はつ恋

はつ恋

小説・文芸
418円 (税込)

2pt

16歳のヴラジーミルは、別荘で零落した公爵家の年上の令嬢ジナイーダと出会い、初めての恋に気も狂わんばかりの日々を迎えるが、ある夜、ジナイーダのところへ忍んで行く父親の姿を目撃する……。青春の途上で遭遇した少年の不思議な“はつ恋”のいきさつは、作者自身の一生を支配した血統上の呪いに裏づけられて、無気味な美しさを奏でている。恋愛小説の古典に数えられる珠玉の名作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    はつ恋
  • タイトルID
    :
    211992
  • 電子版発売日
    :
    2013年06月21日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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はつ恋 のユーザーレビュー

「女の愛を恐れよ。かの幸を、かの毒を恐れよ」
16歳のヴラジーミルが別荘で出会ったのは令嬢ジナイーダ。高飛車で魅惑的な彼女に一目で恋に落ちたヴラジーミルは、初恋に気も狂わんばかりの日々を送っていた。しかしある日、彼女の様子がおかしいことに気づいてしまう…。
海外文学で描かれる“魅力的な女の子”は、不安定で自由奔放、そして傲慢なことが多いように感じます。どこがいいのかと首を傾げてしまうこともしばしば。この作品のヒロイン、ジナイーダもそんな“魅力的な女の子”の一人。自由奔放で傲慢なジナイーダに呆れつつも、だんだんと惹かれていってしまいます。
16歳のヴラジーミルが年上のジナイーダに翻弄されてのめり込んでいく心の機微が美しく描写され、甘くて苦い初恋の儚さが痛いほど胸に刺さる作品です。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    思想的な立場から言えば、青年時代から晩年に至るまで、終始かわらぬ西ヨーロッパ的知性の確固たる信奉者──いわゆる西欧派であったのです。

    0
    2026年02月15日

    Posted by ブクログ

    100冊の推薦本に入っていた本である。青空文庫で読んだ。少年が年上の女性に恋をしていたが、実は父親と付き合っていて、最後に父親がムチでその女性を打つ場面を目撃してショックを受ける。そして後に女性が結婚したことを聞き、会いに行くのを伸ばしているうちに出産で死亡してしまう、という話である。

    0
    2026年01月15日

    Posted by ブクログ

    この小説はツルゲーネフの実際の体験をもとにして書かれています。自分が恋した女性が実は父の愛人だったという、もし実際にそういう場面に直面したらかなりショックを受けそうな内容です。 物語としても非常に面白い『初恋』ですが、ツルゲーネフの恋愛観を知る上でも非常に興味深い作品となっています。 分量も文庫で100ページ少々と気軽に読めるものとなっています。 ツルゲーネフの代表作『初恋』、とてもおすすめな作品です。

    0
    2024年08月15日

    Posted by ブクログ

    歳上の女性に恋をして翻弄される男の子〜ロシアバージョン

    自分の恋心、嫉妬心に振り回されているあたりは単純だったけれど、彼女の恋心に気づき、その変化に気づき、ライバルたちの立場が微妙に変わってきて、とうとうその相手を知り、そして、それ以降がとても魅力的で、名作として読み継がれる意味を知る。

    もっと若い時に読んでいたらきっと違う部分に惹かれていたかもしれないけれど、今だからこそ、この最終二章に釘付けになる。

    0
    2024年02月12日

    Posted by ブクログ

    だが、情熱はある
    茜色に焼かれる
    最近見た二つの作品に出てたので気になって読んだ

    なんでもできる
    そう思わせる力が青春にはある
    逆にそう思えるうちは青春なのかもしれない

    また読みます
    ロシア文学は、というか海外文学は比喩か多い上に難しい言葉が多くてちょっと苦手です
    精進します

    0
    2023年06月13日

    Posted by ブクログ

    すっっっっっごく良かった。
    アンナカレーニナは楽しめなかったのにこれはめちゃくちゃ面白かった。
    ロシア貴族のフランスかぶれなかんじとか久しぶりに思い出したわ。
    読み終えてやっぱりロシア文学すごいな、いいな、偉大だなって思った翌日(今日)にロシアがウクライナ侵攻して憂鬱。ロシア頭おかしい。


    2026年4月5日再読。
    四年は前の私は一体何をそんなにいいと思ったのかよくわからない。

    0
    2026年04月05日

    Posted by ブクログ

    原作は1860年に文芸誌で発表された作品。その頃の日本はまだ明治維新前で、近代小説は誕生していない時代です。

    本棚を断捨離しようシリーズ。
    一度読んだことがあるのですが、ほぼ初読みの感覚でした。

    中年を迎えた男が、自らの初恋を回想し、記録するという趣向。
    16歳の頃、年上の女性へ抱いた恋心を、周囲の大人たちの思惑や振る舞いとともに切なく描きます。

    自伝的小説ではありませんが、作者自身の体験が色濃く反映されていると言われています。主人公が若い貴族であること、魅力的な父親の存在など、ツルゲーネフとの共通点が多いからでしょうか。

    青年は、隣に越してきた没落貴族の娘ジナイーダに恋をします。彼女は美しく奔放で、常に男たちを魅了しています。この男たちが彼女の周りに集う様子は、どこか谷崎潤一郎の『痴人の愛』を思わせました。

    ただの実らない初恋では終わりません。この恋愛模様に、青年の実父が深く関わってくるのです。そこに、この物語の哀しさがあります。

    青年が真実を知る場面が趣がありました。作者は決定的な場面を直接描かず、父親が手にしていた馬を打つ鞭に託して語ります。

    帰宅した父親が、「鞭は落としたのではない。捨てたのさ」と静かにつぶやく。その一言だけで、二人の間に何があったのか、そして父と息子では到底及ばない力関係までが伝わってきます。

    『はつ恋』の結末はさらに胸を締めつけます。1860年という時代に、繊細に、一人の少年の心情を描いた名作だと思いました。

    0
    2026年09月03日

    Posted by ブクログ

    短くて読みやすいのに、問われてることは壮大で難しい…!

    最初は恋愛感情を利用し、人間を支配する快さ・支配される側の狂気(痴人の愛的な) や悲哀を描きたいのかなと思っていたけど、後半読み進めるとそんな単純な話でもないなと。
    ・・じゃあ何かって言われると分からないけれども!

    主人公の目線でしか登場人物が見えないから、余白がかなり読者に委ねられてるように思う。
    立場や年齢、人生経験で感じることも幅ができそうだなあ、またしばらくしたら読み直したい

    0
    2026年06月13日

    Posted by ブクログ

    19世紀ロシア、さる貴族の青年の初恋の物語。

    モスクワからとある地方の別荘へ越してきて、日々ぶらぶらとしていた主人公の家の隣家に公爵夫人一家が越してきたという。
    ある日、その家の庭の前を歩いていると、取り巻きに囲まれた美しい女性を目にし、一目で雷に打たれたかのごとく、熱烈な恋に落ちてしまう…

    年上の、しかも自分がモテるということをしっかり自覚して、優越的な立場からわがまま放題振る舞う女性への信奉にも近い熱愛。それ故に日々一喜一憂させられ、ある時は熱く燃え上がり、ある時は絶望する若者の心情が、情感豊かに描かれる。
    彼女は主人公のことも悪しからず思っていたが、ある時から徐々に、その態度に異変が生じ始める。そしてその理由とは……

    ヒロインの奔放な振る舞い、ライバルであり仲間にもなる取り巻き連中とのやり取り、そして自身の心中の吐露が、まあ実にロシア文学らしい雄弁さで語られて、主人公と一緒に浮き沈みしながら楽しく読める。

    うぶな主人公にとっても、そして優越的な地位にいるはずのヒロインにとっても、恋とはいかに制御できない難物か…
    そしてその恋を通して描かれる、著者の、それら全てを人間のサガとして肯定するような筆致が心地よい。

    さくっと読めて、ロシア文学らしい濃厚さと崇高(ぶりたがるロシア知識人ぽ)さとを併せ持つ良書である。

    0
    2026年06月04日

    Posted by ブクログ

    面白いしロシアらしいすごく荘厳で幽玄な語り口が好き!だけど、それって、それって……みたいな流れでビックリしましたわ、ホンマ

    0
    2026年04月12日

はつ恋 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    はつ恋
  • タイトルID
    :
    211992
  • 電子版発売日
    :
    2013年06月21日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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