野菊の墓

野菊の墓

小説・文芸
352円 (税込)

1pt

政夫と民子は仲の良いいとこ同士だが、政夫が十五、民子が十七の頃には、互いの心に清純な恋が芽生えていた。しかし民子が年上であるために、ふたりの思いは遂げられず、政夫は町の中学へ、民子は強いられ嫁いでいく。数年後、帰省した政夫は、愛しい人が自分の写真と手紙を胸に死んでいったと知る。野菊繁る墓前にくずおれる政夫……。涙なしには読めない「野菊の墓」、ほか三作を収録。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    野菊の墓
  • タイトルID
    :
    211996
  • 電子版発売日
    :
    2013年06月21日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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野菊の墓 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    なぜか今野菊の墓を読みたくなった。
    題名は知ってたけど、内容は分からなくて…ただ昔の文体で読むのがちょっと難しかった。
    15歳と17歳の恋の物語。
    子供の恋愛と思っていたけど、女の子が17歳。昔でいえば結婚適齢期。
    2人は純粋に好意を寄せ合っていたけど、女の子が年上だからと世間体を気にする大人達に翻弄され、女の子は他の人と結婚し、病死してしまう。
    結婚してもお互い想い合っていたのに、再会できたのは墓前で。
    道理でどうやら民さんは野菊のような人だ
    何度も聞いたことがある言葉。やっぱりいいなぁと思ったけど、最後の
    幽明遥けく隔つとも僕の心は1日も民子の上を去らぬ
    この言葉は忘れられないと思う。

    0
    2026年01月01日

    Posted by ブクログ

    恋愛小説の古典である。著者は、歌人の伊藤左千夫。彼は、小説はこれぐらいしか残していないから、もしかしたら本人または知人の実話に近いのかもしれない。歌人らしい自然描写が美しく、それだけ悲劇に終わってしまう若い二人の純愛が哀しい。

    0
    2024年07月26日

    Posted by ブクログ

    なんで今まで読んでこなかったのだろう。
    求めていた話がここにあった。
    1900年代発表なのも驚き。
    似た雰囲気の作品があればそれも読みたい。

    0
    2024年01月20日

    Posted by ブクログ

    正岡子規に師事していた伊藤左千夫
    酪農家でもあった
    写生の人。

    表現せずには生きられない
    文学は道楽ではない「去年」
    八女との食卓。生活と文学。

    0
    2023年09月28日

    Posted by ブクログ

    何度読んでも味わいのある素晴らしい名作だと改めて思いました。
    最初に読んだのは、中学生の頃だったと思います。大泣きしました。何と悲しいお話なのだろうと思いました。その後も何度か読み今回。情景描写の美しさ、格調のある文章等読みつがれる理由がよくわらりました。
    時を戻すことはできない。その時々を悔いなく生きなければという気持ちが、強く残りました。

    0
    2023年09月17日

    Posted by ブクログ

    こんなにも綺麗で胸の詰まる恋ってあるのか。一度は体験してみたいけど立ち直る自信は…ねぇ……

    政夫さんの精神力には見習うべきものがあります。言葉選びも素晴らしい。相手を想う気持ちに長けてますね。

    0
    2023年01月08日

    Posted by ブクログ

    子供だましの様な純情話に年甲斐もなく涙がこぼれそうになった。こぼれたのでは無い。そうになったのだ。「民子は死ぬのが本望だ」民の今わのきわ

    0
    2021年04月15日

    Posted by ブクログ

    言わずと知れた純愛物語。時代の持つ理不尽さもあるけれど、声に出して読みたくなるような綺麗な日本語。伊藤左千夫は歌人だからか言葉のリズムが心地よい。

    0
    2017年07月23日

    Posted by ブクログ

    「野菊の墓」伊藤左千夫。1906年の小説、新潮文庫。
    ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」も、真っ青な、ムズキュン恋愛ドラマです。
    ま、オチは楽しくはないですし、ダンスはありませんが。
    #
    関東近郊の農村の、ちょいといいとこの、15歳のお坊っちゃん。
    親戚の女の子で、坊っちゃんの家に下働きに住み込みで来ている、17歳の女の子。
    このふたりが、子供の頃から仲良くて、だんだん初恋になっていって、両思いだったんだけど、女のほうが年上だし、周りが反対して引き裂かれ。女の子は病気で死んでしまった。
    と、いうだけの話なんです。
    コレが素敵な小説です。
    #
    あまりにも有名なンだけど、読んでないなあ、というよくある小説で。特に理由もありませんが、読んでみました。
    オモシロイ。
    読みやすい。
    もうほんと、冒頭に書いただけのお話なんです。
    #
    若いふたりは、毎日のように仲良くしています。
    ただ、微妙に立ち位置は違います。
    お坊っちゃんの政夫くんはお坊っちゃんで、東京の学校に進むことが決まって。
    民子ちゃんは所詮、働きに来ている立場。家事に追われています。文章を書くこともできないんです。
    ちょっと農作業に一緒に行く、とかが、言ってみれば素敵なデートなんです。
    周りがだんだんと、「あのふたりはちょっと恋人みたいぢゃないの」と、心無い当てこすりを言うようになって。
    そのあたりのストレス感が、「ああ、田舎ってこうだよなあ」という妙なリアル感。
    民子のほうが年上だ、ということもあって。政夫が東京に進学して、帰省してみるともう民子は家にいなくなっています。
    実家に帰した。そして、嫁に行くことになった、と。
    そして会えないまま歳月が過ぎて、今度は連絡があって帰省してみたら。
    なんと民子さんは婚家で苦労した挙句、お産がうまくいかずに病死してしまった…と。
    なんともはや、なハナシなんです。
    #
    これがまた、とっても素敵にポエムのような心情豊かな中編小説なんです。
    どこまでいっても、ピュアなんです。プラトニックなんです。
    政夫くんと民子ちゃんにとっては、いっしょにいて、おしゃべりして、農作業とか行って、そんな日常のひとつひとつが、「いっしょにいると楽しいね」なんです。Hとか、そんなの考えもしていません。
    そして、そんな仲良しだったふたりが、恋になっていくステップというか、果実が熟すような温度が、ものすごくくっきりと心情、描かれます。ムズキュンなんてものぢゃないです(笑)。
    そこから先に、ふたりの仲は熟すことなく、ポッキリ終わってしまうんです。現実としては。
    でもだから、お互いに気持ちの中では、終わってないんですね。
    もともと肉体的に性的にどうこう、ということぢゃない訳で。
    誰と結婚しようがどうしようが、瞬間冷凍された「恋」は生きているんですねえ。
    ただもちろん、嫌なことをいわれて、陰口を言われ、親大人のプレッシャーで嫁いだ民子さんは、ほんとに哀れです。
    (ま、現代風に考えれば、結婚した夫のほうだって哀れなんですけれどね)
    そして、民子さんから、政夫さんに連絡できないんですね。文章書けないですから。携帯もメールもラインも無いし…。
    #
    民子さんが死んだあと、握りしめていたのが政夫くんからかつて貰った手紙だった、というラストは、思わず知らずグッと来ちゃいました。そこまでの語り口の素晴らしさ。
    #
    悲劇で、女々しいといえば女々しいのですが、あまりにも無垢な少年少女のお話なんですね。だからなんだか、辛いけど明るい不思議な物語。
    最後は無論、涙、ナミダなんだけど、なぜだか不思議に、いじけた味わいにならない。そういう、他者攻撃とか、恨み節になっていかないポエムな読後感。
    恥ずかしいと言えば実にハズカシイ小説なんですが、素敵な恋愛物語であることは間違いなく。
    奇跡のようなキラキラした少年少女ストーリー。
    #
    そして、このハナシ、伊藤左千夫さんの自伝的実話なんだそうです。
    伊藤左千夫さんにとって、これは処女小説だったそうで。どこかで読んだのですが、仲間の集まりで、作者本人が朗読して発表したそうです。
    そして、最後に自ら慟哭してしまったそう。
    #
    新潮文庫で読んだのですが、「野菊の墓」の他に「浜菊」「姪子」「守の家」の短編3つが入っていました。
    かつての親友の家を訪れたけど、あまり楽しくなかったという「浜菊」。これはちょっと面白かった。
    それから、野菊の墓と同じく自伝的風合いの強い「守の家」。
    これは、もっと少年だった頃のお話で、子守娘と坊っちゃん子供の愛惜のお話。
    10代くらいだろう、という子守娘の、男の子への愛情がこれまたピュアで、グッと来ました。
    どうやら伊藤左千夫さんはこっちに持っていくと強いんですかね。
    #
    「野菊の墓」は何度か映画にもなっています。
    なんと松田聖子さんが民子を演じたバージョンもあるはずです。それは未見。
    大昔に見た、木下恵介監督の「野菊の如き君なりき」(1955)が、なんにも覚えていないんですが、かなり泣けた、という記憶だけ残っています。
    またいつか、再見したいものです。

    0
    2017年01月31日

    Posted by ブクログ

    受験真っ只中で読みふけっていた。読みやすく、こてこての純愛ながら心打たれた。
    -------
    2017/09/19
    この作品を手に取ると、鮮明に思い出す。
    高校卒業間近の3階の教室の窓際。冬ながら小春日和で日差しが暖かかったこと。中庭に輝くようなハクモクレンが咲いていたこと。冬休みの静かな校舎。先生の担いでいた脚立。何を読んでるの?と聞かれて応えると、「お民さん、」と先生が言った。自分の名前を呼ばれたような気がして、頬が熱くなったこと。暮れるのが早い冬の西日が眩しかったこと。
    永遠のような静かな時間が心地よかった。十年、二十年のちにこの本を読んでも、きっとまっさきにこの日を思い出す。幸福を感じたこと。人生でいちばん、美しい日だったこと。

    0
    2017年09月20日

野菊の墓 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    野菊の墓
  • タイトルID
    :
    211996
  • 電子版発売日
    :
    2013年06月21日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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