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Posted by ブクログ
中学時代に北杜夫氏の本と出会い、高校時代に筒井康隆氏の本と出会ってしまった。
荒唐無稽でナンセンスなお二人の本に青春の苦悩がバカバカしく思えるゆとりをいただいた。お二人には感謝しかない。
久しぶりの航海記。
精神科医の北杜夫氏が漁業調査船に船医として乗り込んで、5ヶ月の回遊する。不純な?動機で。
読んでみると、いまでは考えられないほどぶっ飛んでいる。今書いたら、大炎上のことだらけ。このユーモアが許された時代にはその時代なりのよさがあった。
「アフリカ沖にマグロを追う」では、うんざりするほでトロを食べ、
「ドイツでは神妙に」トーマス・マンを味わいにいく。
あとがきにあった。
「私はこの本の中で、大切なこと、カンジンなことはすべて省略し、くだらぬこと、取るにたらぬこと、書いても書かなくても変わりがないが書かない方がいくらかマシなことだけを書くことにした。」
突き抜けている解放感にすっきり気分。
Posted by ブクログ
北杜夫先生の旅行記です
何十年かぶりの再読
私には「先生」とういう呼称を付ける作家さんが二人いて、それは北杜夫先生と星新一先生なのだが、あらためて考えてみると、この「先生」には教師とか師匠という意味が無意識に込められていたのだと思われる
孔子先生とかと同じ使い方だ
ようするに人生の師ということだ
では北杜夫先生は何を教えてくれたのか?
それは「自由」とは何か?ということだったと思う
北杜夫先生の旅行記はどこまで本当か嘘かよく分からないところがある
童話もそうだ
いや童話は基本嘘の物語なのだが
本当の先に嘘があって
嘘の先に本当がある
そんな本当とも嘘とも分からない物語で気付くのは、想像力の翼を拡げることで人はどこまでも行けるということ
ちっぽけな自尊心やクソみたいな偏見から自由になることで、肌の色や信じる神様が違うこと、お金を持っているとか持っていないとかが大した違いじゃないってことに気付くこと
自由であるってことは相手の自由を尊重すること
自由であることで隣人を愛せるようになること
可能性はいつだって無限大であること
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