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Posted by ブクログ
橘玲氏の投資本を初めて読んだ。2007年頃書かれた単行本に、2011年に加筆して文庫化されている。2017年の現在読むと、既に変化してしまっている部分もあるが、幅広い海外投資商品に言及してあるので、参考になる。日本で働いている以上、生涯賃金を人的資本として日本に投下しているので、日本株を買うなどして資産ポートフォリオに日本を組み込むのは愚策だという作者の視点は面白い。
ターゲット読者としては、中級個人投資家と思われる。上級者には物足りないだろうし、投資初心者には不案内な言葉もたくさんあるに違いない。
中級個人投資家の私が個人的に面白いと思ったのは、各種ETF商品の紹介や、ミセスワタナベの戦略、非居住者の税金の箇所など。マメに可能な範囲でリスクを取れば、誰にでもそこそこ儲けは期待できるようだ。まぁでも投資商品の中身や仕組みが自分でよくわからなければ、下手に触らないほうがいいだろう。
自分自身の投資経験から言えるのは、投資はゼロサムゲームで、自分が儲かったら、その分誰かが損をしているということ。また、投資商品を扱う会社は、投資家の知識のなさに付け込むので、詳しくない人は要注意ということ。
現代の海外投資ダイジェスト本としてなかなか良かった。
Posted by ブクログ
あとがきによれば、本書は「臆病者のための株入門」の上級者版だという。
ここで紹介されている「究極の投資」はおそらく上級すぎるため、片手間の投資によって資産を少しでも増やしたいと思っているような人たちが、試そうと思うような方法ではない。
本書のメインコンテンツというべき「究極の投資」は、”人的資本を担保として、ETFの信用取引や株価指数先物のデリバティブの取引などを活用して金融資産に大きなレバレッジをかけること ”だからだ。
したがって、投資初心者や、中級者が利殖のための実践的なノウハウ本を得ようと期待して読むと、肩透かしを食うだろう。
本書のほとんどの部分は、ヘッジファンドの盛衰、タックスヘイブンの現実など、金融読みものとして、このような世界があるのだなぁと見識を広げるのに役立つ内容だ。読みものとしては読み応えはある。私は面白く読めた。
この本が発行された2011年から、10年経った2021年の現在、ETF、インデックスファンドは数多く登場し、状況はだいぶ変わってきている。当時よりも、もっと簡単に、コストも安く、様々な組み合わせでポートフォリオを組めるようになっている点では、有利な状況になっていると言える。本書で、過去を振り返り、個人投資家にとって恵まれた環境になってきたことを実感するのもいいかもしれない。
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