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Posted by ブクログ 2023年04月28日
後半、著者の主宰する塾に通う若者達の生態が事細かに紹介されるが、そこが本書の読みどころだろう。おそらく発達障害と絡めて語られることが多そうな人々であるが、この本では一切そのフレーズは出てこない。「哲学に取り組むにふさわしい生きづらさを抱えた(今どき珍しい)若者たち」ととらえ、著者自身半ば呆れつつも正...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月09日
『差別感情の哲学』で著者について興味を持ったため、手に取った作品。
前半は著者の人生を振り返りつつ、非社交的社交性(カントの言葉、「人間嫌い」ではない)について著している。
後半は著者が主催する「哲学塾」での、現代若者(中高年も一部含むが)の生きにくさを多数のエピソードを使って著している。
全体的...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年04月03日
「確かに人を傷つけることは悪である。だがわれわれは、残念なことに、いかなる場合も誰一人として傷つけずに生きることはできないのだ。とすれば、「心の弱い人」はいかに人から傷つけられても、それを跳ね返して生けていけるだけの「強さ」を身につけるように自己鍛練すべきであろう。」
「「善意だらけ」の状態を演技...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年12月13日
読む目的
中島さんの人となり、思想の元を知るため。
一言でいうならどんな内容?
中島さんの生い立ちや考えてきたこと、講義の体験談などを交えながら、大人になることについて語られている。
詳細
第1部 ご自身の生い立ちをもとに、人との関わり方、哲学への姿勢などが描かれる
第2部 講義にきていた人へ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年09月21日
【超速読】とある方からのある目的による推薦で、なぜそうされたのか考えながら目通しだけした。哲学者の著者は、現代の生きづらさを抱えるタイプの若者の資質を理解できる。それでも彼らの他者に対する過度な恐れっぷりには驚いており、社会で生きる術を知る人間とそうでない人間の溝が、時代の変遷とともに深まっていると...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月22日
たまたま本棚に平積みしていたので、手にとった本。この分野の本をあまり読んでいなかったこともあり、興味深く読んだ。特に現在の若者像。生きにくさを感じて、社会に適応できない学生たちが、魅力的に描かれている。
タイトルの「非社交的社交性」という言葉は、カントの言葉のようだが、私自身ももう少し一般常識程度...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年11月30日
筆者が思いのままに自説を展開していく。中心テーマの1つに現代の若者の社交があり、彼らが抱える生きづらさをエピソード付きで描写する。
筆者は生きづらさを抱え、苦しむことで、人生について考えるようになることが出来るんだと言っている。苦しむ若者をそっと後押ししてくれてるように感じられ、また筆者自身が風変わ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月05日
この本の肝は後半の「集団生活に溶け込めなかった人たち」のお話です。
講義中に突然どうでもいいことを延々と質問し続ける生徒、受講料を延滞しても取り立ててこなかった方が悪いと本気で信じる人たち、ルール化されれば守るけどルールにないことは何をやってもいいと思ってしまう事例、怒られても何に怒られるのかがさ...続きを読む
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