飢餓海峡(上)

飢餓海峡(上)

990円 (税込)

4pt

樽見京一郎は京都の僻村に生まれた。父と早く死に別れて母と二人、貧困のどん底であえぎながら必死で這い上がってきた男だ。その彼が、食品会社の社長となり、教育委員まで務める社会的名士に成り上がるためには、いくつかの残虐な殺人を犯さねばならなかった……。そして、功なり名を遂げたとき、殺人犯犬飼多吉の時代に馴染んだ酌婦、杉戸八重との運命的な出会いが待っていた……。

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飢餓海峡 のシリーズ作品

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 飢餓海峡(上)
    990円 (税込)
    樽見京一郎は京都の僻村に生まれた。父と早く死に別れて母と二人、貧困のどん底であえぎながら必死で這い上がってきた男だ。その彼が、食品会社の社長となり、教育委員まで務める社会的名士に成り上がるためには、いくつかの残虐な殺人を犯さねばならなかった……。そして、功なり名を遂げたとき、殺人犯犬飼多吉の時代に馴染んだ酌婦、杉戸八重との運命的な出会いが待っていた……。
  • 飢餓海峡(下)
    990円 (税込)
    波濤荒れ狂う荒涼とした海峡で発生した殺人事件を執拗に追い続けた、函館署の弓坂吉太郎。そして十年の後、杉戸八重殺人犯の捜索にあたることになった舞鶴東署の味村時雄。両刑事の執念が実を結んだ時、謎の人物、犬飼多吉こと樽見京一郎の実像が浮かび上がる……。青函連絡洞爺丸沈没の海難事故に想を得て、雄大な構想で人間の宿命を描き切った長編ミステリー小説。

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飢餓海峡(上) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    時代は戦後間もない昭和29年。舞台は「もはや戦後ではない」の言葉には程遠い、荒涼たる北海道・函館。実際に起こった青函連絡船 洞爺丸沈没の海難事故に想を得て描く、上下巻合わせて1000ページの壮大なミステリー。

    今や立志伝中の人物となった主人公の完全犯罪を老練な刑事が足を使った執念の捜査で切り崩して

    0
    2016年10月18日

    Posted by ブクログ

    日本の戦後、昭和二十年代を舞台にした傑作ミステリーの上巻。青森の下北半島で酌婦を生業としていた杉戸八重は客の犬飼多吉と出会い、犬飼から大金を渡される。大金を手にした八重は借金を完済し、上京するのだが…

    上巻では杉戸八重を中心に物語が展開し、犬飼多吉を始めとする男たちがミステリーを紡ぎ出していく。昭

    0
    2015年06月23日

    Posted by ブクログ

    水上勉作の社会派推理小説。
    尤も犯人当てタイプではなく、北海道や東北の貧しい村に生まれた男女と、彼らが貧困から逃れられない仕組みを描いていると思われる。
    詳しくは下巻で。

    0
    2025年04月09日

    Posted by ブクログ

    1954年9月26日に起きた洞爺丸沈没事故と同日の岩内の大火を結びつけた雄大な社会派推理小説。しかし、推理には重きを置かず、主人公とヒロインの人物描写に紙幅を割く。やがて浮かび上がる壮絶な過去。津軽海峡は、まさしく飢餓の海峡だった。

    0
    2023年08月28日

    Posted by ブクログ

    映画が気に入った流れで原作も、ということで比較しながら楽しめた。台風が引き起こした大火と旅客船転覆を元に戦後の混乱と貧困を組み合わせてこれを創作したひらめきがすばらしい。更にこの小説からあの映画が作られたのもすごいと思うし、それぞれ違った良さがある。八重さんは原作の方が怜悧な人で映画のように極端に一

    0
    2023年05月07日

    Posted by ブクログ

    中身もいいんですが、水上さんの文体が好きですね~。短いセンテンスが続く感じがフィットします。たぶん、今時ではないのでしょうが・・・

    0
    2012年10月15日

    Posted by ブクログ

    戦前から戦後にかけて、この本に書かれたように日本は貧しかったのだろう。貧しさから罪を犯す、貧しさから身を売る。生きるために必死だった時代を思い、やり切れなさを感じる。

    0
    2025年05月17日

    Posted by ブクログ

    古い作品なのでかなりまどろっこしい。
    えっ?!その程度の証拠で逮捕しちゃうの?と今から考えるとかなり杜撰。冤罪もかなりあっただろうなと想像できる。
    登場人物の心情表現が多く、地理的な説明も多いため、無駄と思える部分に耐えられれば楽しめる

    0
    2017年02月13日

    Posted by ブクログ

    水上作品はわりと好きでだいぶ前に読んだ作品ですが‥
    上下巻。名作ですね。
    水上作品では女性の描写がいつも印象に残るな~と思います

    0
    2010年02月07日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     昭和22年9月20日、青函連絡船「層雲丸」は颱風の影響を受けて転覆。854名の乗員乗客のうち半数が死亡する大惨事となった。対策本部がある函館警察署の弓坂吉太郎警部補は、乗客名簿に該当しない男性2名の遺体があることに注目する……。
     同日の朝、函館から20㎞ほど離れた岩幌町にて全町の⅔が焼失する大火

    0
    2024年07月12日

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