東慶寺花だより

東慶寺花だより

733円 (税込)

3pt

井上ひさしが十年をかけて紡いだ、感動の遺作! 江戸時代、女たちが不幸な結婚から逃れるための「駆け込み寺」であった鎌倉の東慶寺。その門前に建つ御用宿の居候で、戯作者志望の青年の目を通し、救いを求めて寺に身を寄せる女たちの物語が描かれる。ただ虐げられるばかりではない。怒り、抵抗し、許し、受け入れる。名もなき人々の弱さと強さを優しい視線で見つめた井上文学の到達点とも言うべき、静かな感動に満ちた連作短篇集。著者自身による特別講義を巻末収録。

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東慶寺花だより のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    北鎌倉にある東慶寺のお話。時代小説というのは初めて読んだけど意外と面白かった。
    表紙やあらすじから受けるイメージとは違い、コメディタッチのお話だった。

    縁切り寺として運営されている江戸時代の東慶寺で、医者見習い兼駆け出しの作家として暮らしている戯作者から語られる。
    温かく優しい語り口で夫婦のいざこ

    0
    2025年02月24日

    Posted by ブクログ

    まさに名人芸のような井上ひさしさんの遺作。素直に面白いと思いました。
    本書は「縁切寺」と呼ばれた北鎌倉の東慶寺が舞台。妻の側からの離婚が難しい時代、寺の境内に身につけているものを投げ込めば、駆け込みは成立。そして駆け込み人が東慶寺で24か月過ごせば、夫は絶縁状を書かねばならないというシステム。井上さ

    0
    2022年07月26日

    Posted by ブクログ

    江戸時代、離縁を求めて寺へ駆け込む妻とその夫のほつれを解きほぐしてゆく時代物ミステリー。

    映画を先に観ました。
    映像美、登場人物たちの愛らしいキャラクター、起伏あるストーリーなどどれをとっても素晴らしくて、興奮冷めやらぬ思いで帰り道に原作を購入しました。

    原作を読んでまた驚愕。
    映画とはだいぶ違

    0
    2017年09月29日

    Posted by ブクログ

    映画の画面がとても美しかったので、それを脳裏に描きながら読みました。改めて、短編の中のエピソードの中から、新たな要素も加えて、映画がうまく作られていたのだと思いました。
    女の方から離婚を申し出ることができなかった江戸時代、最後の頼みとされた東慶寺。戯作者かぶれの医者見習いという信次郎を狂言回しにした

    0
    2017年08月03日

    Posted by ブクログ

    映画を見て、気になったので 購入
    短編集だったんですね でも こちらも面白い
    信次郎さんが 頭の中で大泉さんで動いていました 本当ぴったり

    0
    2017年06月03日

    Posted by ブクログ

    ストーリー・テラー井上ひさしの本領発揮、人情もの時代小説。夫婦やその他の人情の機微に、泣かされたり膝を打ったり。
    井上ひさし本人による、巻末特別収録も読む価値あり…というか保存版です。

    0
    2017年03月15日

    Posted by ブクログ

    映画が面白かったので原作を読みました。駆込み一件ごとの一話完結になっていて、一つ一つ、一人一人の事情がミステリー風に解き明かされていきます。優しく明るい語り口で、笑えるところも多くて、ほのぼのと読ませてくれます。お互いをとても大切に思う夫婦あり、本当にひどいことをする人もあり。映画の方は二時間くらい

    0
    2016年07月18日

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    映画が観たいなぁと思ったんだけど、やはり本の方がわたしは好きなので^^
    なかなかに楽しくもあり哀しくもあり盛りだくさんでありました。久しぶりにワァーと読みました。

    0
    2015年08月07日

    Posted by ブクログ

    離婚を望む女が駆け込む寺での様々な事情を描く短編連作集。駆け込み寺、三行半などの言葉は知っていてもこのような寺が実在することすら知らなかったので、これは作者の創作された設定かもと思うほどよくできている仕組みだなぁと。中盤くらいまでは面白く読み進めたが、後半は話の筋立てにやや無理があったりで長く感じる

    0
    2023年06月04日

    Posted by ブクログ

    井上ひさしの連作時代小説『東慶寺花だより』を読みました。
    ここのところ、時代小説が続いています… 井上ひさしの作品は、6~7年前に読んだ『井上ひさしの日本語相談』以来なので久し振りですね。

    -----story-------------
    江戸の離婚は現代の二倍?
    寺の境内に身につけているものを投げ

    0
    2022年11月13日

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