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Posted by ブクログ
大衆小説を扱っている色々な雑誌に掲載された短編を集めたものです
内容がすばらしいです。特に文章が巧妙だったり、ストーリーに意外性があったりする訳ではありませんが、非常に好意の持てるキャラクターと人間味あふれるストーリーに惹かれます。「惹き付けられる」といった強い感じではなく、ふわふわと、「あぁ、うまそうな匂いだなー」みたいな(解かりにくいかなあ...)
実際の世の中に、この本の中に出てくるような人はそういないとは思いますが、別に作者は楽観的な、または安易な考えからそのような人物を登場させたのではなく、そこに彼の希望やメッセージを託したものだと、僕は思いました
Posted by ブクログ
山本周五郎の短篇小説集『町奉行日記名』を読みました。
ここのところ、山本周五郎の作品が続いています。
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着任から解任まで一度も奉行所に出仕せずに、奇抜な方法で藩の汚職政治を摘発してゆく町奉行の活躍ぶりを描いた痛快作『町奉行日記』。
藩中での失敗事をなんでも〈わたくし〉のせいにして、自己の人間的成長をはかる『わたくしです物語』。
娘婿の過誤をわが身に負ってあの世に逝く父親の愛情を捉えた短篇小説の絶品『寒橋』。
ほかに『金五十両』『落ち梅記』『法師川八景』など全10篇を収録。
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1940年(昭和15年)から1960年(昭和35年)に発表された作品10篇が収録されています。
■土佐の国柱
■晩秋
■金五十両
■落ち梅記
■寒橋
■わたくしです物語
■修業綺譚
■法師川八景
■町奉行日記
■霜柱
■解説 木村久邇典
『晩秋』と『落ち梅記』、『寒橋』の3篇は再読、残りの7篇は初めて読みました… その10篇の中でイチバン好きなのは『晩秋』ですね、、、
自刃した父の恨みを果たすため、冷酷な奸臣と言われた老臣・進藤主計を狙う娘・都留の葛藤が描かれており、クライマックスにおける二人の縁側での対決が清々しいんですよねー このような事態で為政者は、どのように振る舞うべきか… 政治家の皆さんの見本にしてほしいですね。
自らの命を賭けて反対勢力の一味を集めて謀反を図ることにより、反対勢力の一掃を謀る老職・高閑斧兵衛を描いた『土佐の国柱』と冤罪と知りつつ藩政を立て直すために黙って罪をかぶるという忠義に殉じた武士・金之助を描いた『落ち梅記』も、『晩秋』と同じく、己を犠牲にして侍としての筋を通す厳しく美しい物語… このジャンルは感動しちゃいますね。
行きずりの武士に託された50両を届けることにより報酬だけでなく、人間同士の信頼を知ることになる『金五十両』と、娘婿の過ちを義父が背負ってあの世に逝くことで夫婦が救われる『寒橋』の市井ものもイイ味があり、印象に残りました。
痛快なこっけい物の『わたくしです物語』と風刺性の濃いこっけい物の『修業綺譚』は、落語を観ているような雰囲気で愉しめましたね。
やくざな相手に対し徹底した軟派政策により解決を図る町奉行の活躍を描いた『町奉行日記』も痛快で心地良い読後感が味わえました、、、
好みの作品が多く収録されていたのでトータルで満足度の高い一冊でしたね… 山本周五郎の作品は、読み始めると、やめられないとまらない魅力がありますねー 次も読んでみようと思います。
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