絶叫城殺人事件

絶叫城殺人事件

小説・文芸
781円 (税込)

3pt

「NIGHT PROWLER(夜、うろつく者)」と記された小さな紙片を、口の中に押し込まれ、次々と殺害される若い女。残酷な無差別殺人事件の陰には、カルトなホラー・ゲームに登場するヴァーチャルな怪物が――。暗鬱の「絶叫城」に展開する表題作ほか、「黒鳥亭」「壺中庵」「月宮殿」「雪華楼」「紅雨荘」と、底知れぬ恐怖を孕んで闇に聳える六つの迷宮の謎に、火村とアリスのコンビが挑む。

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絶叫城殺人事件 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「─殺人事件」「建物」「夜」を共通のテーマとした短編6編。
    全体に暗鬱とした空気が漂う一冊。
    すべて違うタイプの作品になっている。

    『黒鳥亭殺人事件』
    あとがきに「ショパンを流しながら書いた」とあったけど、その言葉通り演出がとても美しくて、静かな余韻が残る作品。
    すべての短編の中でもかなり好きな作品。

    火村とアリスの同級生・天農が住む、外壁がすべて黒一色に塗られた館で起こる不可解な事件。
    なかなか寝付けない天農の5歳の娘・真樹ちゃんの相手をするアリスが優しく、2人のやりとりがなんとも微笑ましい。
    天農が火村に語る事件の概要と、絵本やゲームを楽しむ真樹ちゃんとアリスのシーンとが交互に繰り返される。
    暗闇の事件〈黒〉と、純真無垢な真樹ちゃん〈白〉の対比の演出が見事で素晴らしかった。
    その後を色々と想像してしまう作品。

    『絶叫城殺人事件』
    ゲームになぞらえた、残酷な無差別殺人。
    その犯人は一体誰なのか…。
    通り魔事件と思われる犯人を火村はどう突き止めたのか。
    いつもは温厚なアリスが、ラストで珍しく熱く語るシーンが印象に残った。
    ゲームなどのヴァーチャルな世界が若者に悪影響を与える、という評論家たちの見方に対する皮肉めいたものを感じる。
    この作品も読後に色々と考えてしまった。

    夜と館と殺人事件、この相性の良さを改めて感じさせてくれる短編集だった。

    0
    2026年01月14日

    Posted by ブクログ

    短編集。
    どれが一番面白いか決めれないほど全部面白かった。

    ただ建物の構造をイメージするのが難しい建物があってちょっと混乱した。
    後味悪めの話ばかりだけど、そこがまたよかった。

    0
    2023年08月31日

    Posted by ブクログ

    しっかりとした魅力的な土台を作ってからストンと結末に落とされるので、もう少し味わいたかったという話ばかりだった。
    そういう意味では著者は短編に向いていない。
    表題作はそれなりのページ数もあって一番良い出来であり良かった。
    トリックではなく知識があればパッと分かってしまうものもあり。

    0
    2026年09月16日

    Posted by ブクログ

    作家アリスシリーズの短編集。2016年1月から放映されていたドラマの第1話原作らしい(帯に書いていた)
    あとがきによると、〇〇殺人事件×館×夜に起こる事件縛りの短編集。
    個人的にはアリスと火村や森下刑事や片桐さんなど好きなキャラがたくさん出ていて良

    好きなお話は「月宮殿殺人事件」で、好きなタイトルは「雪華楼殺人事件」
    全体的にラストが悲しい感じになるのは現代国内ミステリならではかな。
    「黒鳥亭」なんかはなんとも……つらいだろ……。
    「絶叫城」はゲーム好きにはなかなか楽しめる感じ。ホラゲー好きなら一読の価値あり。ゲーム画面を→

    文章化したらこんな感じになるのかーと面白く読んだ。

    あと、建築コンサルタントの竹島清氏の解説が良い。これが読めるの、贅沢じゃない?(笑)
    有栖川有栖氏はあとがきが豊富なのもいいよねー。著者のあとがき好きとしては嬉しい。

    0
    2025年03月11日

    Posted by ブクログ

    有栖川有栖さん読むの2作品目です。
    殺人事件を題材に6篇の短編集ですがどれも大変おもしろい作品でした。特に本のタイトルにもなっている「絶叫城殺人事件」は最後は虚しいですが非常に良かった。有栖川有栖さんに嵌ってしまいました3作目を読む気満々です。

    0
    2023年01月16日

    Posted by ブクログ

    短編でこんなに凝縮されたミステリーが楽しめるなんて、タイトルに劣らない内容でした。やっぱり著者、有栖川有栖の文学的な表現がとても好き。

    0
    2022年08月22日

    Posted by ブクログ

    6編の短編集。

    黒鳥亭殺人事件では、二人の大学時代の友人とその子供が登場。
    娘さんが可愛くて、アリスとの会話では癒された。
    だけど事件の真相には何とも残酷な現実が…
    彼らはあの後どうしたのか気になる。

    表題の絶叫城殺人事件も面白かった。
    ゲームをモチーフにした連続殺人事件はなかなか手がかりも少なくどうやって犯人を見つけ出すのかと思っていたら…
    あんなヒントとも言えない事実から犯人を見つけ出したのは驚き。
    ただ、あの結末には虚しい気持ちも。
    世間の評論家への皮肉がきいた終わり方だった。

    0
    2022年05月21日

    Posted by ブクログ

    様々な建物やお城を舞台にした事件。題名からどんな事件が起こるのかを想像し、わくわくしながら読み進めました。
    個人的には映像化された際の人物に当てはめてスラスラ読めました(ドラマの内容は知らずです)

    0
    2021年08月04日

    Posted by ブクログ

    何度目かの再読。作家アリスシリーズ短編集。今作は陰惨というか憂鬱というかそういう負の感情に支配された話が多い。一番面白かったのはやはり表題作でもある「絶叫城殺人事件」。犯人の意外さもさることながら動機の点については作家アリスシリーズでは珍しい部類ではないだろうか。

    0
    2021年07月04日

    Posted by ブクログ

    作家アリスシリーズ、短編集。基本的に短編は嫌いだが、これは全体的にどれも高評価で甲乙つけがたい…。良かった点は「黒鳥亭」のアリスと少女のやり取り。「月宮殿」のタイトルの意外性+幻想的な建築美。「雪華楼」の犯行?の意外性。表題作の「絶叫城」はドラマ化もされました。大分前に観ましたが犯人などの細かい点は忘れ、初読のように楽しめました!連続殺人のあの結末にはなんとも言えない悲しい気持ちになりました…。星四つ半。

    0
    2021年01月25日

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