんな現場の戸惑いに対し、
    心理学の視点から非常に明快な「理由」を提示してくれます。

    周囲から見れば「不可解」に見える行動も、ご本人の中では筋の通った理由や、
    切実な不安から生まれている。

    その背景にある認知のメカニズムを理解することで、
    こちらの対応も「正そう」とするものから「安心を届けよう」とするものへと
    自然に変わっていくのを感じます。

    特に、記憶や感情の特性を捉えた解説は、
    小澤勲先生やユマニチュードの教えとも通じる部分があり、
    知識が立体的に繋がっていく喜びがありました。

    「困った人」ではなく「困っている人」として捉えること。

    そのための確かな裏付けをくれる本書は、
    ケアの質を高めたいプロはもちろん、
    大切な家族の行動に悩む方にとっても、
    暗闇を照らす灯台のような存在になるはずです。

    改めて、「知ること」が「優しさ」に直結することを教えてくれる、
    心強い一冊です。

    0
    2026年04月29日

    Posted by ブクログ

    ケアとコントロール
    介護という行為そのものに内包されざるを得ないような「コントロール」→拘束・虐待へと

    介護される側は、介護者への返報(ケアの気持ちに対するお礼)ができない状況が続くと、ケアを受けることに心理的な負担が生じる(お礼もできない…という精神的な「借り」)。この負担感が苦痛に、そして自分に対する支配に(介護者にコントロールされている)と感じてしまうようになる。認知症の本人が自分の認識では、自分には非がない(その記憶がない)のに、責められる、という感情的支配に屈する、介護者に服従せざるを得ない

    一方介護者は、相手からの返報が期待できないことから「報われない」行為と感じ、愛情や思いやりから始まったはずのケアが、翻って介護される人に束縛され、自由を奪われ、コントロールされている、と感じるようになってしまう。(見守り、コール対応…)

    ◎このような負のスパイラルを打開するには、小さな返報をいくつも積み重ねていくしかないのでは・・・
    ・介護者に対する協力やタオル畳みなど、食事を食べてくれること…すべての行為に対して「ありがとう 助かったわ」との言葉をかけ続けることが、認知症の方の心理的な負担感を解消することにつながるのでは…

    家族介護は当たり前? →ケアがコントロールに代わってしまう可能性

    0
    2025年11月19日

    Posted by ブクログ

    大阪大学大学院教授、佐藤眞一先生による認知症の解説書。

    認知症の方と接している人や認知症近接領域で仕事する人にも、かなり分かりやすく、認知症についての解説がされている。

    学問的に理解するためではなくて、認知症の方にどのように接したらよいかというアドバイスがとてもためになる。
    そして、介護者側からの視点だけではなく、認知症の人の視点からも多くのことが語られている点がとてもよかったと思う。
    ----------------
    【内容】
    なぜ認知症の人はあのような行動をするのか?──20事例をもとに、認知症の人とその家族が抱える「心」の問題に迫る!

    認知症の人の数は、2010年時点で226万人、2015年には262万人に達すると言われている。
    高齢者社会の日本では、もはや認知症は特別なものではなく、ごく当たり前のものとなっている。
    誰もが認知症の人になったり、認知症を介護する人になる可能性があるのだ。
    「認知症の人は、なぜ、あんな行動をとるのだろうか?」
    「介護する人は、どのように、行動すればよいのだろうか?」
    ──こうした疑問に答えるために、認知症の人と介護する人の心と行動を、豊富な事例をもとに、
    心理学・人間行動学の観点から読み解いていく。
    ----------------
    【目次】
    第1章 認知症の人が抱える不安、家族が抱える不安
    第2章 認知症とは、いったい何なのか?
    第3章 ケーススタディで理解する認知症1──認知症になると見られることが多い症状
    第4章 ケーススタディで理解する認知症2── 認知症が進行するにつれて現れることが多い症状
    第5章 ケーススタディで理解する認知症3──認知症が重くなると目立ってくることが多い症状
    第6章 認知症の原因はアルツハイマーだけではない
    第7章 「ケア」と背中合わせにある「コントロール」
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    0
    2013年01月05日

    Posted by ブクログ

    症例が如何にもありそうである。しかし、行動の理由付けも、成程と思わせる。しかし、決めつけも多い。水戸黄門はワンパターンなので,ワーキングメモリの負担が少ないので安心して見ていられる上に、展開が読めて自分に対する有能感が感じられるから高齢者に人気があるとか言ったら、不愉快に感じる人もいるだろう。
    それにしても,相手の行為を常に理不尽だと思わず、理由があると思えば楽になる部分もあるだろう。だからって、認知症の人の気持ちに寄り添ってなんかいられない。また、寄り添ったからといって、本当に状況が改善するとも限らない。しかしまあ、自分で抱え込まない、また、自分の反応を客観視すると言うのは役に立つだろう。

    0
    2023年03月24日

    Posted by ブクログ

    カバーの写真が気味が悪くて買うのを躊躇していたが、買ってみたら、黄色カバーだった。あの写真は販促になっていない。ただ、中身は、わかりやすく、ぼけ老人に世界がどう見えているか分かった。しかし、いかんせん学者なので、問題行動への対処などは、夢物語になってしまう。徘徊や性的逸脱行動などの問題行動は制止せず、共感し、傾聴し、注意をそらせば、和らげられる、と主張するが、それができるなら苦労しない。筆者もそれは分かっているだろう。筆者の主張通りなら、それができるロボットに介護させるしかないように思う。

    0
    2017年07月14日

    Posted by ブクログ

    認知症、特にアルツハイマー型について、さまざまなケースを紹介するとともに、例えば俳諧とか物取られ妄想などの具合的な症状について、脳のどの部分がどういう風に障害されてそのような行動をとってしまっているのかということを解説しているので、大変勉強になった。認知症の人たちが、認知が障害されてしまったがためにどのような不安を感じているか、物事をどのように受け止めているのかについて解説し、それにどのように対応していけばいいのかのアドバイスもあり、本当に参考になった。
    ただ、特に家族が、認知症の人たちの不安を受け止め、寄り添っていくためには、認知症について頭では理解できても感情として受けとめられるかという「受容」がとても重要になると思うが、どのように受容していけばよいかということについては、少し筆が足りないかなあとは思った。「受容」こそ、家族の歴史、関係性、仕事、他の家族の状況など個別具体的な事情抜きには語れないので、新書のような本ではそこまで書けないのは承知しているが、認知症患者への対応についてのアドバイスに、そこまでできたら誰だって苦労はしないよ…と思ってしまうだろうなあという箇所もあり、この点が少し残念だった。

    0
    2017年06月23日

    Posted by ブクログ

     理由があるのは、よくわかった。でもなあ。アルツハイマーの原因やメカニズムがわかっていなくて、結局どうすればいいんだというのがわからないのがつらいなあ。

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    2014年03月22日

    Posted by ブクログ

    認知症は今までの自分の人生の中にかかわりのない出来事でした。
    ただ、いろんなメディアや知人の話等を耳にするといつ、何時自分にも関わりが起こり得る事ではないかと感じ、この本を手に取りました。
    正直、こういう症状はこういうところがどうなってるから、こういう風な行動になるのかどうかは、医学的なことなので自分の頭にはあまり入ってこない部分でしたが、例がいくつもあるので、こういった場合は認知症の本人はどう感じてる。周りはきっとこう感じてる。こういう風な言動になることが多い。ということで、イメージがしやすいところがいいですね。
    そして、その場合、認知症の方がこういう風に感じてるから、周りの人はこういう風な言動をしたほうが双方にとっていい方向に向かうのではないか?
    というのはとても心算として、いい刺激となりますし、勝手に自分がそういう風な状況に陥っても例題と同じような言動をとってただろうな・・・と思うとこのことがすぐに実行できるかどうかは別としても頭のどこかにもう少し上手くいく手だてがあるんだと感じると少しだけ心が軽くなるような気がします。
    いい本に出会えたた感覚です。

    0
    2013年06月01日

    Posted by ブクログ

    今はなき祖母の事を思い出しながら読みました。これを知っていればもっと出来た事があった。
    と同時にここまで脳の事が分かって来たのかという興奮も。

    0
    2013年04月24日

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