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Posted by ブクログ
読み終わった後、なんだかすごく良い映画を観終わってエンドロールをぼーっと眺め立ち上がる事ができないような余韻にしばらく浸ってしまいました。
(エンドロールの曲は羊文学の「うねり」でお願いします笑
私の拙い感想を書くよりも、心に刺さる言葉がいくつもあるので抜粋して紹介したいと思います。
「おんなじ人に育てられたのに、私とあなたとどこで違ったんだろうね。結婚がすばらしい、よきものであって、それは自分にもたらされて当然の幸福だって、どうしてあんたは思うことができて、私はできないんだろうねえ」
私、44歳独身…弟は結婚して子供2人、素晴らしい親孝行息子!たまにちょっとした罪悪感をかんじあています
そして、恋愛はしたいのだけど、またアレを繰り返すのかというめんどくさい気持ちを見事に表してる言葉が
「また誰かと出会い、相性を見極め、恋をし、生活習慣をすり合わせ、相手を理解し、自分を知ってもらう、その長い道のりを思いうんざりする」
「ねえ チサトさんもお姉ちゃんもだけど結婚したくないのにどうして恋愛はしようとするの?」
「恋愛でもしてなきゃ退屈だからでしょ」
そうなんです!そうおもいます。恋愛してる時は退屈しないんですよね、でも退屈しない為とは言うものの、たのしいのはたのしいんです。
「わざと子供みたいに声をあげて泣いた。
そうしているとあ自分が何か持っていた気になれた。何か持っていて、たった今それを失ったのだと思う事ができた。そう思う為だけに、私はわざとらしく泣き続けた」
まわりのみんなが新しい道を見つけて歩き出していく、そんな時自分だけが何も無い事に気付かされる
とても切ない場面でした…
そして、母親が倒れ実家の冷蔵庫を開けたシーン
泣けます
「母のケーキなんて大嫌いだったのだ。貧乏くさくて垢抜けなくて、古典的でマンネリ化している。
この家から出た私がずっとがむしゃらに目指してきたものは、母のケーキと対極にある何かだった。
母は馬鹿だ。三十七歳の娘が母のケーキを目当てに帰省すると信じているんだから。」
恋人でも友達でも共同経営者でも長い事上手くやっていくには、好きなものが一緒よりも、嫌いなものが一緒の方が多分うまくいくのだろう。
でも、時には嫌いで絶対にやりたくないと言い合ってた事もやらなくてはいけなくなってくる
それが大人になるって事なのかもしれない
チサトがハナちゃんに「みっともないとか、やりたくないとか思うこともやんなくちゃなんない時もあるよ」
そしてハナちゃんも自分のやりたいことを見つけ動き出す!それは大嫌いだった手作り教教祖の母の作った自分たちの子供服がきっかけになってるって言うのも、すごく胸が熱くなります。
他にもたくさんの心に刺さる言葉がありますが、終わらなくなるのでこれくらいにしておきます。
この本を読むキッカケになった、さてさてさん
ありがとうございました。
最後に私は純粋恋愛の会を設立します!
会員募集中ですので、お気軽にお声掛けして下さい笑笑
Posted by ブクログ
結婚して家庭に入りたくはないけど、仕事をバリバリしたいわけでもない、ずっと今のままでいたい37歳ハナのまわりの変化と、変化を求めてくる社会への苛立ち
ずっとこのままでいたいと思ってるわたしにとってハナの心情行動すべてが身につまされた
あまりにも心情が一致していたので、後半からはハナの身の振り方に
なにも決めたくないわたしの人生の救いを見出し始めしまったので、
『まだ始まっていない希望にむかって恐れず頑張っていきましょう』と終わらせたのが、足バタで地団駄踏むくらいいやだったな
ずっとこのままでいたい誰にも迷惑かけてるわけでもないしちゃんと毎日働いてるのになんで結婚とか仕事とか決断をもとめられなきゃいけないんだろ
なにも考えたくないから逃げつづけてたことすべてに対峙させられて読み進めるのが怖いくらいに、心が乱れた内容でした。
PS
ストーリーとしてどうこうとかいえないくらい、
27歳のわたしの心情と一致しているので文庫本を買ってマーカーで羽毛立つくらいに線をひいておきましょう。
『何かが決定されることをわたし自身が拒んでいる』
結婚に思うところがあるわけではない、仕事に思うところがあるわけではない、私はただ、かわってしまう、ということがこわかっただけなのだ。金太郎飴の、外気に触れない真ん中に居続けたかった。
わ
『わたしはどこへも行きたくなかったんだな。そればかりでない、だれにもどこにもいってほしくなかったんだな』
Posted by ブクログ
主人公のハナは無意識の内に他人を見下しているのだなと思った。
友人・家族・恋人など自分の周りにいるあらゆる人を俯瞰で見て、くだらない人生だと冷めた目でみていたのではないか。
ただ、決して他人と自分と比較して自分の方が優れていると思っているわけではなく、あんな風になるくらいなら今のままでいる方がマシ!と思い込むことで自尊心を保っているようにみえた。
だからハナの周りには「仕事はきちんとしてるがいい歳した独身の女性」ばかり集まるのだと思った。まさしく類は友を呼ぶとはこのことだと痛感した。
自分もそうならないように常に他人へのリスペクトと感謝の気持ちを忘れないようにしたい。
Posted by ブクログ
つまんない。
なんか急にしらける。
そんな時は、とにかくやる理由がないし、しらける理由はたくさんあるし、それに何も困ってないし、居心地いいし。
なのに何故かとても切なくなる。
やりたいことをやる。
大人につれて、それは非現実的で、つらいこと、そしてこうあるべきという型にはめられた世界に飲み込まれていく。
ハナの価値観は、やることの意味ではなく、やりたい気持ちに対してまっすぐであること。眩しい!
でも本人は猪突猛進ではなく、居心地の良かった過去や見えすぎている未来に囚われて、進めない。
同じことをはじめても、そこで求める価値観によって、人それぞれ違う形になっていく。古着ではチサト、布絵本ではキリエ。知らない間に向かうべき方向性が異なって、息苦しくなる。なんか昔のロックバンドの解散理由みたい笑
新鮮で楽しかった日々が、いつから金太郎飴の毎日になったんだろうと、考えさせられる。
知らない間に、自分のコップの水がいっぱいになって、こぼれないようにそろそろ歩く毎日。そして巡らない水はどろどろに。
しかし、そこから不意に水がこぼれたら。
ハナは、母の死で不意に水がこぼれる。ずっとそこに在ると思い続けていた人を失い、喪失感からたくさんのことに気付く。そしてやりたい気持ちが湧き出てくる。
ハナとの対比として、キリエが面白い。キリエは、いっぱいの蛇口のついたバケツにどんどん湧き出る水が注がれているイメージ。ハナのコップから注がれた水は、あっという間に違う水と混ぜ合わされて、アイデアとして蛇口から放出される。
ハナは、母との別れ、キリエとの出会いの中で、挫折する。でもこれが、自分を見つめ直すきっかけになる。傷つきながらも、踏み出したことによる、新しい手触りに心が動いてる様子は、とても応援したくなる。
タケダくん、結婚してやる、なんて言い方はないよー。力んでると、変な言葉になってしまうのはとてもわかるけど。ゆるんだタイミングに出る本音の言葉のほうが飾らなくて良かったりするんだよなぁ。
その人は、その人になるしかない、か。
つまんないことを、切り捨てることはすぐできる。でも、はじめることで、わかっていたつもりでも沢山の不確実なことがあって、それに打ちのめされたり、うまく乗り越えたり、はたまたリセットされることもある。
変わることの怖さ、変われないことの切なさ、変わったことによる希望(とちょっと挫折)。
ちょっと頑張ってみようかな、と思える本でした。
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