ねぇ、誰にもヒミツだよ

椎葉ナナ

特技・勉強の超地味な主人公が俺様イケメンに勉強を教えることに。 「勉強より楽しいことしよーぜ」なんて超ドキドキの展開のハズなのに…まさかの展開!? 表題作含む5編の読切を収録！ 【収録作品】ねぇ、誰にもヒミツだよ／女王様メランコリック／モノローグ・モノクローム／王子様裏事情／悪魔が来たりて

• カテゴリ: 少女・女性マンガ
• ジャンル: 少女マンガ
• 出版社: 集英社
• 掲載誌・レーベル: ザ マーガレット
• ページ数: 219ページ
• 電子版発売日: 2013年05月24日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 43MB

[ブクログ · ★★★★★]

いやー、私もそれなりに少女マンガを読んでるんですが、久しぶりに読んでる最中、ガッツーンと側頭部をブン殴られるような衝撃が詰まってる作品に出逢えました
漫画の神様に、両腕を大袈裟に広げて、感謝の言葉を連射したい気分ｗ
一話一話の感想をドッサリ綴りたい気分ですが、逆に「気になるな」、「読んでみたいかも」と思ってくれる読み手が私の拙文のせいで減少したらマズすぎるので、なるべく抑えます。これに関しては、書かないって選択肢はありませんね
まずは全体的なそれなんですが、王道ではなく、少女マンガの正道ですね。青々しくて、甘酸っぱくなる話ばかりでした。心が温まるっつーよりは・・・洗い流されて、サッパリするような？　ライムのような清涼感がある作品集かな、うん
『ねぇ、誰にもヒミツだよ』
ぶっちゃけると、最終的にはガリ勉の（内面も）美少女に、華やか系のイケメンが陥落する話
翼が清良との『二人っきりの時間』を大切にしたいのが判り易すぎて、ちょっと笑えてしまう。でも、そのダサいけど格好いいのが、読み手に響く
『女王様メランコリック』
この相性バツグンすぎるカップルは、中々、お目にかかれませんね
真性だけど、隠れてるＭってのは案外、ややこしい性格をしてますが、Ｓっ気の強い人間にとってはそこが愛おしいんですよね
泰斗のＭのツボを熟知しているプレイに、思わずクラリと来たＭな読み手は多いはず
『モノローグ・モノクローム』
抱いている感情のベクトルは相対的なれど、『善人』の仮面を被るのが日常になってしまっている男女が、勘違いから擦れ違ったり、誤解の解消をきっかけに近づいたりして、最終的に距離が０になっちゃう話
傍目から見てると、「めんどくさい性格してるなぁ」と思ってしまうが、それでも、何だか邪険には出来なくて、ついつい応援したくなりますね、夜子は。匡哉が“仮面”を捨てて、夜子の頭を素直に撫でてやるシーンは実に少女マンガっぽくて、私は好きですネェ
『王子様裏事情』
これは設定が、割と少女マンガらしくなくて、逆に面白いな、と思った話ですね
王子キャラの男子が、重度の女性恐怖症ってのは実に新し好い
少女マンガなのに、「童貞喪失」ってワードが出てきちゃったのにも笑えました
とことん一途で健気な柚葉に根負けして、一理が「コイツの為になら」と腹を括って、名前呼びしてやるトコは中々に少女マンガとしてのツボを押さえてます
『悪魔が来たりて』
他の四編を凌ぐ面白さがありますよ、これには
強面男子が、好きな子を想って一喜一憂するってのは、むしろ、男の読み手の心をくすぐってくるシチュですね
届かぬ、届けられぬ、と自分に言い聞かせながらも、恋文を書くのを止められず、届く事を願ってしまう累嗣を「女々しい」と嘲笑する奴がいたら、私がブン殴ってやりたいですね
不良だって綺麗な恋をしたいんですよ！！！
彼の紡ぐ、不器用だけど曲がっていない言の葉には、沙菜に対しての「好き」が詰まっていて、こんな恋文を書いて貰える彼女は幸せでしょうね
ラストの彼と彼女の笑顔は眩しすぎて、世間に揉まれ、ちょっと性格が爛れちゃった私の目が潰れるかと・・・
しかも、この『悪魔が来たりて』、『キミに恋していーですか。』と更に少女マンガらしいタイトルに改題して、本格連載が開始しているそう
これは何よりも嬉しい！！
絶対に買うぞ、何があっても。累嗣と沙菜の恋模様にキュンキュンさせて貰うんだっっ

[ブクログ · ★★★★★]

椎葉さんのマンガは好きで全作持ってます。
バランス的に頭でっかちな描き方の時もありますが
総じてどのキャラもいいからそれほど気にならないし。
基本、キュン重視だし(笑)

はぁ。学生やり直してぇ。。。

[cazumix · ★★★★☆]

ほほぅこいつぁ〜イイね

前からちょっと気になってましたがメンズがイイですね。奔放な王子さまだったりドSな策士だったり腹黒優等生やイケメンで女性接触恐怖症に果ては強面な純情くん(笑)個々のキャラが際立っててイイです。絵も綺麗だし一話一話パターンがないし適度なコミカルさと心をくすぐる甘切なさ、全くライトな少女コミですがなかなか掘り出しモノでした。