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トイレの花子さん、口さけ女、夜に鳴り出す音楽室のピアノ……。子ども達が語る恐怖のうわさ話は何を訴えかけているのか。フィールドワークと文献を駆使し、子ども達の精神構造を民俗学的に考察する。
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Posted by ブクログ
このタイトルからでは、判らないだろうけど、民俗学の学術書。と、いっても非常に面白く読める。誰でも学校に通っていた頃は耳にしたはずの怪談を、元教師の著者が拾い集めて分析したそうな。とにかく、面白い。
タイトルが怪談話っぽいですが、民俗学の本です。 著者が教職の方で、実在の小中学生から話を採取してます。 口裂女や人面犬、あの有名な怪談まで、ルーツをさかのぼると昔の怪談にたどりつく! 読みやすいしわかりやすいし、面白いです。
口承文芸の衰退が語られるようになって久しいが、小中学校では現在もなお学校の怪談という形で怪異が語り続けられている。第一章ではトイレ・特別教室・校長・地域の特定の場所などにまつわるうわさ話を分析、続く第二章では古典的な異人殺し譚・予兆譚がどのように変容し現在語り次がれているかを述。三章では学校の怪談か...続きを読むらは離れて三右衛門話や昔ながらの語りに照準を当てる一方、ツッパリと学級共同体という観点で異人/共同体という構造も同時に提示。ハードカバー版だと構成がやや違う様だが。
「異人殺し」の話は小さな頃に友達から聞いたことがあった。「奪った指輪」や「旅の薬屋」から始まり、自分の知る「異人殺し」の話へ行き着くまでの間、心地の良い刺激のような恐怖を感じた。 お盆の間に読めて良かった。楽しかった。
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