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Posted by ブクログ
もう何度目かはわからないが、ひさしぶりに読んだ。私の大好きな小説のうちのひとつ。ブラバンのこと、親との関係、クラスの雰囲気、どれをとっても自分の中学時代を蘇らせてくれた。特に私が好きなのは、演奏中の描写である。音楽は、イメージである。ここでは、音楽を聴くと思い浮かぶ情景そのまま言葉にしてくれている。一度も聞いたことのない音楽の情景が浮かび、そして、実際に音楽をきいてみたときの感動たるや。大会での緊張感や、部活仲間との関係など、すべての場面が私の中の甘酸っぱい思い出と呼応するのだ。そして何より私が関心したのはいじめについての描写である。私自身が救われたような気持ちがするのだ。
Posted by ブクログ
小学校の頃に友達と折り合いの悪かった克久は、中学に入った途端、先輩の勢いから吹奏楽部に入部してしまう。吹奏楽部ではパーカス(打楽器)を担当し、同級生の女子たちと奮闘しているうちに、折り合いの悪かった友達との関係も変わっていく…。
今年のテーマである、楽器が出てくる本蒐集の一環。続編らしきものも見つけたので購入済みである。
克久というすぐに自分の殻に閉じこもってしまうキャラクターの少年を主人公に据えているのは、なかなか珍しいのではないか。周りには誰にでも快活に挨拶をする同級生のトランペット女子、天性のリズム感のある小柄の少女に加え、美貌で中学生など相手にできないという先輩など、魅力的なキャラクターを散りばめているのだが、少々出し過ぎなのではないかと思われる。
実際に、誰が誰なのかわからなくなっていくしね。
作者は吹奏楽部出身であろうことはよく分かるし、おそらくパーカッションだったのであろう。某アニメの始まりもそうだったが「銀賞で残念」などというのは、経験者にはあたり前のことなのだろうが、こういうものは少し説明はほしいところだ。
一方で、他のパートの描写は知らないからか、かなりいい加減だ。また、この手の創作で難しいところなのかもしれないが、せっかく学校に通っているにも関わらず、登校と放課後だけというのはもったいないと思うんだよねえ。
家庭事情も、面白くなりそうなところでぼやかされたままとなるので、全体に締まりのないところが気にはなった。
時間の経過も突然数ヶ月進んだりという部分があり、どんどん読み進めていくと言う作品ではない。のんびりとそういうこともあるんだね、というように読むのが楽しい作品だ。
ところで、タイトルにもある「うさぎ」の部分や『シバの女王』の演奏時の曲の説明など、妙に1980年代のおしゃれ小説っぽい、意味がありげでなさそうな描写はどうなんだろうね。みなさんは読み飛ばしてる?
(楽器が出てくるので甘め採点)
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小説・文芸
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