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Posted by ブクログ
タンゴに魅せられた男女の、
タンゴのような恋の物語
惚れた男に横領を押し付けられた女
同じ心の傷を持つ母娘
旦那の浮気相手と旅行に行く主婦
猫と殺し屋の男
同性愛の三角関係の末、失踪する作家
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タンゴの名曲を題された物語は
どの話もかなしい
どうしようもなくかなしい
でも、
そのかなしみには、
どこか潔さと深みがある
そんな物語でした。
特に根拠はないのですが
僕はいつの頃からか
全ての感情の根底には、
かなしみがあると想うようになりました。
万葉の「かなし」は
哀し、悲し、愛し・・・。
かなしみを知ることは、
皮肉にも人生を豊かにすることなのかもしれません。
Posted by ブクログ
中山可穂といえば、レズビアンものだと思って読み始めたら今回の短編は全てがそうではなかったので、驚いたけれどこれはこれで新鮮だし、面白かった。
長編小説程のインパクトはないかもしれないけれど、タンゴで繋がった5つの短編は、どれも鳥肌が立つような話だった。
タイトルになっている「サイゴン・タンゴ・カフェ」はほかの4つより少し長めで、小説を書く事についての幸せや苦しみがとてもリアルに感じられた。
一人の人間をめぐるいくつもの恋物語が、ファンタジックでありながら、生々しさを感じるのは、やっぱりリアリティを感じるからなのかもしれないなと思う。
中山可穂のように同性愛ものを書く作家さんは少ないけれど、中山可穂らしい疾走感も感じられたので、読んでよかったと思える本のひとつでした。
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