真昼の花

真昼の花

484円 (税込)

2pt

行方不明の兄を追うようにしてアジアの国へ来た私。闇両替で所持金のほとんどを失い、一日パン一個で食いつなぎ、安宿をシェアして、とうとう日本企業の前で物乞いを……。帰る気もなく、行くあてもなく、いったい今ここで何をしているのか。それでも、私はまだ帰らない、帰りたくない――。若いバックパッカーの癒しえない孤独を描く表題作他一篇を収録。『地上八階の海』改題。

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真昼の花 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    この本の表題作の「真昼の花」はすごく好きな作品。

    アジアを旅行しているときの描写が、単なる観光旅行ではなく、さまざまな矛盾をそのままさらけ出していて、深い。

    貧困の描写、自分の居場所、何のために生きているのか、など、大きなテーマだけど、

    それらをさらっと本の中に登場させている。

    若者の放浪旅...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年06月28日

    久しぶりに読み応えのある文章を読んだ。
    現実と幻想の世界が両立していて奇妙で面白い。
    さすが文章がうまい

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    Posted by ブクログ 2016年11月01日

    真昼の花…評価はこの作品。印象的なのはバックパッカーたちが何かを求めて漂流する姿。ゆっくりと流れる時の中で南国の鮮やかな花に囲まれるうちに日本人としてのアイデンティティが濃くなっていくように読めた。
    地上八階の海…赤ちゃんの力なのか母や兄との距離感が近くなっていくようだ。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    海の向こうに何かを探しに行った日本人。バックパッカーとして何でも見てやろうという意気込みが懐かしい。

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    Posted by ブクログ 2024年02月29日

    自分の暮らしに少なからず影響を与える兄を持つフリーター女子の話2編。ちょっと危ない感じの行動には理解に苦しむものの引き付けられた。

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    Posted by ブクログ 2014年08月27日

    【本の内容】
    行方不明の兄を追うようにしてアジアの国へ来た私。

    闇両替で所持金のほとんどを失い、一日パン一個で食いつなぎ、安宿をシェアして、とうとう日本企業の前で物乞いを…。

    帰る気もなく、行くあてもなく、いったい今ここで何をしているのか。

    それでも、私はまだ帰らない、帰りたくない―。

    若い...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年12月22日

    川本三郎氏の解説に共感したので引用。
    「角田さんの文章は、最近の若い作家にありがちな、奇をてらったところ、はしゃいだところがないのが素晴らしい。地味な主人公にふさわしく、文章も地味な良さ、落着きがある。」

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    Posted by ブクログ 2012年08月08日

    女性を主人公にした短編が2編。事件が起こるでもなく、オチがあるわけでもなく、定職に就かず、自分の立ち位置が揺れているような、でも流されているわけではない女性の人生の一時期を切り取ったような物語。

    目的もなく…いや、兄を捜す…という切実ではないボヤンとした目的を保険にして、ただ日常から逃げているのか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年10月17日

    「真昼の花」
    行方不明の兄を追うようにしてアジアの国へ来た私。闇両替で所持金のほとんどを失い、一日パン一個で食いつなぎ、安宿をシェアして、とうとう日本企業の前で物乞いを……。
    帰る気もなく、いくあてもなく、いったい今ここで何をしているのか。それでも、私はまだ帰らない、帰りたくないーー。
    若いバックパ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年07月16日

    少し時間をかけて読みすぎた。何の理由も無いけど帰りたくないとか、立ち止まったらいけない気がする瞬間は確かにある。それと同じように動きたくても泥に足を取られたように動けないときもある。今回の作品はそんな感じを上手く書いてると思う、あぁやっぱり角田さんは上手いな。

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