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バカが全裸でやってくる。僕の夢は小説家だ。そのための努力もしてるし、誰よりもその思いは強い。しかし努力と環境では、才能は覆せない日々が続いていた。お話をつくることを覚えた子供の頃のあの日から、僕には小説しかなかった。けれど僕は天才じゃなかった。小説家になりたくて、でも夢が迷子になりそうで。苦悩する僕のもとにやってきたのは、全裸のバカだった――。大学の新歓コンパ。そこにバカが全裸でやってきた。そして、これが僕の夢を叶えるきっかけになった。こんなこと、誰が想像できた? 現実は、僕の夢である 『小説家』 が描く物語よりも、奇妙だった。
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Posted by ブクログ
「小説家」を軸とした連作短編集。
小説家を目指す者、高校の内から作家デビューした者、
断筆宣言をした者、賞の選考委員を務める者など、
主人公達は立場は違えど、何らかの形で
深く小説というものに関わっている。
短編一作ごとに主人公は変わるが、
トータルとして一つの大きなストーリー...と言うか、
最後の作品が最初につながる「ループ構造」か(^ ^;
何とも衝撃的なタイトルではあるが、
第一作目は実際に「見知らぬバカが全裸で」登場する。
主人公は、小説家を目指す大学生だが、
なぜか全裸バカに気に入られ、まとわりつかれる。
が、この他の作品達も、また様々な形で
「裸」とも関わりを持っている。
肉体的に裸にはならなくても、例えば
「小説を格ということは、裸の自分自身を
衆目にさらすようなものだ」みたいな形で。
文体や語り口などは、作品が変わっても統一感がある。
が、一作ごとにジャンルが「お仕事小説」だったり
「ファンタジー」入ってたり、「青春もの」ぽかったり、
はたまた複数の作品をまたいで「成長譚」になってたり...
とても一括りに「○○です」とは言えない(^ ^;
それで「分類不能」とさせていただきましたとさ(^ ^;
Posted by ブクログ
コミック版との違いが気になったので購入。
コミック版と同じく熱量が伝わる作品でした。小説版では小説家になろうとする「僕」と周り、そして投稿された小説に関わる人物たちを書いていました。どいつもこいつも出てくる登場人物全員が才能に振り回されながらもあくまで「小説」を中心に人生回していってる小説バカどもでした。
コミック版のあとがきで入間先生が語っていた結末通り、小説らしい終わり方。あえて「僕」の結果を教えず、書ききったところで作品自体が彼から離れていく。なんとも歯がゆい展開だが、この小説の表題作である「バカが全裸でやってくる」からすれば別に結果なんて宙に浮いたって関係ないかと見終わったあと妙に納得してしまいました。
「僕」の話が終わったあとは他の「小説バカ」たちの話。コミック版では語られなかった「バカ」の背景設定、小説バカの連なりではないが。その業界でしか生きられない人間にとって自分を裸にして隅々まで切り売りしなきゃ生きていけない、そんな他人の全裸をみてどう思うか、壊れる?自分も全裸になる?どんな結果になろうともバカであり続けることでしか「自分」は生かせられないんだ。みたいな印象を文章から受けました。
こうして読んでみれば、井田ヒロト先生がコミカライズしてくれて大正解な作品だったと思う。見せ方は違えどこの作品の熱量をそのまま伝えていた。入間人間先生の作品はこれ以外読んだことがないければこの作品は甚く気に入ってます。別作品も手にとってみようかな。というかやっぱバ◯マンとは全然方向性違う作品じゃねぇか!
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