タテ社会の人間関係 単一社会の理論

タテ社会の人間関係 単一社会の理論

869円 (税込)

4pt

日本社会の人間関係は、個人主義・契約精神の根づいた欧米とは、大きな相違をみせている。「場」を強調し「ウチ」「ソト」を強く意識する日本的社会構造にはどのような条件が考えられるか。「単一社会の理論」によりその本質をとらえロングセラーを続ける。(講談社現代新書)

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タテ社会の人間関係 単一社会の理論 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月20日

    東大で名誉教授を務めた社会人類学者である中根千枝による書籍。
    1967年発行。

    日本の社会的構造を他国のそれと比較する形で分析し、その特徴を解明することが本書の主題とされている。

    本書における筆者の主張をまとめると、下記の3つである。

    ①日本社会における集団意識では「場」が優先される

    ② 日...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月12日

    本書は1967年に初版が出されたものではあるが、現代社会の会社の中に、そして政治を動かす政党、官僚組織にも概ね当てはまる内容である。少なくとも私が所属する会社も一般的には社員規模数万人の大企業と言われ、本社組織だけでも1000人以上が働く会社であり、本書の言うタテの構造が全く当てはまっている。今日も...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月02日

    1967年2月に初版が発行されているが、小生が大学1年の時だ.日本社会の形態を見事に描写している好著だと感じた.大学卒業後、会社生活を40年間過ごしたが、本書にある「タテ」社会は本当に実感するものだった.「ヨコ」「コントラクト」に関する記述もあったが、そのような形態をゴリ押しすると、必ず反発があった...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年04月03日

    1967年の本だそうだが、今でも全く古びてないと思う。社会構造はそう変わらない訳だが、単一社会ではなくなりつつあるので、実は変化が起こりつつあるのかもしれない。

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    Posted by ブクログ 2020年01月13日

    50年前に書かれた本とは思えないほど現代社会にも通じる良書。身分や職業などの「資格」を重視する社会と家や会社など「場」を重視する社会。日本は後者でそれ故よりエモーショナルな繋がりが深くなり、ウチとよそ者の境界が濃くなる。日本が多文化コミュニケーションや共生が苦手な理由もここにあるのだと思いながら読ん...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年11月20日

    1967年に書かれた本なのに、今となんら変わっていない。日本社会の単一性、「場」による集団の形成は、身をもって感じているが、認識は出来ていなかった。インドや他の国との対比では、こんなにも違うのかと驚いた。

    複数の場への所属は、日本人は心理的にすごく抵抗があるが、中国の方はどんどん転職されていた。
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月09日

    1967年発刊だが,色あせない.日本のタテ社会(資格ではなく場を強調する社会),ウチ/ヨソ者的発想のムラ社会を冷静に考察.批評や議論する際に,論理より感情が優先されるという指摘は確かに.FBなどTwitterなどコミュニケーション方法が変わっても本質的には変わっていない.

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    Posted by ブクログ 2018年09月29日

    去年、働き方改革のセミナーで、これまでの日本社会の特徴を説明した本として紹介されていた一冊。気になって買ったものの1年以上積読。やっと読みました。
    「資格」ではなく「場」で集団構成される日本社会。そこで重視されるタテの関係。
    俺が生まれる前に書かれた本ではあるものの、今でも変わらないところ、この前ま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年08月22日

    刊行から50年とのことだが近著と言われてもわからない程、現代の日本にも当てはまっている。それは日本が今もまだ同質の単一社会であり続けているからだろうか。
    では今後の日本はどうあるべきかというところまではは本書が扱う範疇を超えているが、これが世に出てからは可成の議論が可能であった筈。それなのに現代社会...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月25日

    なぜ日本では傑出したリーダーが生まれないのか、なぜ日本の労働力の流動性が低いのか、年功序列はどのように機能しているのか、、、そういった疑問について1つの枠組みを得ることができた。
    60年前の本とは思えないほど、現代でも当てはまることが多くあった。社会が変わるということが、それほど難しいということなの...続きを読む

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