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レオナルド・ディカプリオ主演の映画公開をきっかけに初めて本作を手に取るという人もおられるでしょう。いくつも翻訳が重ねられている本作ですが、個人的には『ライ麦畑でつかまえて』の邦訳でも知られる、この野崎孝訳をおすすめします。語り手の一人称が「ぼく」であること、そして適度にしゃちほこばった文体が、いかにもお金持ちの青春小説らしくて魅力的。
目も眩むような大富豪たちの栄華の裏にある、それぞれの虚栄と慢心。それらが交錯し、最後はギャツビーもろとも、多くの人間が破滅の一途を辿ります。それでも最後、物語の語り手であり、自らも大切な知り合いを数人失ったニック・キャラウェイがこれまでの出来事を振り返り、改めて世界と向き直そうとする姿勢には、普遍的な青春のきらめきが見られることでしょう。ラスト二文が特に秀逸。
「こうしてぼくたちは、絶えず過去へ過去へと運び去られながらも、流れにさからう舟のように、力のかぎり漕ぎ進んでゆく。」
Posted by ブクログ
20年くらい前に、「グレート・ギャツビー」と「老人と海」はどっちがより沁みるか、友人と議論したことがある
結論は「老人と海(以下RU)」となった
「グレート・ギャツビー(以下GG)」は、まずフィッツジェラルドっていう名前がカッコ良いし、社交界が舞台で華やかだし、若い女がたくさん出てくるし、主人公は何だか影あるし、過去に引きずられがちな文章は含みを持たせるし、文庫本持ってるだけで様になるから、ハンチング被った学生がベンチで横になって読んだりしてた
一方のRUは、まず題名がダサいし、舞台は海だから誰もいないし、ヘミングウェイも無骨な佇まいだし、教科書にも載っちゃってるから真面目な印象だし、そんくらいしか言うことないし、文庫本持ってベンチで読んでたらたぶん「家で読みなさい」って言われるし
でも、どちらも本当に素晴らしいんだ。若い頃、本当に憧れていたのはどんな生活だったか。本当に嫌っていたのはどんな奴らだったか。ギャツビーだって、海に出て1人でお魚さんと格闘したかったはずだぜ
そんな凄みを全く感じさせないRUの勝ちってことにした。それと、俺たち親が大学行ってないからよく知らないことを良いことに勝手に生きて金のかかるコストジェネレーションだね、って言ったりしてた
Posted by ブクログ
主人公ニックの視点で描かれるアメリカ東部社会の表と裏。ニックの隣人ギャツビーは豪邸に客を招き毎日のようにパーティーを開いている。突然ニックはパーティに招待されギャツビーと近しい関係性を気づくがこれはギャツビーの目的のため。それはニックの親戚であるデイズィと会うこと。ギャツビーはかつてデイズィと恋をしていたが退役後オックスフォードに行くこととなり連絡しなくなるもの一途に思いを抱いていた。そんな中デイズィが近くに住んでいることを知り再会するためにニックと親しくなりついにデイズィと再会する。そんな中デイズィとギャツビーがドライブ中にある女性を轢き殺してしまう。その女性はデイズィの夫トムの不倫相手であった。轢き殺された女性の夫は犯人を探し回りギャツビーを復讐のため銃殺、そして自殺してしまう。ニックは人間関係に嫌気がさしてしまい田舎へと戻るとこで終わり。
ニックはもともとニューヨークのような煌びやかな社会に憧れを抱いていたが住んで生活して見てデイズィやトム、ジョーダンたちが冷酷な人間であることに気づき社会の裏に嫌悪感を抱いていく。ギャツビーも成金ではあるがそれはかつて愛したデイズィに会うという一途な思いのためでありニックもそれを認めているためあいつらとは違うと言っているのが印象的。
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