二十歳の原点

二十歳の原点

528円 (税込)

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独りであること、未熟であることを認識の基点に、青春を駆けぬけていった一女子大生の愛と死のノート。学園紛争の嵐の中で、自己を確立しようと格闘しながらも、理想を砕かれ、愛に破れ、予期せぬうちにキャンパスの孤独者となり、自ら生命を絶っていった痛切な魂の証言。明るさとニヒリズムが交錯した混沌状態の中にあふれる清冽な詩精神が、読む者の胸を打たずにはおかない。

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二十歳の原点 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年10月20日

    当時の情景と心情がアリアリと綴られた内容はどんな小説や映画よりも1969年のことを深く知れた。
    価値観もイデオロギーも違う時代の人なのに、不意に自分とリンクする瞬間がある。そんなリアルさがあって生身の人間の日記を見てる罪悪感と背徳感が入り混じった感情を味わえるのは、本当に唯一無二の作品なのではと思う...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月28日

    再読。独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点であるーー学園紛争真っ只中を生き急ぎ、駆け抜けて行った高野悦子さんの言葉が深々と胸に刺さります。理想を掲げ、苦悩し、もがきながらも一生懸命に生きた彼女の姿に目頭が熱くなる。自ら命を絶ってしまったことが非常に残念でならない。もし彼女と同じ時代...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年08月07日

    飄々とした文筆から垣間見える、葛藤や苦しみ。
    主題からは逸れますが、自分は差別する側でありされる側だという一文には心打たれました。

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    Posted by ブクログ 2020年05月16日

    (自分のことについて色々書いちゃったの本当に失礼しました。場違いだと分かっていますがすみません…この人惨めだな、くだらないなと思われても書きたかったのです…)

    自分にとっては日本人の書いた本を本気で読み始める原点となった本です。
    元彼に別れの話を切り出されて一、二日間が経った日に、偶然とウェブで紹...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月11日

    もし今も彼女が生きていたら、
    普通に就職・結婚し、子どもをもうけ、
    「ウフフ、若かったわね」なんて笑うだろうか。
    死を選ばなかった、同年代の人たちのように。

    甘すぎたのか、あるいは厳しすぎたのか。
    幼稚だったのか、あるいは大人すぎたのか。

    読むたびに相反する感想を持ってしまう。
    ただ、私が二十歳...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月03日

    彼女はこの日記が出版されいわゆる「名が知られた存在」になった。でも(闘争以外は)同年齢の私と同じところがいくつかあったので、読んでいるうちに彼女が自分の友達みたいな存在になっていった。だからこそ最後の詩を読むのが辛かった。
    なぜ彼女が自殺を選んだのか、要因はいくつか考えられると思う。でも考えること自...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月07日

    【きっかけ】
    社会派ブロガーちきりんさんが紹介されていた書籍で気になっていた本。「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」というフレーズがあまりに印象的。私も本を読む前にこのフレーズを先に知ってだいぶ前から気になり続けていた。今年、明石市の泉元市長がtwitterでこのフレーズ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月22日

    日記を書くことで自分を突き詰めていけるんだなと思った。難しくて高野さんが言いたいことが6割くらいしかわからなかった、ごめんなさい。安らかに。

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    Posted by ブクログ 2022年08月16日

    あまりに切実だった。

    純粋な少女にとって、上洛後目の当たりにした世間、大学、時代は余りに圧倒的であったに違いない。
    唐突に現れた抱えきれぬような社会の多様性、そして必死に"自由・平等・真理"を求めつつも画一的な"実力排除・闘争"に教義を求めてしまう学生運動。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月14日

    なんていうか、普遍的なものだと思った。「学生運動」をSNS上のフェミニズム運動などに変えても成り立つだろう。ひとりの人間が大きな流れに翻弄され、惑わされ、鼓舞され、最終的に自家中毒で死んでいく流れ。「物語」としては好きじゃない、むしろ嫌いだけれども、ときどき差し込まれるきらきらとした言葉が胸に残った...続きを読む

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