寺山修司 その知られざる青春

小川太郎

起こらなかったことも歴史の裡――とうそぶき虚構と現実を渾然と生きた寺山修司。人間・寺山を形成した「実際に起こったこと」とは何だったのか。作家への野心、母との葛藤、恋、そして病……短歌をベースに処女歌集成立までの前半生を辿り、若き日の実像に迫る。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: ノンフィクション / 人物評伝
• 出版社: 中央公論新社
• 掲載誌・レーベル: 中公文庫
• ページ数: 293ページ
• 電子版発売日: 2013年06月28日
• コンテンツ形式: XMDF
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★★☆]

詩人の母の生い立ちから、少年時代、デビュー、処女歌集刊行までの半生記。母との葛藤、才能と上昇志向、闘病などが詩人本人の資料を通じて語られる。巻末『私の「寺山修司、寺山はつ」体験記』も興味深い。