空白の殺意

空白の殺意

小説・文芸
605円 (税込)

3pt

高崎市内の川土手で私立高校に通う女生徒の扼殺死体が発見される。その二日後、今度は同校の女性教師が謎めいた遺書を残して自殺する。そして行方不明だった野球部監督の毒殺死体が発見されるに及んで、俄然事件の背後に甲子園行を目指して熾烈な闘いをくり展げている学校同士の醜い争いが炙り出されてくる……。「模倣の殺意」「天啓の殺意」のトリック・メーカーが、密かな自信をもって読者に仕掛ける巧妙なワナ。改稿決定版。

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空白の殺意 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『高校野球殺人事件』の改題。面白かったです。堪能できました。中町信さんの本は『模倣の殺意』天啓の殺意』についで3冊目です。過去2冊の知識があったので真犯人はすぐに予想できました。いかにして真犯人を追い詰めていくか、自分が名探偵になった気分で読むことが出来ました。

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    良いじゃないか、中町 信!
    作者がイチ押しの自信作だけあって、うん、たしかに満足できた。甲子園を目指す学校同士の醜い思惑をバックボーンに、女子生徒の死、女教師の自殺、野球部監督の毒殺と立て続けに事件が起きる。
    様々なエピソードを枝葉にして物語は進むが、なかなか容疑者が特定されず、容疑者らしき人物が浮かんでもアリバイの壁が立ちはだかり・・・。

    まさに、正統派推理小説というべき作品だな。
    推理小説の中には、クローズドサークル物、叙述トリック等々、いろいろ有るけれど、この作品は強いて挙げればアリバイ崩し?
    でも、それだけじゃないんだよな。単なるアリバイ崩しだけだと、単調で面白くもない物語になりがちだけど、読者を欺くための?エピソードなんかが良い味を出してる。

    容疑者と目されていた人物が、第四の死を遂げるに至って、いよいよ物語は「?」のオンパレード。
    これまでの四つの死の犯人は誰なんだ?
    動機は?
    容疑者は2~3人居るけど、アリバイあるし・・・。

    このあたりまで来ると、ページをめくる手が速くなった。名探偵が登場するわけでもなく、ラストで「全員を集めて犯人を名指し」なんて場面もないけど、うん、やっぱりこれは正統派推理小説だよなぁ・・・。

    読み終わった後で、プロローグを読み返すと、ジワ~ッと湧き上がる衝撃。プロローグとエピローグを比較するだけでも一読の価値はあるなぁ。
    一瞬で世界がひっくり返るようなパンチ力のある衝撃じゃなくて、こちらは、そうだなぁ、ジワジワと効いてくるボディブローのような衝撃だな。
    いやぁ、最近、瞬殺の衝撃物ばかり読んでたので、この種類の衝撃は久々だった。

    「し、死んでる・・・・・・」

    プロローグとエピローグに書かれたこの一行の使い方、上手い!

    作中、挿入されてるエピソードについての結末も書かれてると良かったんだけど、そのあたりが書かれてないのが若干の不満点かな。

    ☆4個

    背表紙~

    大仰ではなく、小粒ながら、心理的なだましのトリックをメインに据え、読者を最後の一ページまで引っぱって行く「皇帝のかぎ煙草入れ」のような作品を、私はおこがましくも、無性に書いてみたくなったのである。たまに読者から「自作の中で出来が良く、気に入っている作品は?」と問われることがあるが、私はためらわずに本作を筆頭に挙げている。中町 信

    密室物やら叙述トリックにはない、まさに王道の推理小説。堪能しました。

    0
    2016年06月06日

    Posted by ブクログ

    カーの「皇帝の嗅煙草入れ」を目指して書かれた作品。となると、おのずと真犯人は見えてきますが……。改題殺意シリーズ第3弾

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    サスペンスは都合が良い場面が出てくるのはしかたないんだけど、その流れの雰囲気があからさま過ぎると少しチープになってしまうので、難しいですよね。作家さんは大変だなぁ。

    0
    2023年07月15日

    Posted by ブクログ

    最大の仕掛け(トリックとも違うのよ)がラストに来るので、そこまでは、端正なフーダニットなんて、少しらしくないかなと思いながら読んでいた。普通のミステリ読者なら、ここに絶対何かあるぞと考えるだろうディテールが、最後できれいに回収されるのが快感。作者さんのお気に入りだけのことはあります。

    0
    2023年01月21日

    Posted by ブクログ

    「〜の殺意」シリーズ、なんで「空白?」と思いつつ…
    高校野球にまつわる不祥事絡みの殺人事件。なんとなーくで犯人を想像できてしまう感はあるのだけど、すごく読みやすい!
    でもこういう理由の殺人って、なかなか実際には起こしづらいよなぁと思ったり…

    0
    2021年02月01日

    Posted by ブクログ

    『高校野球殺人事件』を改題・改稿した作品。高校野球が事件の背景として扱われる程度に留まっているのは残念ですし、意外性もいまいちです。
    しかし、二転三転するプロットは非常に考え抜かれていて、出来自体はシリーズの中で一番ではないかと思います。切れ味鋭いエピローグが最も印象的です。

    0
    2015年07月21日

    Posted by ブクログ

    中町信2冊目。
    「模倣の殺意」よりは読みやすく面白かった。だが、早い段階で犯人がなんとなく予想できてしまったのが残念…

    0
    2015年03月21日

    Posted by ブクログ

    作者も挙げていますが、確かに『皇帝のかぎ煙草入れ』を彷彿とさせます。他2作の「殺意」シリーズとは趣が違うかも?

    0
    2012年07月26日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    作者あとがきで、「『皇帝のかぎ煙草入れ』のような作品」と書かれていたので、共通項を探しながら読んだが、心理的なトリックが用いられていることを指しているのだろうか。「皇帝のかぎ煙草入れ」で使われている、あのトリックが形を変えて使われているのかと思ったが、そうでもなく、騙し方としては叙述系と感じた。トリックよりも、第9章で百世が気付いたことの方が類似性があるように思った。
    推理の鍵となる重要な事実が後の方で明らかとなるため、読者が推理する余地は少ないが、犯人のアリバイトリックの手法、冒頭部分の記述における錯誤、絵里子の遺書と日記帳に関する真相、伏線の忍ばせ方など、数々のアイデアが盛り込まれていて、ミステリーとして、充実した内容を持っていると感じた。ただし、真相の衝撃度は少なく、あっさりとしているので、あまり騙された感じはしない。
    選手や監督の不祥事ならいざ知らず、後援会の会長の不祥事ぐらいで謹慎処分になったりするだろうかと疑問に思った。

    (ネタバレ)
    「皇帝のかぎ煙草入れ」との類似点として、犯人が本来知らないはずのこと(日記帳の赤いカバーのこと)を証言し、発覚したことが挙げられると思う。

    0
    2016年12月13日

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