オール・クリア1

オール・クリア1

小説・文芸
2,200円 (税込)

11pt

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2060年から、第二次大戦下のイギリスでの現地調査に送りだされた、オックスフォード大学の史学生三人--アメリカ人記者に扮してドーヴァーをめざしたマイク、ロンドンのデパートの売り子となったポリー、郊外にある領主館でメイドをしていたアイリーンことメロピーは、それぞれが未来に帰還するための降下点が使えなくなっていた。このままでは、過去に足止めされてしまう。ロンドンで再会した三人は、別の降下点を使うべく、同時代にいるはずの史学生ジェラルドを捜し出そうとするが……前篇『ブラックアウト』とともにヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞を受賞したウィリスの大作。

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オール・クリア の一覧

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • オール・クリア1
    2,200円 (税込)
    2060年から、第二次大戦下のイギリスでの現地調査に送りだされた、オックスフォード大学の史学生三人--アメリカ人記者に扮してドーヴァーをめざしたマイク、ロンドンのデパートの売り子となったポリー、郊外にある領主館でメイドをしていたアイリーンことメロピーは、それぞれが未来に帰還するための降下点が使えなくなっていた。このままでは、過去に足止めされてしまう。ロンドンで再会した三人は、別の降下点を使うべく、同時代にいるはずの史学生ジェラルドを捜し出そうとするが……前篇『ブラックアウト』とともにヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞を受賞したウィリスの大作。
  • オール・クリア2
    2,200円 (税込)
    第二次大戦下のイギリスで現地調査をするため、過去へとタイムトラベルしたオックスフォード大学の史学生三人――マイク、ポリー、メロピーは、未来に帰還するための降下点が使えないことを知り、べつの降下点を探そうとしていた。だが、新たな問題も発覚した。ポリーがすでに過去に来ていたため、その時点までに未来に帰還できないとたいへんなことになる。史学生が危機に陥ったときには救出しにくるはずのダンワージー教授、万一のときは助けにいくとポリーに約束したコリンは、はたしてやってくるのか……前作『ブラックアウト』とともにヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞を受賞した二部作、ついに完結。

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オール・クリア1 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     2060年のオックスフォード大学史学部、タイムマシンを使って、学生が過去の時代に旅行してフィールドワークをしているという設定のシリーズ、『ブラックアウト』の続編であるが、長くなってしまったのでひとつの長編を『ブラックアウト』『オールクリア』、すなわち第二次大戦中のロンドンの灯火管制とその解除をタイトルに2分冊にしたもの。日本語訳ではさらに『オールクリア』も2分冊になってしまった。

     評者も最近、フランケンシュタイン産業のロンドン、裏ロンドン、クラーケン神のロンドンなど結構ロンドンに行っているのだが、オックスフォードの航時史学生もたくさんロンドンに行っている。第二次大戦下のロンドンに。
     そのうちの3人。

     マイクは史上最大の救出作戦ダンケルク撤収を遠目に観察する予定が、もろそれに巻き込まれてしまい、負傷し入院、降下点に行けなくなる。アイリーンを名乗るメロピーはロンドン郊外で疎開児童を観察するが、帰還予定日直前、はしかの流行で隔離されてしまう。ポリーはデパート店員となってロンドン空襲下の市民生活を観察するが、帰還予定となっても降下点が開かないことに気づく。
     過去に旅立つ前、オックスフォード大学史学部では、ダンワージー教授が渡航スケジュールを大幅に変えさせていて、てんやわんやしていたが、「向こう」で何かあったのか、それとも、自分が歴史を変えてしまったせいではないのか。3人は不安になりながらロンドンで落ち合う。はい、これが『ブラックアウト』のあらすじであります。

     『オールクリア1』の表紙は欧州戦勝記念日のロンドンの光景なのだが、それがなぜここにあるかといえば、本館冒頭でメロピーはすでにこの日にロンドンに来ていることが明かされているからである。このことはあとで重要な問題となってくる。

     1人だけ1940年に取り残されたのではなく3人がまとまったのはよかったが、今度は、2060年に戻る活動のために別行動をせざるを得なくなると、このケータイのない時代、連絡がつかないと仲間の安否がたとえようもなく心配になる。読者もいっそ1人のほうが楽だという気分になるくらいだ。
     『ブラックアウト』では3人それぞれが降下先で様々な困難に遭い、さらに降下点が開かないことに気付き、という展開で、話の進みはいささか散漫だったが、本館では3人で協力して2060年に戻ろうとするプロットに集約してきて、俄然面白くなってくる。
     史学生が戻ってこないと来るはずの回収チームが来ないのはタイムトラベルに何か不具合が起きた可能性がある。ただ、同時代に他にもロンドン周辺に来ている史学生がいるはずで、うろ覚えの記憶を頼りにその史学生ジェラルドを探し出し、一緒に帰ろうというのが当面の目論見である。何しろうろ覚えなので、ジェラルドがどこに行くと言っていたのか思い出せない。地名を思い出すために地図を手に入れねばならないが、戦時下ロンドンではドイツのスパイに情報を与えないために、地図も手に入りにくい。地図を持っているのは、悪戯のかぎりでアイリーンを苦しめた疎開児童ホドビン姉弟だ!
     そうこうするうち、2060年では異常に気づいたダンワージー先生が自ら1940年ロンドンに降下する。しかし──

     『オールクリア1』の終盤にかけて、3人の決死の脱出劇は、ロンドン空襲の激化とともに大いに盛り上がる。ホドビン姉弟大活躍。もちろんまだ「2」があるから、オックスフォードに戻れないことはわかっているんだけど。
     あ、それからミステリ・ファンのみなさん、アガサ・クリスティーが出てきますよ。

    0
    2016年02月04日

    Posted by ブクログ

    とても長い長編「ブラック・アウト」が前編でこれが後編。しかも2巻という長さ。

    ブラックアウトは、歴史教育物語のような様相を呈していたが、「1」でもいろいろな話が出てくる。まあ、「2」があるからまだまだ大丈夫ということなんだろう。
    話がうまいので、ぐんぐんと引き込まれてしまう。
    しかし、これだけ話が広がっているが、回収チームの影さえ無い。さあどうなるんだろう。
    「2」が楽しみだ。

    0
    2013年08月18日

    Posted by ブクログ

    どれだけ引っ張るんだよw。未来に戻れる気配のまったく見えない3人のドタバタにやきもきさせられっぱなし。クリスティやチューリングが登場するコネタも楽しみつつ、次巻へ。

    0
    2013年06月30日

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦下のイギリスの様子を観察するためにタイムトラベルしたオックスフォード大学史学部生たちを巡る冒険を描いたシリーズ第2巻。

    前作『ブラック・アウト』で謎だった部分が徐々に明らかになっていき、ぐんと面白さを増してきた。はたして学生たちは無事、2060年に帰還できるのか? 最終巻『オール・クリア2』が本当に楽しみだ。

    0
    2013年05月19日

    Posted by ブクログ

    イライラは募る一方ですな。同じ空襲でも、本作のロンドン空襲と、例えば『ガラスのうさぎ』で描かれた東京大空襲、『ものすごくうるさくてありえないほど近い』のドレスデン大空襲とは、えらくイメージが違う。戦勝国と敗戦国の差か。勿論SFと実録ものの差もあるだろうが。ダグラスとメアリ・ケントの正体は判明。残るはアーネストだ。2でわかるよね。

    0
    2015年08月16日

    Posted by ブクログ

    2060年から来た史学生3人(ポリー、マイク、アイリーン)が、第二次世界大戦下のロンドンに取り残され、未来に戻る手段が見つからない。
    何が起こっているのかはわかってきたが、なぜそのようなことになったのかはまだわからない。

    未来から来た人間が過去に介入することによって歴史を変えることが許されない。
    しかし戦時中、何がどう転んで人を死に追いやったり、または失われるはずだった命を助けてしまうかわからない。
    また、自分自身が死んでしまうことももちろん避けねばならない。

    そのためには一刻も早く未来にも出らなければならないのに、手掛かりが見つかったかと思うと、勘違いだったりすれ違いだったりして、思うにまかせない3人。

    ポリーは一度終戦の日のロンドンを体験している。
    終戦時にポリーが2人存在するわけにはいかないので、それまでに何とか未来へ帰らなければならない。
    デッドラインがあることにより、いよいよ緊迫感を増す物語。

    とりあえず話は途中なので、作品についてというよりも、戦時中のロンドン市民の生活についての感想を。
    物語のほとんどは1940年、戦争がはじまってドイツに勢いがあったころのロンドンが舞台。

    人々は空襲に脅え、ドイツの侵攻を心配しながら暮らしている。
    しかし、なんというか、余裕があるのだ。
    配給の食事、不足する物資、軍人優先の列車、乱れまくる交通機関。
    それでも有志がボランティアで駅の構内でシェークスピア劇をしたり、ありあわせのものでクリスマスを祝い楽しむ。
    そういう心の余裕。

    時折挟まれる1944年のロンドンの様子。
    物資も人手も不足する中、週末に行われるダンスパーティを楽しみにする救急車部隊の女性たち。
    ストッキングを何度も繕い、すりきれたドレスをみんなで着まわしながら。

    「欲しがりません勝つまでは」とか、「ぜいたくは敵だ」とかとは違う気持ちの在り様。
    『人間性を無視した我慢』の強要とは無縁だったんだろうか。
    それともここに書かれていないだけなのか。

    ドイツがイギリスを制圧するかしないかは、ほとんど五分五分だったようだが、というより若干ドイツの方が優勢だったようだが、イギリス人の、ロンドン市民の強かな強さには、結局ドイツは勝てなかったんだなあ。
    シャークスピアやダンスパーティーだもの。
    精神の底力が違うよなあ。

    戦争中もアガサ・クリスティの本は読まれていたよう。
    クリスティ自身もこの作品にチラリと姿を見せる。
    へぇ~。こんな人だったのか、とちょっと得した気分。

    3人の教官であるダンワージー教授が彼らを連れ戻しに1940年のロンドンに降り立つが、結局時間のずれにのみこまれてしまう。
    責任者が自らいろいろと動きすぎだよね。
    だから連絡が行き違うわけだし。
    あと500ページでこの入り組んだ物語にどう落とし前をつけるのか。
    楽しみ。楽しみ。

    0
    2015年04月08日

    Posted by ブクログ

    「ブラックアウト」の続編。
    合わせて、数多くの賞を受賞しています。
    ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞をタイムトラベルもののシリーズでほとんど総なめ!

    2060年の未来。
    イギリスのオックスフォード大学史学部では、学生が歴史的な体験をレポートするためのタイムトラベルが行われている。
    ダンワージー教授がなぜか次々に予定を変更する騒ぎの中、第二次大戦下のロンドンに送り込まれた3人の学生。
    ポリーは、ロンドンのデパートの店員に。
    メロピーは、アイリーンと名乗って、田舎の屋敷のメイドに。
    マイクはアメリカ人記者として、ダンケルクに。

    3人とも自分のゲートがなぜか開かずに帰還できなくなり、少しずれてロンドンにいるはずの仲間を探す。
    やっと出会いはしたが、ロンドンはドイツ軍による激しい空襲のさなか‥
    というところから、「オール・クリア」は始まります。
    「オール・クリア」は空襲解除の意。

    過去に足止めされたまま、何が起きたのかわからない3人。
    自分達が歴史を改変してしまったのではないかと恐れながら、目の前で起きていることにも手を貸さずにはいられない。
    他にも来ている学生がいたはずだが、その場所を思い出せず、手がかりを探して右往左往します。
    面白おかしい様子も含みつつ、現地の人々の勇気ある奮闘ぶりを具体的に書き込んであり、それぞれが生き生きしている様子に驚嘆。
    作者夫妻が当時体験した人たちに直に取材した効果もあるようです。

    ダンワージー先生がやっと事態に気づき、急ぎやってくるのですが‥?!
    まだまだ謎は深まるばかり!
    いや、後半がすごく、いいんですよ~!!

    0
    2013年11月23日

    Posted by ブクログ

    焦らす、焦らす。
    引っ張る、引っ張る。
    焦らされる、焦らされる。

    2010 年 ネビュラ賞長編小説部門受賞作品(ブラックアウト/オール・クリア)。
    2011 年 ヒューゴー賞長編小説部門受賞作品(ブラックアウト/オール・クリア)。
    2011 年 ローカス賞 SF 長篇部門受賞作品(ブラックアウト/オールアウト)。

    0
    2013年08月29日

    Posted by ブクログ

    うー、くどいよ。でもこのくどさがコニー・ウィリスの一つの持ち味。じりじりしながらも、来たるべき怒濤の展開に胸を高鳴らせる。

    ダンワージー先生が大変なことに! ってことは「ブラックアウト」の最後のほうで登場した「彼」はあの子か?やっぱり彼がまたもやみんなを救うのだろうか?

    あーもう、2の発売が六月だなんて、待ちきれない!

    0
    2013年04月16日

    Posted by ブクログ

    「ブラックアウト」の続き。続篇の「オールクリア2」まででひとつの物語になる。本書は物語の途中なので、中弛みを感じてしまうが、第二次世界大戦中の英国で3人が元の時代に戻れなくて奮闘するのに興奮してしまう。3人が予定通りのタイムトラベルができなかった理由は徐々に明らかにされていく。もしかしたらどんでん返しがあるのかもしれないが、ラストに向けて怒濤の展開を期待せざるをえない。そもそも時空で迷子になった3人は元に戻れるのだろうか。戦時中の一般市民の情景をリアルに表現したこの物語は、長いけれどそれほど無駄はないストーリーだ。これからどのようにまとめられるのか楽しみである。

    0
    2016年05月17日

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