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Posted by ブクログ 2012年12月09日
自己とは関係的存在であり、全時空の他者そのものが自己であるという仏教の視点を哲学的に説く。部分は全体を含む(一即全、全即一)の思想について家の構造を用いた説明は初めて聞くものにも非常にわかりやすい。また、仏教は日本では思想として捉えられていないが、非常に哲学的であり、ユングやフロイトの「深層意識」や...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年05月05日
仏教は勿論宗教である。宗教ではあるが、その背後に膨大な「知の体系」があるというのが著者の主張。その知の体系を哲学的に見てみませんか?というのが本書の内容。
確かに、仏教の基本的なスタンスは、「この宇宙には真理がある。その真理を悟った者こそがブッダになるのだ」というもののはず。その真理を言語...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年12月22日
仏教は宗教だけど、その哲学的な側面にスポットを当てた本。著者の感嘆とちょこちょこ挿入されるダジャレがなんとも微妙だけど、内容としてはとても面白かった。
・対象そのものではなく関係性を重視している(縁起)。
・集合的無意識を阿頼耶識と捉えれて解釈する事も可能。
・ウィトゲンシュタインの主張する言語哲学...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年08月04日
「存在」「言語」「心」「自然」「絶対者」「関係」「時間」というトピックを、仏教の視点から、様々な宗派を横断して解説している。
以下では「存在について」を自分なりに記述してレビューとする。
–物質について–
グラスを粉々に割ってしまったとする。他の人が残骸を見て、それがグラスだったとは分からない。と...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年11月23日
[ 内容 ]
仏教とはこんなにモダンな思想だったのか!
実体を否定する縁起と無我。
意識下の世界を究明する唯識思想──。
現代哲学を先取りした思想の本質を、第一人者が解き明かす入門書。
[ 目次 ]
序 仏教はとても斬新な哲学である
第1章 存在について-本体なき現像の生成
第2章 言語について...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年07月01日
著者は印哲から仏教学者へ。この本は仏教の古臭さ、宗派性を感じさせず、むしろその背後にある考え方に焦点をあてる。
仏教本来の核心とは、鎌倉以降の民衆に広まるお手軽仏教の方法論ではなく、「自己がそもそも何であるか」を問う哲学体系であった。それはすべてのものの関係性を深く考察するものである。主体と客...続きを読む
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