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夫や子どもたちと離れ、たったひとりでラクダを連れてエジプトの砂漠で暮らす女遊牧民サイーダ。著者は、彼女と遊牧生活をともにするなかで、これまで自身で思い描いていた、素朴で自由な“ノマド”像とのギャップに困惑しながらも、彼女のたくましい生命力に惹かれていく。結婚するまでお互いの顔をほとんど見ないという「恋愛」事情や一夫多妻のリアルな内実など、急速に変容するイスラムの社会にあっても、日本とはまったく異なる価値観で力強く生きる一族の女たちを鮮やかに描いた渾身のノンフィクション!【目次】第1部 女ひとりの砂漠/第1章 もうばあさんだから男はいらない/第2章 男がいないと、どうなるか/第3章 祈りがもたらす心の安らぎ/第4章 雨で人も物も流される/第5章 お客さま扱いの頃をすぎて/第2部 うつりかわり/第6章 収入の安定とひきかえに失ったもの/第7章 記憶の彼方の砂漠/第8章 砂漠の民vs町の民/第9章 愛は結婚後/第3部 男と女/第10章 白いハンカチと赤い口紅/第11章 結婚は人生の楽しみの半分/第12章 妻はふたり/第13章 嫉妬と中傷/エピローグ これから
...続きを読むPosted by ブクログ 2021年08月01日
この小さな本が描いているのは、日本とは全く違う伝統や風習を背景に生きている人だけではなく、遠い異国の人に対して人並み外れた人であるという幻想を抱いていた著者が、伝統や風習や土地が違っていても人間は人間だと認識する過程でもあった。本当に知ることができるのは、幻想が打ち破られたあと、というのは何で読んだ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年11月23日
読む目的
友人が持っていたので、何気なく手に取った。
一言でいうならどんな内容?
エジプトで暮らす敬虔なイスラム教徒サイーダさんといっしょに著者が暮らした生活を語るエッセイ。
心に留った点
30代半ばで砂漠の遊牧民を訪ねる、というところに親近感を覚え、人は何歳になってもチャレンジできるのだと、勇...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月22日
エジプトの遊牧民も今は定住化が進んでいる。56歳の女ノマド・サイーダはらくだを連れて砂漠を放浪する。足跡で誰がいつ通ったかわかる、天候も大地のなかで生きていると分かるようだ。毒ヘビも退治する。ひとりで食事もつくり、砂の上で寝る。
ひとりだが、やはり家族との交流はある。息子が水や小麦粉を運んでくれる。...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月21日
サハラ砂漠の遊牧民たちも定住化が進んでいるが、子どもが大きくなり、一人でラクダを連れて砂漠での遊牧生活をする女性をライターの著者が数回にわたり訪問し、いっしょに遊牧生活を体験したノンフィクション。
敬虔なイスラム今日徒の遊牧民たちの生活も、少しづつ変わりつつある。
一夫多妻制が認められていたり、結婚...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月05日
ちゃんと最後に繋がることが凄い。きちんとエンディングから考えているに違いない~女56才,一人で砂漠に暮らす・自分を変えるために海外へ・家を持たずに移動する暮らしに憧れ・慎重140センチの老婆と7頭のラクダ・テントは寝る時,星が見えない・ラクダ1頭1頭の足跡を見分ける・炭と砂でパンを焼く・町では飛んで...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年04月28日
遊牧民サイーダに何度も取材をするうちに、今度はあれを買ってきて、これを買ってきてと頼まれて、見たかったものが見えなくなってしまう、演じて欲しいことを演じてくれない、というような残念な気持ちが大きくなり、結局、自身の遊牧民のイメージをサイーダに押し付けていたことに気付く終わり方でした。冒険家が非日常を...続きを読む
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