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Posted by ブクログ 2017年12月18日
読み終えてみると、なるほど納得のタイトルと内容。ベースにある部分の話から、文化にまで話が派生する。思想を具体的に昇華するといえばいいのだろうか。ソシュールをベースにロラン・バルトが主にテキストや映像で展開したことの文化や生活観といった日常的な枠に反映させたものといえばいいかもしれない。芸術が、やや特...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年12月16日
言語学と心理学を繋いだ中間領域における既存研究の概説書のようなものだと思って買ったが、実際は思想書であった。予想外ではあったが、思想書だけあって掘り下げは深いし著者の熱量は感じられるしで大変面白かった。晩年の書ということで、著者の思想の総括的内容といえるのかもしれない。ソシュールの言語学を礎に言葉と...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年11月20日
[ 内容 ]
現代思想の問いは、言葉の問題に収斂する。
世界を分節し、文化を形成する「言葉」は無意識の深みで、どのように流動しているのか?
光の輝きと闇の豊饒が混交する無限の領域を探照する知的冒険の書。
[ 目次 ]
1 情念という名の言葉?ロゴスとパトス(ロゴスと言葉;属性と考えられたパトス;ロ...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
言語学の地平を開いたソシュールを読み解き、言語文化をめぐって独自の思索を展開した丸山圭三郎晩年の刺激的な一冊。「言葉・狂気・エロス―無意識の深みにうごめくもの」同様、翻訳という一種の言葉の格闘をしていて、ふっと我に返るとき、自分の無意識の領野に広がることばの宇宙を見つめ直すためにひもとく本です。新書...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
丸山圭三郎。大学2年?時のゼミ参考文献。ソシュール、言語学、記号学に関する書籍は無尽蔵に出ていますので、まずは入門書と合わせてまずはこれを読んでおくと安心。日本人でここまで掘り下げている人は少ないらしい(教授曰く)。間違いなく薦められる良書。丸山圭三郎という単語を知っていること自体が一目置かれるはず...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年12月26日
「言葉はどうやって習得されるのか」この本を読んで、改めて考えさせられた。
概念説明などはやや専門的でわかりにくいところもあるが、筆者が遭遇した電車内での子どものエピソードは実に微笑ましい。「ママ、デンシャって人間?お人形?」
こんな素朴な質問が言葉の概念の真髄を言い得ているのではないだろうか。「人...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年12月29日
『ソシュールの思想』など日本のソシュール研究のたぶん第一人者である丸山圭三郎が「言葉」と「無意識」について切り込んだもの。1987年の著作なので、ずいぶんと古いが、非常に魅力的なテーマのように思えたので読む。
だが、やや期待外れ。たとえばソシュールのアナグラムを高く評価するが、共感できない。ラカン...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年11月25日
はっきり言っていろいろ難しすぎて何を書いていいのかわからない。
一部は、凡人からすると著者は妄想に捕らわれているんじゃないかと思うくらいだった。
ロゴス(理性)とパトス(情念)の二分として、現実を捉えてきた哲学(?)の歴史とかそのへんは勉強になった。
とにかく、自分の意見がうまく言えない。著者は何...続きを読む
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