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Posted by ブクログ
吉良邸討ち入りに参加しなかった赤穂浪士のそれぞれの事情を連作短編にした本。
400ページを超えるボリュームもさることながら、内容の点でも、ずっしり来る。
討ち入りに参加することの方が安易。誰か、何かのために生き続ける道を選んだ方がいばらの道。
討ち入りは太平の世になり、活躍の場を失い、それ以外に生きるたつきもない浪人たちが死に急いだのではないか、と問いかけられていく。
討ち入りに参加した「義士」たちのほとんどが馬廻役、浅野内匠頭から遠い者たちばかりで、近く仕えた者たちには慕われていない君主であるという指摘にも、はっとする。
取り上げられた「不忠臣」たち誰も、これまでには聞いたことのない人物たちばかり。
正直、一つ一つの物語に入るのが大変ではあった。
そして、登場人物たちに巧みに語らせながら、最後にどんでん返しのように「事情」が見えてくる。
大概のものは、そこでもう一度見直さなくてはならなくなる。
時間がある時でないと付き合いきれない作品かもしれないが、読み応えのある重厚な作品だった。
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