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Posted by ブクログ 2022年07月21日
日本語の宝石箱のような本。
読後感が、真夏にじりじりとした太陽のもと、清流に足を浸したときの喜びにも似ている。
瑞々しい感性と語彙力に圧倒される。
この人にかかるとこんなにも日々のちょっとした瞬間まで水彩画のごとく描かれるものなのか。
すごく短めの短編集なので、自分の心が汚れたときの処方箋として...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月21日
どの作品も内容は頽廃的で絶望的でありながら、陰鬱な感じを受けないのが印象的。どこがと聞かれたら明確には言い表せないものの、なぜか漂うオシャレでスタイリッシュなイメージ。檸檬爆弾の衝撃が最後まで残っていたからなのか。
特に好きだった作品
檸檬・路上・Kの昇天―或はKの溺死・冬の蠅・ある崖上の感情
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Posted by ブクログ 2024年01月28日
二回読む。梶井の作品は二回以上読むべきなのだろう。
初回の感想は「難しい」。
決して、日本語としては難しくない。
何が難しいのか、考えてみた。
日本人は英語で聞き取れない音域が多くあるという。これは言葉を耳から学ばないから。(子供、例えば帰国子女は耳から言葉を覚えるので、この音域を聞き取ることがで...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月01日
退廃的というのはこういうことをいうのかなあ。心身ともに苦しくて、その苦しみがあることで同時に生命の存在を強く感じる、みたいな感覚があった。100年も前なのか〜。
【読んだ目的・理由】古典が読みたかったから
【入手経路】買った
【詳細評価】☆3.8
【一番好きな表現】ーー吾々は「扇を倒にした形」だと...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月18日
檸檬、桜の木の下、Kの昇天、ある崖上の感情など。
当時の肺結核が人々に与えた絶望感は凄まじいものであったと思う。
梶井基次郎も肺結核を患ったなかでの作品であるがゆえに、死がすぐ真後ろにいるような物語が多い。
頽廃的で陰鬱な雰囲気でありながら、ときに郷愁的で物哀しく美しい筆致で、令和風に言うとエモい。...続きを読む
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