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任天堂だけが持つ独自の哲学とは。その源流とは―。娯楽に徹せよ。独創的であれ。なぜ世界中が夢中になるのか?快進撃の秘密を解き明かす。
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Posted by ブクログ
ゲームは常に高性能・高品質に向かって行った。 しかし任天堂は性能を高める方面に向かなかった。 「ゲームの人口拡大」が目標であった。だからこそ、家族に嫌われないゲームを目指した。それがWiiである。 そして優れているところが、自分ができないことは他の企業に任せる。 任天堂が何でも屋になってしまうと個性...続きを読むが失われる。WiiやDSにおいて、様々なプラットフォームを作り情報端末としての機能を有したが、そのまま多方面に事業展開をせず、常に娯楽事業に留めたことが今の任天堂につながっている。 そんな任天堂イズムを読み取ることができる。この考え方はゲームに捉われず、あらゆるものづくりに応用できよう。
据え置き型はファミコン、スーパーファミコンにWii(数回使っただけでタンスで眠っている)、携帯ゲーム機ならゲーム&ウォッチに始まって3DSまでのほぼ全種でお世話になってます。本書が出版されたのは8年前の2009年。スマホゲームの脅威については最終章でチラッと触れられる程度だから、すでに“古典...続きを読む”の域に入るような内容だけど、フィロソフィーは変わってないわけで、それぞれのユーザー(カスタマー)だった時代を思い起こしながら読むと、いろいろ感じるものがあります。
WiiやDSで絶好調の時に出た一冊。花札やカルタの事業から現在(当時)に至るまでの歴史や、横井軍平さんや宮本茂さんの話など興味深い話題も。 今のWiiUや3DSは出てなかったけど、独特なそれらのハードを予感させられる所もありました。ゲーム好きな人、任天堂ファンは是非読んでもらいたい1冊。文章も固くな...続きを読むいので読みやすいですよ。
世界の宮本茂氏や、伝説の横井 軍平氏の話は割と聞くけれど、 岩田氏、そして山内氏の話も載 っていたので、興味深かった。 ゲームウォッチからファミコン ゲームボーイへと慣れ親しんだ 世代なら楽しめる本やね。 「(運を)天に任す」と書くけ れど、任天堂は勝つべくして勝 ったんだと思った。日本にこの ...続きを読む素晴らしい企業があることを誇 りに思えるくらい説得力ある本だった。
日本を代表とし海外でもゲーム業界において絶大な存在感をもつ任天堂。そんな日本のカルチャーを世界に発信している大企業の秘密を知りたくなり手に取る。 任天堂の発展・成功に貢献した4人の社員さんにフォーカスしながら彼ら一人一人の功績を中心としながらもそれらが関連をもち、また成功・失敗したのはなぜか、そ...続きを読むれらの理由などを任天堂の企業風土が持つ娯楽至上主義な点を絡めていて 個人的にめちゃくちゃおもしろかったです。 他の競合であるソニーやマイクロソフトなどが高画質など圧倒的な技術を追い求めたのに対し、任天堂は理念としてお客様を楽しませることを第一主義としそれを追求した上で必要な技術を応用していく点が差別化を生んでいることに関して非常に関心をもった。 エレクトロニクス産業は日本が誇っていたハード産業であるが、任天堂はそれとは一線を画し「どうしたら人を湧かせられるか、どうしたら受けるか」といったソフトの概念によるハードの選択が行われており、他のエレクトロニクスが海外での地位を落とす中、今も任天堂が海外でも評価され続けている秘密が企業コンセプトによるものであることを知り、とても感動した。 岩田社長が他の産業に手を伸ばすことをしなかったことにもその企業使命が表れており一貫した姿勢がとてもかっこいい。 任天堂が120年近く存続し続けているのは、自分達のやるべき軸を明確にもっていたから、時代の変化に対応したプロダクトを作りそれがインパクトを与えている要因だからであること。 歴史上にも、娯楽などの文化は法律や政治によって弾圧されていくものである。 そういったなかで娯楽業界に対するイメージはあまり社会貢献の度合いとして軽視していた感をずっと持っていたのだが、 自分の将来を考える上でこういったアイデアを輩出しつづけるのか、 またそれとも技術を活かしてプレゼンスを高めて行くのか そのどっちのプロセスが楽しいかということと、自分がやりたいことをどう上手く組み合わせていけたらいいかというヒントを得られ、とても満足しています。 アイデアと企業理念、それを一貫して行い続けられる人。 素敵です。
最高の最高〜! 山内、横井、宮本、岩井という4人の天才を生んだ任天堂。普段あまり語られることのない裏話が盛りだくさんで「モノづくりとは何ぞや!」の精神が脈々と受け継がれているからこそ、今日の世界に誇れる任天堂があるんだなと強く納得できる。この本そのものが「驚きを生む方程式」のひとつになっているのかも...続きを読むしれない。
2009年の本だから当然内容は古いが、逆に自分が小さい頃に熱中していたDS、Wiiの話も多くて懐かしみながら楽しめた。ハードだけでなくソフトの話も多くて、それも自分がはまっていたものばかりだったからその頃どんな意図でそのソフトを出したのかなどが知れるのは面白かった。 章ごとの繋がりが弱かったり時系列...続きを読むわからんなってなったりしたのが残念な点だった。時系列はいっちばん最後になぜか挿入されており、いや最初に出してくれやと突っ込みたくなった。
毎日、何かが新しい 「ちゃぶ台返し」の精神 「驚き」や「喜び」を食べて育つ 「枯れた技術の水平思考」 ソフトが主、ハードは従
枯れた技術の水平展開は、娯楽産業だけでなく嗜好品マーケットへの切り口にも使える これだけモノが溢れているんだから、溢れたモノの見せ方違い、応用活用も立派なイノベーション ・納得ができないものを商品として世に出すことが、ただ耐えられない 「ティンクルポポ」→発売直前に中止→1年後「星のカービィ」 ...続きを読む・「一つのテーマにちて長くしつこく考え続けることが大切で、考え続けていることの蓄積の量が、ヒットを生んでいる部分というものもあるんだなと、私は思っています(岩田)」 ・潤沢なキャッシュをM&Aなどの巨額投資には振り向けず、一定額を貯蓄しつづける資本政策を貫く →失敗した時のダメージが大きい →稲盛和夫「土俵の真ん中で相撲をとる」に近い思想 ・「本来、娯楽って枯れた技術を上手に使って人が驚けばいいわけです。別に最先端かどうかが問題ではなくて、人が驚くかどうかが問題なのだから。」 ・娯楽産業:人間が生きるために必要なモノを扱うわけではないので、喜びや驚きがないと見向きもされないし、わかりやすく快適でないとそっぽを向かれてしまう。 ・任天堂:人生一寸先は闇、運は天に任せ、与えられた仕事に全力で取り組む
奇しくも3DS大幅値下げで 任天堂が揺れているタイミングでこれ読んだんだっけ 2代の社長は全く異なる手法でこの会社を引っ張り、 同じように成功している、そこがなんだか不思議 ビジネス本というよりは 任天堂の哲学なるものを垣間見れる1冊です
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任天堂“驚き”を生む方程式
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井上理
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