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Posted by ブクログ
二組のカップルが、まぁ「火遊び」を発端に
互いのパートナーを入れ替えて交際するように。
その四人それぞれの視点から描かれる「連作小説」。
正直な読後感は...「しょうもないなぁ...」(^ ^;
登場人物それぞれに、考えがあり生活があり、
そしてもちろん悩みもあり。
四人全員が、どこにでもいそうなリアルな若者で、
それなりに魅力的だし、それなりにずるかったり。
作者が生まれ育った小田原という土地柄と、
老人介護という、ある意味特殊な職場という設定が、
物語を立体的に彩り、魅力的にしている。
この土地で、この人々に囲まれていなければ、
これほど魅力的な作品には仕上がらなかっただろう。
結局は「二組のカップルが別れ」、
「二組の新しいカップルが生まれた」わけだが、
分かれた方の男女もそれぞれに接点がある。
本当なら「うらんでもいい」はずの相手にも、
そこまで憎めないでいる姿も妙にリアルだ。
登場人物それぞれの家族や友人も魅力的。
脇役の人生もきちんと描かれていて、隙がない。
無理に「魅力的な人を描こう」とかしてない分、
それがリアルですんなり物語に入り込める。
誰も「悪人」「悪役」として登場しない。
それでも事件が起きたり、恋人と別れたり、
無意識に人を傷つけたり、相手を困らせたり...
男と女なんて、しょうもないなぁ...
恋愛なんて、しょうもないなぁ...
人間って、ホントしょうもないなぁ...
と思いつつ、ついニヤニヤしながら
登場人物の一挙手一投足を見守ってしまう。
そんな小説です(^ ^
Posted by ブクログ
介護職の4人の恋愛(四角関係!)をめぐる物語というあらすじに興味をもって読んでみた。考えてみれば……というか考えてみるまでもなく介護職も恋愛しているんだろうけど、なかなかそういう小説ってないんじゃないだろうか。
この著者の小説を読むのは『明日の食卓』に続き2作目。『明日の食卓』は児童虐待というテーマに関心を引かれはするけど、話の筋や構成としてはあんまりわからずという読後感だったんだけど、この本はけっこう面白く読み終えた。
いまつきあっている朝子と正人、そして梓と卓也。それぞれがもともとは朝子と卓也、梓と正人というカップルだったという。それがなんじゃらかんじゃらあって、いまのようになって、章ごとにそれぞれの立場から綴られる。全6章のうち、女性2人が2章ずつ、男性は1章ずつ。この比率は恋愛や生き方のあざやかさによる比率といえるかも。
女性たちがカレシとの関係もこなしつつそれ以外の生活も送っているのに対し、男性2人は何だか気持ちがはっきりしない。結局男性にとってカノジョって趣味のマンガや好きなスポーツと同じ程度のモノでしかないのかなって最近思っているんだけど、正人も卓也もそこまで不実とはいわないけど、恋愛やカノジョに対する引いた感じがある。そしてそれが現代のリアルでもある気がする。
一方で、男性2人が何ともやさしい。はっきりしない卓也も、知的障害のある兄をいとおしむ正人も。そういう恋愛以外のことに対する彼らのやさしさが彼らの魅力に思える。
そして、自分としては卓也はちょっと正人を慕いつつ恋してる気がする場面(二人で寿司屋に行った思い出)があるんだけど、そんなことにドキリとした。
おつき合いって好きだからしているとは限らず、押し切られたりなりゆきでそうなってることもままあるだろう。だから恋愛至上じゃないわけで、小説ってわりと恋愛至上で筋が進むものが多いので、こういう一歩引きながらつき合っている小説はリアルで新鮮でわりとほのぼのしてていいもんだ。
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