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「負け犬」から突然更年期へ。老後はどーなる。いつまで働けば、経済的に不安はないか。老いた親の面倒は誰がみるのか。終の棲家はどこにするか。誰と暮らすか。遺言状・お墓の準備は必要? 不安・疑問に答える。(講談社現代新書)
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Posted by ブクログ
老後。それもシングル女性となるといつまで働けるか、賃貸の立ち退き命令、家族の介護と死別、入院の保証人問題…お金で解決できる課題も多いが、できない課題もある。 誰もが老後には不安があり、課題も多い。著者は課題を整理して、案や思考をまとめていますが、もちろん答えはありません。ただ、どんな課題が考えられ...続きを読むるのかや、今からどんな対策をすれば良いかのきっかけになる本です。
香山リカの老後がこわいを読みました。シングルの女性がだんだん年老いていくとどのような老後がやってくるのか、ということを考察した本でした。老人の一人暮らしで、持ち家もないという場合、どのくらいのお金を用意しておかなければならないのか。リタイアした女性の一人暮らしではどんな困難が待っているのか。女性の一...続きを読む人暮らしでその人が死んだ後どうなるのか。私は古い価値観を持っているので、女性は家族に囲まれて老いていくのが幸せだ、というふうに思っているのですが、いろいろな都合でそれがままならない場合もあるわけですね。この本を読んで違和感があったのは、母親と娘が共生関係になってしまって結婚しようとしない、とか、シングルの女性が子供ではなく自分の言いなりになるペットを飼って満足しているというなエピソードです。該当する女性はたくさんいるのでしょうが、男性に興味を持たない、子供を育てようとしないというこれらの状態はちょっと病的なように感じてしまいます。
[ 内容 ] ひとりで暮らして「死」の瞬間は幸福だろうか。 「愛するひと」に恵まれた「人生」はあるのだろうか…。 [ 目次 ] 第1章 ひとり暮らしの友の死 第2章 “終の棲家”は必要か 第3章 いつまで働けるか 第4章 親の死はどう乗り越える 第5章 「介護は家族」が主流の中で 第6章 病気にな...続きを読むると何がたいへん? 第7章 ペットを失う時 第8章 孤独死だなんて言われたくない 第9章 「私らしいお別れ」なんてあるのか 第10章 自分のための葬儀・遺骨処理を あとがきに代えて―愛する人がいる人生もいない人生も [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
最近自分の老後が気になって仕方ない。誰にもいずれは訪れる終末をどう対処しようかと考えてしまう。もちろんきっかけはあるのだけど。老後まで待たずとも病気や事故にあい余命が決まってしまったり突然死が訪れる可能性だってある。今現在は夫と子供、兄弟もいて多分自分が何を考えようが滞りなく終わるのだろうなとは思う...続きを読むが。香山リカさんは何と同じ年だ。彼女が第1章でひとり暮らしの友の死に自分を重ねた不安とか今の現状や働くこと親の死に対する不安、ペットを失ったときに感じるだろう悲しみ、共感する部分は多い。立場は全く違う。ほとんど夫の収入に頼りっぱなしでこれといった技術も資格も経験もなく、パート主婦で子離れできていないとよく言われる私のどこが彼女に共感するかはわからない。だが、いずれはひとりになるだろうという予感はあるのだ。年の順でいけば両親に続き夫が、子供は自分たちの家庭なり生活を気づいていくだろう。そうなったときやはりパート主婦もひとりになるのだ。上野千鶴子さんの「おひとりさまの老後」を読んだときは元気なうちの老後の暮らし方、もっと年を行ったときの暮らし方のヒントのようなものが書かれていた。けれど、上野さんは恐れてはいない。もう自分の今後をある程度このようにしようという意思が固まり着々と準備も進めていての本でじたばたとした感じはない。そういえば上野さんは干支でひと回り上の方だった。もう定年という年では老後はいつか来るときではない。そもそも老後とはいつからなのかという事になるが、共通しているのはどちらも60代、70代は老後と考えているようだ。もちろん一概にその年代の人すべてが入っているわけではないだろうし高齢者が一般的にそのあたりからの人を指すのだからそうなるのだろうが。という事は、現役で働いている時期を過ぎればもう老後という事になる。そろそろ準備を始めなければという思い、心構えだけでもという思い、それが彼女や私をじたばたさせるのだろう。具体的な対処法というなら「おひとりさまの老後」の太字部分だけをさらっと読んだほうがいい。あまりこの本の中にはかかれていない。精神面のじたばたをいろんな文献の中から探している段階で彼女自身まだはっきりとした決意がないせいだろう。もっと本格的に知りたいならこの本中で作者が読んだ本、松原惇子さんが書いたシングル女性の老後についての本を読んだほうがいいだろう。人生というのは不思議だ。こんなに老後、特に終末が気にかかっているのに案外ずっと健康で長生きして100歳以上生きるかもしれない。そうなると今はまだ人生の半分までしかきていないことになる。そうなると一生の半分をずっと心配して暮らすという事になる。それもまたいやだなあ。この本は後半になると急につまらなくなる。筆が進まなかったと書いているが、作者もまた身近な友人が亡くなったとき感じたことがもしかしたら余りに遠い事のようにも思え転ばぬ先の杖を用意したら古くなりすぎて折れちゃったりなんて、そんな現実味がわかないせいかもしれない。上野さんの本にも香山さんの本にも「負け犬」という言葉が頻繁に出てくる。シングル女性は平然とこの言葉を使う。それほど彼女たちの間ではこの言葉は定着しているのかもしれないが、私はやはりそれには姫野カオルコ的解釈があると思う。「ああ正妻」の中で書かれていたように彼女たちは自らを「負け犬」と一歩も二歩もへりくだった言い方をしながら,自信とかプライドを感じさせる。配偶者に先立たれ子供も離れたおひとり様にはないものが彼女たちにはある。それが彼女たちに「負け犬だから」と言わせる。それがない私はどうすればいいのだ。だが、待てよ。母の年代で未亡人になった人たちはみんな不安に暮らしているだろうか。そうは見えない。なかなか気ままで楽しそうにしている。伯父の死の直後「夕方、4時ごろが一番辛い。淋しくて仏壇の前で独り言をいつまでも言っている。」と泣いていた伯母も喪の作業が終わったのか今は活動的にしている。「死んだら残った人が好きにすればいい」と言っている。なるようにしかならないという事なのだろうかとまたじたばたとしてしまう。
主にシングル女性の老後とか、死ぬ時のことが書かれていますが、やっぱり女性が一人で生きるのは難しいのかなと思います。
独身で子供がいない人間の老後はどうなるか。住むところがなくなる、満足な医療が受けられない、などなど本当に不安になるような話がいっぱい。こわいよう〜。結局、じゃあこうしようって対策はなにも見出せなかったんだけど、とにかくなにより、香山リカ先生が親の死を乗り越えられるか不安だと告白していて、そこに感動?...続きを読むしました。わたしだけじゃないんだと・・・・・・。・・・・・・子供のころにいつか親が死んだらどうしよう、と思うたび、いや、親が死ぬころはわたしにも夫や子供たちといった新しい家族ができているので耐えられるはずだ、と自分に言いきかせていたのに・・・・・・酒井順子、岸本葉子、群ようこなどのエッセイも引き合いに出されているのもおもしろかった。ほとんどすでに読んでいたけれど。これらのエッセイストのかたがた、そしてもちろん香山先生にも仲間意識を持っています。
「就職がこわい」「結婚がこわい」に続いて結果三部構成となった「こわい」シリーズ。因みに前2作は読んでません。一人暮らしの老後について、データをあたりつつ、また著名人の著書なども引用しつつ、今現在及び数十年後に訪れる高齢化社会での一人暮らしがいかに困難か、そして介護が必要になり、死を迎えるについてのあ...続きを読むんなことやこんなことや。「あんな心配」「こんな心配」が色々と指摘されているんだけれど、その処方箋といったものが…見当たらない。「こんな選択肢もある」というものを提示できるのが手一杯。「負け犬の遠吠え」で酒井女史は『開き直って「負け犬でございます」って言っちゃうのが楽〜』と言っていたのに対してこちらはなんだか救いようがないです(笑)
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