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Posted by ブクログ
娘の思いやり
翻訳の仕事をしている柊子、12年前に離婚した元夫亮介から思いもよらぬ電話がかかってくる。
ロンドンに赴任が決まったが娘の美羽はあと半年で高校を卒業する。高校を卒業するまで娘を預かってもらえないか?との事。
12年前に別れて以来娘には一度も逢っていない。娘の気持ちを優先して決めると伝える。3人で逢って話そうという事になり、高層ビル最上階のティーラウンジで逢う。話が終わり柊子と美羽はエレベーターに乗って下の階へ向かう途中エレベーターが止まる。暫くして動き出したがゆっくりではなく明らかに落ちている速さで下がる。お互い頭をぶつけて意識を失い、目がさめると柊子と美羽は入れ替わっていた。
それからお互いの人生をどう歩んでいくか相談しながら最後の結末でたどり着く。
面白かった。面白かったけど……やはりどうしても東野さんの「秘密」と比較してしまう。中身が入れ替わった母娘、このまま元に戻らなかったらどうしようかと悩む。
仕方なしにお互いの人間関係、今までの人生を少しずつ自分の中に取り入れて歩んでいく。17歳と47歳、入れ替わったらどうなるんだろう。最初は興味本位で楽しいかもしれない。しかしその後の事を考えると……
最後の別れ際、娘の言葉にならない言葉がひどく感動しました。
Posted by ブクログ
”人が入れ替わる” と聞いて、まず最初に頭に浮かんでくるのは大林宣彦監督の【転校生】
原作は山中恒さんのの児童文学『おれがあいつであいつがおれで』
【今夜は心だけ抱いて】を読み始めてすぐに浮かんできたのが東野圭吾さんの【秘密】
考えてみると、人が入れ替わる 小説や映画って結構あるもんだ。
浅生修子47歳。フリーの翻訳家。
12年前、当時5歳の娘を元夫のもとに残して離婚。
真丘美羽17歳。柊子の娘。
父のロンドン赴任に同行せず、日本での暮らしを望む。
父の提案で12年ぶりに一緒に暮らすことになった母娘。
その話し合いの席でエレベーター落下事故に遭遇しお互いの頭を強くぶつける。
その後、病院のベッドで目を覚ました二人は入れ替わっていた。
柊子と美羽、それぞれの視点から交互に語られる。
入れ替わって以降は、柊子の語ることは美羽としてで、美羽が語るのは柊子としてで…
47歳が語る17歳、17歳が語る47歳…
「こうなった以上、互いに今の状況を楽しもう!」そんな二人の潔さで、どんどん違和感がなくなり…
特に美羽の語る柊子は、すっかり47歳になりきっていて…
一瞬、これ誰だっけ?と思ったり(笑)
ラストはちょっと意外な展開ですが…
途中からはラストの展開が気になり、一気読み。
Posted by ブクログ
エレベーターでの衝突により、心が入れ替わってしまった母娘。13年も前に別れたきりの二人が、そんな奇妙な体験にあい、自分達の今を振り返る。47歳になってしまった17歳の美羽と、娘である美羽になってしまった柊子。二人は入れ替わってしまった事で目線が少しづつ変化してゆく。良くあるファンタジー小説だが、ラストが良くあるではなかったところが良かった。少々分が悪いのでは?と感じる部分もあったが、さっぱりと読める。どちらかというと柊子の方に偏っていたので(仕方ないが)、お得な人生ではないか、倍楽しむつもりか?と唸ってしまう。これほど全てに丸く収まってしまうのは、ちょっとやり過ぎ感もあった。
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