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城下町、小田原。介護施設の同僚だった朝子と正人、梓と卓也は恋人同士。けれど以前はお互いの相手と付き合っていた。新しい恋にとまどい、別れの傷跡に心疼かせ、過去の罪に苦しみながらも、少しずつ前を向いて歩き始める二組の恋人たちを季節の移ろいと共にみずみずしく描く。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
『男女4人介護老人福祉施設恋愛物語 in 小田原』 なんだろう、この感覚… 同じ職場で働く男女4人の、気付いたら略奪愛!の物語なのに、暗さや嫌らしさがない。小田原を舞台に、心に引っかかるものを感じながらも、何となく過ぎゆく4人の日々を描く。もどかしさ満載!
小田原市を舞台にした男女4人の群像劇。懐かしさもあるが、朝子と卓也の心情に感情移入しまくり(切ない)、正人のターンでホロリと涙する。介護現場あるあるもリアルで興味深い(ちょっと修正が必要な箇所もなくはないが...)。この文体は安定感が抜群です!
老人福祉施設の元同僚で浮気の後振られた側同士も交際を始めた複雑な四人のスターウォーズや象のウメ子等すぐ側の魅力に彩られた日々が心地好い。お年寄りの話を聞いて素直に楽しいと思う朝子が眩しい。知的障害を抱える兄や同僚と妹の交際等も寄り添ってくれた。友達の不倫相手の離婚を共に喜んで見せる梓にモヤモヤした。
二組のカップルが、まぁ「火遊び」を発端に 互いのパートナーを入れ替えて交際するように。 その四人それぞれの視点から描かれる「連作小説」。 正直な読後感は...「しょうもないなぁ...」(^ ^; 登場人物それぞれに、考えがあり生活があり、 そしてもちろん悩みもあり。 四人全員が、どこにでもいそう...続きを読むなリアルな若者で、 それなりに魅力的だし、それなりにずるかったり。 作者が生まれ育った小田原という土地柄と、 老人介護という、ある意味特殊な職場という設定が、 物語を立体的に彩り、魅力的にしている。 この土地で、この人々に囲まれていなければ、 これほど魅力的な作品には仕上がらなかっただろう。 結局は「二組のカップルが別れ」、 「二組の新しいカップルが生まれた」わけだが、 分かれた方の男女もそれぞれに接点がある。 本当なら「うらんでもいい」はずの相手にも、 そこまで憎めないでいる姿も妙にリアルだ。 登場人物それぞれの家族や友人も魅力的。 脇役の人生もきちんと描かれていて、隙がない。 無理に「魅力的な人を描こう」とかしてない分、 それがリアルですんなり物語に入り込める。 誰も「悪人」「悪役」として登場しない。 それでも事件が起きたり、恋人と別れたり、 無意識に人を傷つけたり、相手を困らせたり... 男と女なんて、しょうもないなぁ... 恋愛なんて、しょうもないなぁ... 人間って、ホントしょうもないなぁ... と思いつつ、ついニヤニヤしながら 登場人物の一挙手一投足を見守ってしまう。 そんな小説です(^ ^
神奈川県の小田原在住の2組の恋人同士のお話です。恋愛小説としても、介護の仕事や小田原のコミュニティーを舞台にした物語としても読める秀作です。4人が日常を送りながらも、互いの恋人の存在が時折思い出されたりする心の襞が丁寧に描かれていて読む側としても丁寧に読みたくなる一冊でした。男性、女性共に楽しめる作...続きを読む品だと思います。
結果的に恋人を取られた片割れ同士がくっついてしまう話。四人の男女の心の動きが良く描かれていた。この間読んだエッセイは好きになれなかったけど、とても面白かった。結局入れ替わって良かったという不思議な小説だな。略奪された経験者としては複雑だが。 地域の福祉のお仕事小説としても機能しております。
とても心にじんわりとくる作品だった。設定のわりにビックリするくらいドロドロしていないのが印象的。それぞれの心情を丁寧に描いていて良かった。個人的には卓也が良かったかな
小田原を舞台に付き合う相手が入れ替わった2組のカップルの物語。あり得なさそうなプロットはいい思い付きだがストーリーが平板でうねりがない。
介護職の4人の恋愛(四角関係!)をめぐる物語というあらすじに興味をもって読んでみた。考えてみれば……というか考えてみるまでもなく介護職も恋愛しているんだろうけど、なかなかそういう小説ってないんじゃないだろうか。 この著者の小説を読むのは『明日の食卓』に続き2作目。『明日の食卓』は児童虐待というテーマ...続きを読むに関心を引かれはするけど、話の筋や構成としてはあんまりわからずという読後感だったんだけど、この本はけっこう面白く読み終えた。 いまつきあっている朝子と正人、そして梓と卓也。それぞれがもともとは朝子と卓也、梓と正人というカップルだったという。それがなんじゃらかんじゃらあって、いまのようになって、章ごとにそれぞれの立場から綴られる。全6章のうち、女性2人が2章ずつ、男性は1章ずつ。この比率は恋愛や生き方のあざやかさによる比率といえるかも。 女性たちがカレシとの関係もこなしつつそれ以外の生活も送っているのに対し、男性2人は何だか気持ちがはっきりしない。結局男性にとってカノジョって趣味のマンガや好きなスポーツと同じ程度のモノでしかないのかなって最近思っているんだけど、正人も卓也もそこまで不実とはいわないけど、恋愛やカノジョに対する引いた感じがある。そしてそれが現代のリアルでもある気がする。 一方で、男性2人が何ともやさしい。はっきりしない卓也も、知的障害のある兄をいとおしむ正人も。そういう恋愛以外のことに対する彼らのやさしさが彼らの魅力に思える。 そして、自分としては卓也はちょっと正人を慕いつつ恋してる気がする場面(二人で寿司屋に行った思い出)があるんだけど、そんなことにドキリとした。 おつき合いって好きだからしているとは限らず、押し切られたりなりゆきでそうなってることもままあるだろう。だから恋愛至上じゃないわけで、小説ってわりと恋愛至上で筋が進むものが多いので、こういう一歩引きながらつき合っている小説はリアルで新鮮でわりとほのぼのしてていいもんだ。
業種が介護業界という特殊な環境なのだが、そこは特にドラマチックでなく、単純な社内恋愛の成れの果てというお話。特に可もなく不可もなく。たんたんと物語は進んでいくし読み込める。しかし、心に残った箇所があるかというと特にない。
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椰月美智子
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