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海辺の高校で、同級生として二人は出会う。周囲と溶け合わずイラストレーターの叔父だけに心を許している村田みのり。絵を描くのが好きな木島悟は、美術の授業でデッサンして以来、気がつくとみのりの表情を追っている。友情でもなく恋愛でもない、名づけようのない強く真直ぐな想いが、二人の間に生まれて――。16歳というもどかしく切ない季節を、波音が浚ってゆく。青春小説の傑作。
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Posted by ブクログ
はじめて読んだ時は感動と興奮でいてもたってもいられず、事あるごとに何度も何度も読み返し、毎回登場人物の誰かに共感し、毎回違う感動を得る。 自分の中のベスト3に必ず入る名作です。
自分をうまく表現するのが下手で、まわりとケンカばかりしてしまうが、絵を見る才能はある女の子と、離婚した画家の父親の幻にとらわれつつも、自分なりの絵のスタイルを見つけようと模索している男の子のラブストーリー。 ストーリーオムニバス(そんな言葉があるのかはわからないが)形式。 この本を読んでイメ...続きを読むージされる言葉は「透明感」。ラブストーリーと言ってしまうにはちょっと語弊がありそうなほど、どちらもピュアで、懐かしさと切なさが入り混じったようななんともいえない後味をのこす物語。 何かにつまずいたり、自分を見失っているような時に読むと元気になれるかもしれない。
この人の本は本当に読みやすい。 絵を書くことへの無意識のこだわりと、サッカー部で青春している木島のギャップがすてき。
高校生のときにこの本に出会えてよかった。あのころの自分にすごくマッチする。あの年頃特有の痛々しさ。みのりの不器用さが苦しみが痛いほどわかる。これからも度々読んでいきたいです。私にとって大切な本。
大好きな本です。佐藤さんの作品はこれが初めてだったけど、すっかり惚れ込んだ。学生の痛みをよくこんなにも描けるものだ。ベタなラブコメでもどろどろの愛憎劇でもない、陳腐でもないただの青春。高校生っていいなあと思う。墓に入れてほしいくらい、人生で最も大切な本。一冊だけ選べといわれたら間違いなくこれを選ぶ。...続きを読む私のエバーグリーンです。
痛くて切なくて頑なで…こんな物語に若い頃出会いたかった! 木島悟と村田みのりの心情が、小説というキャンバスの中に広がって見えた。 「りんごの顔」 小学五年生の木島悟はろくでなしの父親、テッセイの暮らすアパートで一晩を過ごすことになる… 悟の意地らしさに思わずうるっときた。夢の中でりんごが「顔を...続きを読む描け」と迫る。怖くて泣き出す悟の代わりにりんごの顔を描くテッセイ。この夜の父の後ろ姿を悟は決して忘れないだろう。 「黄色い目の魚」 みのりちゃん、魚は動物じゃないのよ… 家でも学校でも嫌われる村田みのりは、イラストレーターの叔父、木幡通のアトリエに入り浸る。 テンポが良くさくさく読める。 中学生になり、知り合ったみのりと美和子。 みのりを『サンカク』三角の目をした魚のサザナミヤッコに、美和子を『オサシミ』マヌケなアワビに例えて、女子二人の関係が描かれていく。 最後はホロリとさせられた。 「からっぽのバスタブ」 高校で同級生になった村田みのりと木島悟。絵の上手い悟と絵(を見ること)が好きなみのり。敏感で傷つきやすい"思春期"の表現がとても上手い。 後ろの扉は閉ざされて前の扉には手が届かない。暗い廊下のような場所で私はぼんやり佇んでいる。 前に歩いて行けるだろうか。 次の扉を開けるだろうか。 「サブ・キーパー」 木島悟は母と妹と、葉山のおじいちゃんの家で暮らし始めた。おじいちゃんがいいなぁ! 「彼のモチーフ」 「ファザー・コンプレックス」 「オセロ・ゲーム」 「七里ヶ浜」 サッカー部のこと、家族のこと、好きの気持ちとジェラシー、大人に少しずつ近づく悟とみのり。二人の心の機微が繊細に描かれていた。 「りんごの顔」と表題作「黄色い目の魚」が特に良かった。 後半は少し長めに感じられた。 悟が描いたみのりの水彩画を見てみたい!著者は「心の空洞」「居場所」「大切なもの」を上手く文に落とし込んでいると思う。 過ぎ去った遠い日々が寄せる波のように現れては消えていき、海の音がいつまでも心に残った。
高校生のときに読んで甘酸っぱい気持ちになった思い出があった作品。 10年ぶりくらいに読んでみて、全然違う印象でした。甘酸っぱい気持ちは変わらず、でも高校生の頃のほうがすらすら読めていたかも。 今は通ちゃんや似鳥ちゃんなど、大人側の気持ちにも共感したりどう思ってるのか考えちゃうようになりました。 ...続きを読む 絵の描写が多く、たくさん想像しながら楽しめます。
全部が繋がってた 最初のはちょっと:::って思ってたけど 最後まで読むと、納得 これも絵の話 よかった
う〜ん、やっぱりワタシは この作家の作品は好きだなぁ♪ 瑞々しくて甘酸っぱくて切なくて懸命で不器用な二人の16歳の 気が付けば愛だった過程が描かれて行く。二人が近づくきっかけは絵だけど片や絵を描くことに片や絵を観ることに惹かれているだけのこと。そんな二人が それぞれの悩みや葛藤や挫折体験などを経てハ...続きを読むートウォームなゴールへ 笑。
青春小説は嫌いだ。正確には青春小説に出てくる「登場人物」が嫌いだ。 彼らは自分勝手で思い上がっていて中途半端で性に飢えている。 恥ずかしい過去の自分と重なってしまう。だから嫌い。 タイトルに惹かれて手にとった本作。 読みはじめて気づいた。青春じゃないか。 読むのをやめようかどうしようか、そう迷って...続きを読むいるうちに、迷っていることも忘れ読み終えてしまった。 あろうことか余韻に浸りながら。 確かに青春濃度はかなり高く、そういった意味では間違いなく青春小説なのだが、登場する人物は決して「登場人物」ではなく、木島悟と村田みのりという二人の人間なのだ。 彼らは真っ暗な道をか細い懐中電灯(よく電池切れになる)の光を頼りに進むしかないあの不安と闘いつつ、時に逃げ時に真正面からぶつかっていく。 陳腐な表現ばかりになってしまうが、懸命に生きている。 何かある度すぐ死んだほうがマシというくせに、ちゃんと生きている。 ともすれば自分なんかよりもずっと。 なんだよ、青春小説はうんたらかんたら言って、汚い自分から逃げていたのはぼくのほうじゃないか。 このままではぼくは死んだ魚の目になってしまう。 願わくば黄色くありたい。
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黄色い目の魚
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佐藤多佳子
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