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大久保利通、参朝の途次紀尾井坂にて凶刃に斃る。時に明治十一年五月、木戸孝允病死後一ヶ年、西郷隆盛自刃より八ヵ月、共に手を携えて維新回天を成就したる後袂を分って朝野に分離し、互いに死闘を演じたる三人、年を隔てずして逝く。絶大の大史筆ここに至って明治の重大事件の綱領を口述せんと期すも既に齢に余裕なく多く三傑の回想感慨に耽ける状、恰も沖天の火炎燃えつくしてなお余燼を存するに似て、通史の興味まさに津々。(講談社学術文庫)※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
...続きを読むPosted by ブクログ 2009年11月08日
初めて触れた、歴史小説ではない明治関連書物がコレ。
内容云々の前に、徳富蘇峰のあくなき歴史への執念に度肝を抜かれた…。
ごろごろ出てくる漢文にめげそうになったりもしつつ、萌えと愛で読み切りましたよ。
読み終わって、ああ自分は完全に歴史にはまったんだなァと実感させてくれた本。好きじゃなきゃ、読めない。...続きを読む
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