ゼロ年代の想像力

ゼロ年代の想像力

ビジネス・実用
902円 (税込)

4pt

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かつて社会は「大きな物語」に支えられていた。その効力が失われた今、私たちはどう生きていくべきなのか。ゼロ年代に生まれた想像力は新たな物語を提示しえたのか――。文学、アニメ、ゲームからテレビドラマまでを縦横無尽に論じ、停滞する「批評」を1冊で再起動させた、宇野常寛による衝撃のデビュー評論。2008年の単行本版発売以降、3.11後までを総括する4万1千字の語りおろし原稿を追加した文庫版を電子書籍化。

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ゼロ年代の想像力 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    大きく分けて、
    70年代 「大きな物語」に支えられた時代
    80年代 「大きな物語」の喪失後も好景気でそれが見えなかった時代
    90年代 「物はあるが物語がない」価値観の宙ずりの時代
    00年代 究極的には無根拠なのだから決断主義的に「信じたいものを信じる」時代
    00年代後半 決断主義が孕む暴力性の克服を模索
    という流れになっている。

    主に90年代の引きこもりから00年代の決断主義(引きこもっていたら殺される)への変化を当時のアニメを通じて浮かび上がらせている。

    自分はおたく、もしくは引きこもりの体質のある人にとっては、それを社会に還元できるのではないかという希望を持たされるだろう。それと同時に、結局は何を信じるかは究極的には無根拠であると放り出され、「open the door」して他者とコミュニケーションをとろう!と突き落とされる。もっともそれができれば苦労はないが。

    シンエヴァを見て最後には「大人になれ」と放り出される感じと似ている笑


    0
    2021年04月03日

    Posted by ブクログ

    ザクザクとした語り口で攻撃的なスタイルも見られるが、それも本書の魅力となっている。
    野ブタや涼宮ハルヒなど現在の若者にとって実感を伴った理解がしやすい題材を用いており、批評にあまり親しみがない若者にとっても良い批評体験となるだろう。
    良い意味でも悪い意味でも小説のようだった。

    0
    2019年12月17日

    Posted by ブクログ

    【総当たりからの切り結び】「大きな物語」の終焉からの「セカイ系」を経て、バトル・ロワイヤル型の社会の向こうに位置する想像力を模索することを試みた批評作品。多彩なメディア作品を読み解きながら、2000年代とその次の時代はいかなるものかを検討していきます。著者は、『PLANETS』の編集長を務める宇野常寛。

    本当に久しぶりに批評と呼ばれるジャンルの作品を手にしたのですが、非常に刺激的な読書体験となりました。本書に寄せられる批判をも含む形で、頭を一度ぐにゃぐにゃにして物事を捉え直すことができる一冊だと思います。

    〜ゼロ年代も終わりに近づいた現在、「成熟」とはコミュニケーション、他者と手を取り合う能力であるとする想像力が生まれている。自分とは異なる物語を生き、異なる超越性を信じる他者と関係を結ぶことこそが、現代における「変身」であり、「成熟」なのだ。〜

    『リトル・ピープルの時代』も読んでみようかな☆5つ

    0
    2019年01月14日

    Posted by ブクログ

    おー、なんとなくぼんやり感じてたことを言語化してくれた感覚!
    今さらながらに、長年第一線で活躍してるエンタメ界の人はすごいなあ〜。私の好きなバンドさんの傾向の変化も改めて必然やったんやなあ。
    ま、この論が世に出てから10年経って読んでるて相当遅れてるわけだけどw
    とりあえず私は90年代文化にどっぷりなので(…)、今後の社会も楽しんでけるように頑張らねば!!
    あと「日出処の天子」はすごい高い評価でそれは嬉しいよねー

    0
    2018年11月16日

    Posted by ブクログ

    目からうろこというか、ものを考えるってこういうことを言うのかーと思った。
    エヴァ、恋空、木更津、野ブタ、龍騎、セカチュー、ハルヒ、三丁目……これらワードにピンと来たらぜひご一読を。

    今は無数の「正しい」が現れては消える、正しさの戦国時代。
    そう考えると、水戸黄門が終わりを告げドラゲナイがヒットする理由も自ずと見えてくる(私見)。

    0
    2015年06月02日

    Posted by ブクログ

    おもしろかった!いろいろなことに輪郭が浮かび、名前が付いていくような快感。なんで「オタク」系ゲームは心地よく、同時に薄ら寒く感じるのか。メタ視点はなぜ採用されるのか。
    あとおもしろいおもちゃ貰っちゃったなーって感じも強い。この本であまり言及されない初音ミクやフェイスブック、最近の半沢直樹の爆発的ヒット、あとはここではある程度所与とされてる「承認」てのはつまりなんなのか。考えたいことがたくさんできたなぁ。
    個人的な話になるけど、大学時代に教わったあの先生とか、会社の先輩のあの人とか、この本に影響されてそうな人が何人か思い浮かぶのが面白い。たぶん僕も相当に影響をうけるんだろうな笑。

    0
    2013年11月23日

    Posted by ブクログ

    小さな物語の時代は決断主義のバトルロワイヤルの時代でもある。その時代を勝ち抜く前提がメタ決断主義とでも言うべき、自分たちを成り立たせているシステムへの自覚的関与だ。

    その上で、そこからの解決を、宮藤官九郎は郊外を舞台に「死」を自覚させることで表現した。また、木皿泉は大きな物語は日常に潜む小さな物語を覆い隠していたことを暴露し、物語は与えられるのではなく、見出し、作りゆくことを表した。

    また、過剰流動性社会において、大人が出来る事は子どもに特定の価値観を押しつけるのではなく、彼らが生きる環境を整えること、という主張は頷ける(六番目の小夜子、よつばと!)。

    ドラマ「ラスト・フレンズ」を高く評価、分析している。

    2025年の政治状況はまさにバトルロワイヤルの様相。その中でチームみらい的なものが生き残る余地はあるのか?そんなことを思いながら読み終えた。

    0
    2025年10月24日

    Posted by ブクログ

    2022年に読むと当然ながら、本書の分析は過去の一時点を切り取った評論となる。
    しかしながら、2000年から東日本大震災の時期を青春として過ごしてきた人(私)にとっては自分を形作ってきた時代性が分かりやすく批評されており、自分自身の思想の根っこにあるものを見つめ直すことができた。
    良書であると思う。

    0
    2022年09月23日

    Posted by ブクログ

    ジャンプ作品や仮面ライダー、モーレツ大人帝国の逆襲に野ブタをプロデュースなどゼロ年代の作品とか空気が結構好きなので読んでて楽しかったし、こういう作品たちの社会状況の鏡としての見方はできたことなくて勉強になった

    0
    2022年01月20日

    Posted by ブクログ

    「大きな物語」の凋落

    というフレーズは耳タコなんですけど
    わかりやすくてよかった。

    大きな物語がなくなって、冷たいけれど自由な時代がやってきた
    生きる意味は自分で探さなきゃいけないよ
    どうする?
    ドアを開けろ!

    というとてもわかりやすくてとても前向きな結論

    この素直すぎる前向きさをストレートに押し出してくるところに好感が持てた

    木更津キャッツアイが観たくなる。

    0
    2015年03月26日

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