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Posted by ブクログ
正直最初は読むのを諦めようかと思うくらい理解することができませんでした。詩人になりたかったようで文章が詩的ですし、そもそも学園闘争ってなんぞや?と
しかし、高野さんの背景、そして自殺という結末を知りながら読み進めることでこれは彼女の心の叫びであると私の中で理解しました。
アンネの日記と似ているなと思いました。いつナチスの親衛隊に捕まるか分からない。明日命がなくなるかもしれない状況下でアンネは常に前向きに日記を書き続けましたが、そんな中でも隠せない心の不安。
高野さんのノートにも闘争への意気込みや自分が自分であるための高い志が書かれていますが、いざ現実世界に戻ると何もできない自分への絶望。そんな心の叫びであると。
私も数年前、仕事の怪我で人生に絶望していたとき、同じように日記を付けていた時期がありました。日記の中ではどんな勇ましいこと、崇高なことも何でも言えて何でもやるぞ!という気になれるんです。けど、いざ現実世界に戻ると人間関係や自分の心の弱さで日記に書いたように行動できない自分に絶望する。そしてそのことを日記に書き、また妄想する。
私にはそのとき心の支えになってくれた人がいましたが高野さんにはいなかった。というより高野さんはそれを愛に求めてしまった。
そしてどんどん孤独になっていってしまったと感じました。
高野さんがご存命ならば80歳手前くらい。自殺ではなく結婚して家族に見守られながら暖かい布団の上で臨終する。そんな世界もあったかもしれないことを考えながらこの本を読み終えました。
Posted by ブクログ
去年古本市でふと目に止まって購入した本。二十歳を目前にして読むべき本だった。出会えて良かった。
特に「独りであること」について彼女は何度も思考を巡らせている。考えることは苦しい。それでも考えることをやめない、向き合うことをやめないこと、それが彼女を支えて、やがて追い詰めたのか…。学園紛争の最中、この本の時代の大学生、大学の様相は今とはあまりにも違う。彼女が綴った日記は正直で、赤裸々で、理想と現実の狭間でもがいている。読んでいるこちらも苦しく、恥ずかしく、彼女の感情の波に飲まれていった。ときおり挟まれる美しい自然の詩は、現実を離れ、心の羽を伸ばしているようだ。
自分について、大学について、孤独について、性について、労働について…50年前の同い年の学生がここまで自分の周囲の物事を深く、内省的に考えていたことに驚き、その熱量に圧倒された。彼女の人生の最期の半年間。薄い本だけどとても重かった。
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